コラム.21
コラムに度々登場する犬のオポは、
7歳まで飼い主の私といっしょに博多のマンションに住んでいました。
オポはシティボーイだったのです。
人の決めたルールを守って生活し、コミュニケーション力を発揮させて
犬のデイケアクラス(犬の幼稚園)で犬の先生をしていました。
遊びや運動でエネルギーを発散させながら問題なく過ごせていたように思えたのですが、
オポが7歳を目前にして体調不良を訴えてきました。
どこが悪いということでもないのですが、
オポの行動が少しですがいつもと違うようになり、
オポの生命の光がかげっていくのを感じました。
生活環境や毎日の仕事が負担になって
ストレスを受けていることをうすうす気づいていたものの、
忙しさに流されて犬のコトバを受け取らなかった飼い主への最後通告だったのです。
私はこの数年前からヒーリングについて学ぶようになったことで、
出来事を直感的に受け取ることが習慣になっていました。
姿勢を正してオポのメッセージを真剣に受け取り、
共に歩んでいくために山のふもとにある家に引っ越したのです。
これが七山のオポ邸=七山スクールです。
オポは七山で自然のエネルギーを受け取り、
心身を癒しながら行動を変化させていきました。
そして、犬についてずい分知っている気になっていた私を驚かせてくれました。
私はオポと共に自然の中で生活しながら自然とのつながりを得ることで、
謙虚であることの大切さを以前よりも知って、
オポとの関係も新しいものへと変化していきました。
人は人として犬は犬として生きることで、
人と犬が共有する時間と空間を通して得られる成長の機会をたくさんいただいたのです。
博多暮らしのころは山や川へエネルギーを発散させるために、
つまり自然の中で遊ぶために出かけていましたが、
自然の中での犬との暮らしは全く別の経験になりました。
そしてそのことを犬のオポを通してオポと共に学ぶことができたのです。
犬は人よりも自然に近い動物だと思います。
自然の中での学びはずっと続きます。
自然とのつながりの中で人として犬として成長する機会をグッドボーイハートは大切にしています。ゆっくりとした時間の流れる中での奥深い学びです。すべての犬と暮らす飼い主さんとその犬にいっしょに体験していただきたいです。