グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグスクールです。

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グッドボーイハート・ストーリー

グッドボーイハートの誕生

GoodBoy!とは、その言葉のとおり「いいコだね!」という意味です。
犬をほめるときやトレーニングのときにもよく用いられる言葉で、
私の訓練所時代もこの言葉を使うことから始まりました。
一緒に楽しい時間を過ごすことから、一歩ずつ関係作りを進めていきたいのです。

そんな言葉を用いながら、グッドボーイハートの名称は生まれました。
ある日、友人と屋号を決めるにあたって雑談をしていました。

友人 「さっちゃん(私の愛称ですが)がやっている犬の学校だから、「さっちゃん犬の学校」っていうのはどう?」
宮武 「たしかに、でも率直過ぎると思うし、こんなおばさんがさっちゃんはまずいでしょ。」
友人 「そうかな。結構いいと思うけどね。」
宮武 「私ね。心から大切にしているこの犬とともに成長しようという意味を込めたいんだよね。」
友人 「じゃあ、my heartってつけるといいよ。
イギリスのケイトブッシュというシンガーがね。母国を愛してやまないという気持ちを“my lion heart”と表現して歌っているんだよ。SMAPのライオンハートというのはここから来てるのよ。」
宮武 「へーっ。なるほど~。ふむふむ。My Good Boy Heart(マイグッドボーイハート)ね....
ちょっと長い名前かな?じゃあいいやMyをとってGoodBoyHeartにしようかな。」
友人 「グッドボーイハート!かわいい、かわいい。いいよ、それ。」

GoodBoy!と声をかけて育てた自分の犬を
心の底から愛してやまない...

GoodBoy!と声をかけて育てた自分の犬を、心の底から愛してやまない...。
そんな気持ちを持っている「犬を大切なパートナー」と思う方々と共に、
犬から多くのことを学んだり気づいたりして、犬といっしょに成長していきたい。
そういう気持ちからグッドボーイハートは生まれました。

グッドボーイハートの軌跡

~グッドボーイハートは博多のど真ん中でスタートしました。~

グッドボーイハートは、2000年に宮武がオポと出会ったことがきっかけで立ち上げたドッグスクールです。開設当初は家庭訪問形式によるプライベートクラスを中心として、主に犬の生活環境や飼い主とのコミュニケーションをテーマにサービスを提供してまいりました。

犬の生活空間におけるマンツーマンのレッスンで細かにアドバイスができ、飼い主さんの練習の成果も高くとても良いレッスン環境でした。家庭訪問では、犬の行動が安定してその性質も行動によく表現されているので理解が進み、犬のしつけとトレーニングには最適な環境だと今でも思っています。

「お散歩会」というクラスを毎月開催していました。生徒さんたちが集まっていっしょに散歩をするクラスです。飼い主さん同志が出会いいっしょに頑張ろうという気持ちも高まる機会となり、お散歩会は8年間も続き好評でした。

ところがこの犬たちが「犬に対する社会性」という問題を抱えていることに気づいたのです。いつもリードをつけて過ごし、安定した環境で犬同志が会う場所がないため犬のコトバを話せない、犬と関わりをもてないことがストレスになっている犬がたくさんいました。

オポが1歳くらいになり私とのパートナーシップも高まってきたため、家庭訪問にオポが同行して直接対話する機会も持ちました。

このころからオポは力量を発揮していました。犬に対してナーバスな犬、乱暴な犬にも辛抱強く相手をよく観察して関係をつくっていく様子は、長年犬の仕事をしてきた私にとって驚きの連続でした。

そこで4年目に博多駅前にスタッフを迎えて、デイケアクラス・グループクラスを併設したドッグスクールを開校しました。犬の行動を一面でとらえず、犬の全体をとらえるような学びをするために学校名は「グッドボーイハート ホリスティック・ドッグスクール」としました。

デイケアクラス・グループクラスの開講により、犬の「社会性」と「自律」をテーマに犬と飼い主さんと共に学んできました。主に「オポ先生のデイケアクラス」を中心として、犬たちがみせてくれたその社会性の精巧さとすばらしさに感動する場面もありました。ですが狭い室内で動きも不安定、おもちゃなどの道具に頼らないといけないことや、時間がたつと犬たちがすることがなくなる難しさも感じました。それが「自律」の育つ環境ではないことの表現もありました。

グループクラスでは飼い主さんたちに、犬の社会性やコミュニケーションについて学でいただくチャンスも得られました。リードをつけてどのように振舞わせるかという練習が多いため、都心では「おりこうさん」といわれる犬たちが育ちます。犬は飼い主に認めてもらいたいのです。だから「おりこうさん」になっていきます。でも犬は人にあわせるだけの生き物ではありません。犬は自分たちの時間を求めているように感じていました。

犬と自然の中で過ごすことの好きな私は、当初から山でのトレッキングクラス、オポ先生の水泳教室、秋春のキャンプトレーニングと自然の中でのクラスを開催していました。

犬が本当に望んでいることを人もいっしょに楽しむことができる。同じ動物なのだから大切なものも同じはず。このときの犬たちの表情はとても生き生きとしています。そして飼い主さんの表情も同じように晴れやかです。

都会と自然。天秤にかけなければいけないのかなと…いう思いが少しずつ大きくなります。

七山へ

2007年宮武とオポが七山に移り住むことになります。

パートナーのオポに無理をさせてしまったため、すっかり疲れ果てたオポはヘルプを出していました。実は「そのうちきっと山で暮らそうね」とオポと約束をしたのは彼が2歳の頃でした。何度か田舎に家を探しに行ったこともありました。でも「遠いよね、忙しいしとてもわたしひとりじゃ暮らす自信ないし・・・」などのたくさんの言い訳に埋もれてしまっていたのです。 このオポの痛烈なメッセージに山暮らしの約束を再開してある「家」と出会ったのです。

オポを最初にこの家に連れてきた時に、戸口を見てオスワリをして私を振り返りました。「さあ、ボクの家に入るよ」というように。「帰るよ」といっても立ったままゆっくりと尾を左右に振って「帰らない」というのです。彼が「この家」というからには、きっとここには「なにか」があるに違いないと感じたのです。

私は犬が伝えることを直感的に受け取ることも大切にしています。

私が直感的にオポから受け取ったことは、全てこの家にあてはまるものでした。「近くに川が流れていて家の前に広場があり、ボク専用のソファがあるよ。」新たに尋ねると「○○のマークが目印だよ」と伝えてくれました。引越しを済ませてからそのマークに気づきました。本当にびっくりしました。山暮らしを否定するたくさんのコトバは、オポへの信頼によってすっかりと消え去ってしまいました。

都会暮らしのふたりが、七山という自然環境に移り住むことは容易なことではありませんでした。でも、この暮らしの中に、うまく表現できないのですが、何かすごくすばらしいものに気づかされている思いにかられ、都心環境の中でしつけを中心とするドッグトレーニングスクールから、犬たちのもつ本来の豊かさを取り戻すドッグトレーニング・ヒーリングスクールへと変化していくことになりました。

2008年秋GoodBoyHeartは活動の拠点を七山に移しました。オポがいったように「七山がステージだよ」が実現されたわけです。

グッドボーイハート七山の活動

七山に拠点を移したグッドボーイハートのテーマは「犬と共に癒しの世界に出会う」でした。これまでのグッドボーイハートの理念である「犬を理解すること」「人と犬が共に成長すること」はそのままに、さらに「自然とのつながりを通して調和する」という理念がくわえられました。

スクール周辺の自然の中で過ごすクラスをベースにしました。自然の中でストレスを発散させるのではなく、自然と調和する形で「自律」と「自制」という社会性の2つの柱を育てていくためのクラスです。自然の中には危険や困難なことがたくさんあります。人は動物よりも自然の中に入ると、解放されすぎて動きすぎたりはしゃいだりと飼い主さんの行動練習も必要です。

私も小さいころから都心育ちで、自然環境での過ごし方を良く知りません。飼い主さんに何を伝えたらいいのか…。答えはオポがくれました。博多で生活しているときは山に連れて行くと毎度のように発散行動をしていたオポですが、七山に移り住むと途端に犬が変わってしまいました。毎日の散歩道の山中での行動が今までのものとは全くちがいます。体の動かし方、目線、私への合図の方法などです。オポの持っている性質と能力が生じたことは間違いありませんが、環境によってここまで変わるのかと愕然としました。トレーニングの方法や犬に伝えるべきことも変わってきました。

ドッグヒーリングクラスも開始しました。博多でも開講していましたが、七山の自然のエネルギーとつながりますのでヒーリングも異なる質のものになっていきます。飼い主さんにもできるようなってほしいと「犬ミラグロコース」というクラスを作りました。ミラグロは奇跡(ミラクル)という意味です。

ヒーリングは魔術ではありませんが自然の不思議なことのひとつではあります。そんな不思議だけど本当の出来事をここ七山のスクールでたくさん経験しました。犬のこと、人のこと、自然のこと、そしてオポのこと、私のこと。感動することがたくさんすぎてとても語りつくせません。

福岡からは遠いけど七山で学ぶ機会を得ることで「本来の犬という動物」「人と犬の関わり」について知ったことは生涯の宝です。

オポとの別れ

2015年12月にオポが旅立ちました。15歳8ヶ月でした。命にはそれぞれ寿命があります。オポが長生きであったかどうかは誰にもわかりません。ただ言えることは、オポが真剣に生きて学んで成長し輝き続けていたということです。たくさんの犬と人の心に足跡マークを残していったオポ。オポから受け取ったメッセージ。オポとの別れを通してグッドボーイハートは新しい道を選ぶことを決めました。

家庭訪問トレーニングを再スタート

2016年グッドボーイハートは活動の内容を更新させました。
オポとの山暮らしで学んだ「本来の犬という動物」についての学びをもっと広げていくために都心での家庭訪問トレーニングを再開させることになりました。都会と自然。天秤にかけなければいけないのかな…という悩みがなくなりました。

自然とのつながりはどの場所にいても生きている上で欠かせない空気のようなものです。都会の犬たちはそのことを飼い主さんに伝え続けています。犬を飼う飼い主さんは無意識のうちに自然を求めています。私も出て行って犬たちいっしょにメッセージを届けるお手伝いをします。

グッドボーイハートの物語。簡潔に書くつもりだったのにとても長くなってしまいました。自分でも気づかないうちにずい分歩いてきたのだなと感じました。

これまでにグッドボーイハートで出会いをいただいたすべての人と犬に、グッドボーイハートを様々な形で支援してくださった方々に心から感謝しています。その気持ちを行動で表現します。これが2016年スタートのグッドボーイハートの形です。

グッドボーイハートのロゴについて

グッドボーイハートのロゴは宮武がデザインしました。円の真ん中の黒い犬はオポの顔写真のシルエットをそのまま写しホワイトマーカーで首輪や目鼻を書きました。設立当初は四角の枠線の中にオポの顔ロゴがあるカッチリしたものでした。

七山へ移転した際に顔の周辺のデザインを変更しました。四角の枠は循環を示す円に変えました。犬イラストの周囲は私たち動物が生きていく上で欠かせない「5つの自然界の元素」で囲まれています。


土 火 風 水 空

「犬と共に癒しの世界に出会う」GoodBoyHeartを表現しました。“癒し”は、本来の自分に出会う、本来の自分にかえる という意味です。人は人らしく 犬は犬らしく 本来の自分を取り戻し人と犬がより良い関係を作るために自然とのつながりを大切にしています。