コラム.20
さまざまな犬飼い主のストーリーを楽しんでいただけましたか?
先日、アメリカへ研修に行ってきました。
ある講師が、こんなことを言いました。
「人と犬が一緒にいる限り、どちらかがどちらかをトレーニングしている」。
そうそう!と、うなずいたのは私だけではないでしょう。
昨今はペットブームとかで、インターネットにも犬のしつけ法などの
情報がはんらんしていますが、それだけに混乱も伴いやすいものです。
マニュアル通りに育てようとしてもうまくいかない。
さあ教育だ!と気負うと、犬の成長を見守る過程が後回しになったり、
自分だって学ぶ必要があることを忘れたりします。
犬を理解する、観察する。目標をたてる、
具体的なやり方を身につける、経験者のアドバイスを受ける。
しつけにはこうしたことが大切ですが、
犬と飼い主の間に一方的な関係しかなければ、とても困難なことになるでしょう。
今では家庭犬インストラクターとして働き、
専門学校で教える機会のある私でも、まだまだ犬から学ぶことがあります。
「こんなことができるんだ」とか「こんな風に考えるのね」などなど。
愛犬のオポや、レッスンをしている犬たちが私の先生になる瞬間があるのです。
おまけに、一頭として同じ犬はいません。
彼らを理解し、関係を築くために、まるでゲームのように頭をひねる毎日です。
なぜ犬にしつけをするのでしょう?
犬は自立して家を出ることはなく、一生飼い主のもとにあり、
私たちに多くのものを与えてくれます。
そして、飼い主がよく育てることにより、
彼らも家族との幸せな“犬生”を得るハッピードッグとなるのです。
飼い主は、犬に対して世話をし、コミュニケーションをとり、
生きる力を身につけるために、必要な学習や経験を与える責任があります。
犬と人との関係は「互いに理解しあい互いを尊重しあえる関係」になれる私は思っています。
「犬は永遠の友達」ですよね。
犬のしつけ・トレーニングとは手段や手法だけではありません。その過程には、犬への理解、人と犬のより良い関係作りが含まれています。自然とのつながりは犬の成長に直結しています。犬との暮らしがお互いにとってハッピーなものあり、共に成長する機会としてGoodBoyHeartをご利用ください。