グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグスクールです。

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事例紹介 コラム21「犬と暮らす」

コラム.19

飼う前に考えておこう ~犬の飼育環境・犬の性質~

今日は、犬がいないお宅でのトレーニングのお話です。
「犬がいないのに何するの?」と思われますか?
正しくは「まだ」いない家なんです。
犬を飼うことを決めた後、準備しなければいけないことは山のようにあるんですよ。

まず「どこで飼いますか?」と尋ねたら
「庭で番犬をしてくれればと思ってます」との答え。
残念ながらそれは無理でしょう。やって来るのはゴールデン・リトリバー。
この種類の犬はもともと人のそばにいるのを好む上に、
神経が細やかなので番犬は荷が重すぎます。

世話は誰が?「子どもはまだ小学生だし、主人も帰りが遅いので…」。
ということはお母さんですね。
でも、ひとりでは負担でしょうから、家庭内での分担も考えておきましょう。

飼育のためにはこんな備品がありますからと、ペット雑誌を広げる私。
首輪とリード、ペットシーツ、サークル、ツメ切り、おもちゃ…と、
丹念にメモをとるお父さん。子犬が到着したら
ワクチン接種も必要になるでしょうが、動物病院へは連れていけますか…。

こんな風にカウンセリングに始まり、
みなさんと家の周りを歩いて飼育環境を確認したのでした。
犬の飼育には、時間、お金、労力が山のようにかかります。
子犬のために子どもたちが我慢することも増えるでしょう。
しつけには根気がいります。ですから、十分な心構えが必要なのです。

ちょっと厳しい話ですが、私の住む福岡県では、
行政による犬猫の処分数はワースト1です。
2000年には3万頭が処分されました。
「飼えなくなったから」と持ち込まれる犬たちも多く、
人間の身勝手に、悲しくなることもしばしばなのです。

(※現在では犬の引取りは行われていません。
また行政と地域の努力により処分数は激減し、
動物に再び飼い主を見つける動物愛護センターを行政が提供しています。)

さて、このお宅に、待望の子犬が到着しました。
白くてぬいぐるみみたいなチビ君は、家族として大歓迎されました。
備品の準備はOK、心の準備も大丈夫。
さあ、楽しい犬との生活が始まりました。
山あり谷ありですが、犬との毎日を楽しんでくださいね。

同じような問題を抱えている飼い主さまへ

純血種を飼う人と保護された成犬を迎える人が増えたことで、犬を飼う前に犬の性格にあった飼育環境の準備する必要性が高まっています。犬を飼う前に自分の家庭にあった犬について知ることをお勧めします。

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