グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラス>犬語セミナー開催しました:犬と犬のコミュニケーションから犬の社会性を評価する

週末の日曜日には七山校で恒例の犬語セミナーを開催しました。

このセミナーにも関東方面からご参加いただきました。
遠方からご参加いただいた方にも、福岡佐賀方面からご参加いただいた方にも、同じように何か新しい視点を持って帰っていただければと、題材選びにも悩むところです。

特に初めて犬語セミナーに参加される方にとっては、素材選びによっては難しいと感じられることもあるようです。
犬語セミナーは2回目からが本当に面白くなるセミナーなので、続けてご参加いただくことをお薦めしています。

今回はやはり、犬と犬を初めて対面させたときに撮影した動画を素材1として使用しました。

犬のコミュニケーションの中でも、犬が犬に対面したときに表現するコミュニケーションは真の犬語です。

犬は人に対してもコミュニケーション能力を持っていますが、受け取り側が犬語を十分にはわからないヒトという種族なので、犬の表現方法もかなりいびつなコミュニケーションになってしまいます。
その点、犬が犬に対して表現するコミュニケーションは、犬語を学ぶ素材としては最適なものです。
犬語セミナーときには犬と犬を対面させたビデオを取り上げているのはこうした理由からなのです。

犬語の読み解き方はそれほど難しくはありません。
まず、犬の行動を細かに観察できるようになることです。
行動のひとつひとつは点ですが、その点の行動がつながって線になり、そして輪になっていきます。

行動を細かくあげて、その順番を明らかにし、その行動に影響を与えた刺激=対象や対象者の行動を整理していくと、案外犬語はシンプルなのです。

行動のコミュニケーションと比較すると、言語のコミュニケーションの方が記号としては複雑で誤解を招きやすいのです。

犬の場合には音声のコミュニケーションはありますが、言語のコミュニケーションはありません。

犬のコミュニケーションは記号化されており本来はとてもわかりやすいものなのです。

しかし、最近は犬が洗練されたコミュニケーション力を発揮できなくなっています。

子犬のころから親犬や兄弟犬との安定したコミュニケーションを表現する機会を機会を奪われることが多いためです。

さらに、子犬の育児を担当する保護者の接し方によって、コミュニケーションを通して気質形成にも影響を与える関わり方が発生するため、興奮や不安が強いとか、認知力が十分に発達していない犬ではコミュニケーションという表現力が極端に低くなってしまうからです。

このコミュニケーション力の低さこそ、社会性の低さになります。

社会性という言葉が本来と違うものと誤解されている傾向があるようですが、社会性が発達しているというのはお利口で飼い主の言うことをよくきくということではありません。

犬の本来の社会性とはコミュニケーション力、認知力、グループ力です。

3月の犬語セミナーは以下の日程で開催します。

8日(木) 福岡校
21日(水・祝日) 七山校

人数に限りのある少人数制のセミナーです。
お早めにお問い合わせください。

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<クラス>小さな犬ちゃんたちのプライベートトレッキングクラス

福岡では着込むと汗ばむほど暖かくなってきました。

七山の家の裏にはわずかに雪が残るものの、昼間は太陽が心地よく小鳥たちが元気に羽ばたく姿を見ることができる季節が到来しています。

早速、山歩き勉強「トレッキングクラス」を申込みされる方が増えています。

そのおかげで七山滞在時間が長くなり、この週末は山歩きと薪ストーブという自然の力で、骨折していることも忘れて活動が上昇中です。

プライベートトレッキングクラスに参加された生徒さんの中には、東京から起こしいただいた方もいました。

単身赴任で犬たちとも別居になってしまったご家族が、ほんの少しの家族との時間を山で過ごすために七山校まで来てくださったのです。

普段とはかなり違う犬たちの行動や表情に、何か感じていただけるものがあればいいなという思いが強くなります。

むしろ犬との山歩きでは、犬の変化よりも飼い主自身の感性が自然のセンサーに反応する瞬間の方がずっと大切なのです。

一瞬で感じるセンサーもあれば、くり返し接することで受け取れるセンサーもありますので、人については気長に待つことも練習のひとつです。

犬たちの方はどうしても最初はテンションが上がりがちです。

特に人とのがんじがらめの生活の中で閉ざされた脳の機能が正常な行動を引き出してくれるまでにはかなりの時間を必要とします。

犬との山歩きを見る際には「興奮しているテンションの高い犬を見て喜んでいると判断しない」というところからスタートします。

走り回ったり駆け出したりする犬を「喜んでいる」と解釈してしまうと、走り回ったり、走り出したりすることを飼い主が奨励するようになってしまいます。

山歩きの上級犬たちは、とてもゆっくりと山を歩いていくのです。

安全第一、防御第一、確実に移動しながら情報を得ること、これが犬の山歩きの姿です。

トレッキングクラスへ参加するたびに、犬の行動に変化が見られてワクワクします。

最高の季節、5月まででしょうか。

限られた時間を一番大切だと思える時間にできるといいですね。

dav

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<お知らせ>3月8日の犬語セミナーは番外編で開催します。

先日ブログでお知らせした3月に福岡で開催の犬語セミナーの内容を、多少変更することになりましたのでお知らせします。

今回の犬語セミナーの題材とするビデオ素材を先日テレビで放送されたドキュメンタリーの犬のトレーニングに関する動画とします。

とても多くの方が番組を見ていらしたようで、みなさんからたくさんのコメントや質問を求められたため、皆さんの関心のあるテーマとしてセミナー題材として取り上げることになりました。

開催詳細やセミナー料金は変更ありません。

平日クラスですが、すでにお申込を受けています。
あと数名で締め切りさせていただきますので、ご希望の方は早めにご連絡ください。


先日お知らせしたブログ記事はこちら↓

<お知らせ>3月の福岡犬語セミナー開催のお知らせ

dav

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<お知らせ>3月の福岡犬語セミナー開催のお知らせ

福岡で開催される犬語セミナーのお知らせです。

日時 2018年3月8日 木曜日
   14時~16時

場所 グッドボーイハート福岡(博多区住吉)
※ 周辺のコインパーキングをご利用ください。
※ 申込者には詳しい住所をお知らせします。

参加費 おひとり2500円 座学のため犬の同伴はご遠慮ください。

要予約制

申込み お問い合わせフォームもしくは電話にてご連絡ください。
   TEL 092-409-0749

少人数制のセミナーのため定員になり次第締め切りします。

犬の行動学を学びたい方もぜひご利用ください。

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<日々のこと>音の振動が胸に響くことで学んだこと

結構大変な状況に追い込まれると、山を越さなければなかなか人には言えないこともあります。実は自分にもそんな状況が起きてしまいました。

最近、訪問レッスンに伺った生徒さん宅ではやっと自白できるようになりました。

実は、肋骨を骨折してしまいました。
筋肉痛だと思って放置していたのですが、咳をすると痛みが響くようになり明らかに異変を感じたためレントゲンをとると、すっぱりと骨折していたのです。
衝撃を受けた記憶はなく、疲労骨折というものらしいのです。

病院の先生には「大きな声を出しませんでしたか?」と尋ねられました。

大きな声ならよく出しています。
もう30年くらい出していると思うので今さらという気はします。
あとは老化という悲しい現象なのでしょうか。

肋骨の骨折は自然治癒しかないとのことでしたので、通常業務を続けてはいたのですが結構大変でした。

しかしこの骨折状態にいたり、普段は気づかぬことに気づいてしまいました。

肋骨を骨折した状態で家庭訪問レッスンに伺ったときに気づいたのですが、吠える犬の声がいつも以上に肋骨に響くのです。

かなりビンビンと響きます。
声の量で痛みを感じるほど響きが伝わってきます。

よく「胸に響く」という言葉がありますが、感動するというよりも音の振動が伝わるという意味で生理的にまさに胸に響きました。

音の高さによっても響き方が異なり、音の振動というのはすごいコミュニケーションになっているのだと納得した訳です。

つまり、犬が音を受け取るときにも同じように受け取っているのでないかと推測したわけです。

言葉の意味ではなく、犬の肋骨に響く音の振動を受け取ることで、それに応答する力が出てくるのではないかと感じました。かなり確信的に感覚を得ることができました。

動物は弱っているときは感性が高くなりますが、今回の自分の状態もまさにそんな感じだったのでしょうか?

折れた肋骨が周囲の環境の変化をいち早く受け取ろうとしたのかもしれません。
理由はわかりませんがとにかくよく響きました。

ということは、犬を制する声を出すためには、犬の肋骨に響くほどの音量は必要だということです。

犬に対して大きな声を出すのは、はしたないとか野蛮だという印象を持たれることもあります。

しかし犬は犬。

オヤツで吊り上げてさせるくらいなら、正々堂々と声を出した方がいいと思うのです。

それに、誰にでもできることではありません。

きちんと声を出せるということは、結構奥の深いことなのです。

折れた肋骨では声量のある声を出すこともできないですし、意志の強さも必要です。


さらに、普段は痛みが強いものの、レッスン中はほとんど痛みを感じていないことも不思議でした。
アドレナリンが放出されて痛みを押さえ活動が優位になるように体が調整しているようです。

こんな風に骨折から学ぶ日々が続きました。

こうしてブログに書けるようになったのは、どうやら山場を越したようだからです。

骨折部分の治癒には1ヶ月以上かかるとのことですが、医師によるとわたしは随分痛みに強いらしく、一般的な活動状態ではないらしいのです。

ということで、普通に活動していますのでご安心ください。

dav

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<おすすめのアイテム>ユリウスK-9のダブルリードが結構優れものな理由

ここ数年で小型犬の一般的なハーネスに一気に商品を広げてきたのがECを拠点とするユリウスK-9というブランドです。

ユリウスのハーネスは、数年前の初期タイプは中型犬のフィールド仕様のもので、どちらかというと目立たずかっこよくないイメージでした。

そのユリウスのハーネスがここ数年で、サイズと柄とタイプを広げて拡販されるようになりました。

実際ユリウスのハーネスはとても利にかなっています。

飼い主さんにお薦めして購入していただく事も多いため、ブログの犬たちがつけているハーネスの多くはユリウスK9です。

今回は、そのハーネスの話ではなくユリウスのリードの紹介をします。


ハーネスが爆発的に売れたのを好機ととらえたのか、最近になってリードやオモチャなどのペット用品も販売されています。

特にリードについてはぜひご紹介しなければと思う一品でした。

おすすめの理由は簡潔に述べます。

理由1 滑り止めのゴムが編みこんであること
これが最大の利点です。ドッグトレーナーの多くがレザーリードを使う理由のひとつには滑らないという利点があるからです。
リードが滑るとリードを強く握ろうとします。
リードを強く握ると肩に力が入ります。
肩に力がはいると犬が反発するのです。

こういう理由でリードはソフトに持つことで犬が安定します。

ユリウスのリードは、ソフトに持って滑らないように工夫されています。
それが黒部分のゴム製の糸の編み込みです。
こんな仕様は初めてみました。

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ナイロンのリードでここまで持ちやすいゴムをつけたリードをみたことが在りません。
実際に持つとすべりにくくソフトに握ることができます。

利点2 ダブルナスカンリードがある。
リードの長さには120センチと200センチがあります。
長い方は両先端にナスカンがついています。
このダブルのナスカン仕様は、トレーニングや生活上のリードの使い方の幅を広げてくれます。

dav
利点3 ナイロン部分の強度
ハーネスにもいえることですが、ナイロン部分が強化されているのはさすがです。
リードは破損が最大の危険性を引き出します。
強度が高くしかも柔らかいという素材はなかなかありません。
ナイロンは柔らかいのですが、弱いものも多く犬が簡単に噛みちぎってしまう場面を何どもみました。


欠点もあります。
サイズが大きく中型犬以上しか使えません。
体重10キロ以上の犬には使用が可能かと思います。

ゴムの劣化がどのくらい進んでくるのかもまだ未知です。
リードは購入したら犬の最後のときまで使いたいものです。

質の良いレザーリードは10年以上使っても柔らかさを備えています。
ユリウスのナイロンリードはレザーリードにはかないませんが、レザーリードを汚したくない雨の日やアウトドアでは活躍が期待できそうです。

比較的安価で手に入りやすいユリウスのリードは2代目のリードとして一押しします。


dav

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クローン技術で犬をつくる:犬のクローンはその犬なのか?

先日、イギリスのBBCテレビ局が製作した、犬のクローンを取り上げた番組を観ました。

クローンの技術を研究して実際に犬のクローンを作っていると紹介されたのは、韓国の研究チームです。
その韓国のクローン研究チームがイギリスの愛犬家のためのキャンペーンを行います。
実際には10万ドルの費用が必要な犬のクローンを、応募者の中の飼い主の犬の1頭に行うというものでした。

自分の犬のクローンが欲しいとキャンペーンに応募した愛犬家が、チームの若手メンバーの面接を受けることが番組の主題になっています。

わが犬のクローンを求める飼い主が「なぜ、自分の犬のクローンが必要なのか?」を力説するのです。

その多くは涙ながらに語られるものばかりでした。
つまりはこんな感じです。 
「この子(犬)はわたしの生きがいなんです。この子がいないと生きていくことができない、だから私にはこの子のクローンが必要なの。」
「この子はとても賢い犬なのです。だからこの犬がいなくなるなんて考えられない。」
「この子は家族のお世話をしてくれます。いなくなったらどうしようと、どうしてもこの子が必要なんです。」

こんなコメントでしたが根っこのところはひとつかなと思いました。


もちろん、番組内では一般的意見として「クローンなんて絶対にダメ」「倫理に反している」「この犬は他にはいない」といった意見も紹介されています。

自分の周囲にも、もしクローン技術を使ってわが子を再生できるならやりたいという日本人がいるとも思うのです。その希望を否定することはしませんが、その根底に流れるかい問題は別に考える必要のあるものだと思います。

犬の純血種も人の知識と能力のあわせ技です。
これらとクローンを比較することはできませんが、人は一体何をしたいのだろうという単純な思いを、犬の姿の中に見ることはできないでしょうか。

あなたの犬のクローンをあなたは必要とするでしょうか。

深く考えさせられた番組でした。
NHKのBSドキュメンタリーなのでDVDで観られるようになるかもしれません。
ぜひ一度ご覧になって、そして自分たちはどうするのか考える機会となればと思います。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<クラス>犬語セミナー開催しました。

本日は福岡で犬語セミナーを開催しました。

偶然という必然なのかもしれませんが、参加された飼い主さんがみなさん犬を保護という形で迎え入れた方ばかりでした。
そして、犬語セミナーの題材として使用した動画も、保護施設や保護団体から飼い主宅へ迎え入れられた犬の動画でした。

家庭に来た年齢はまちまちなので、それぞれの犬が過去にどのような経験をしてきたのかを知ることはできません。

保護犬に傾向の多い行動というのもありますし、新しい環境に適応することに時間のかかる場合もあります。

犬語セミナーを通して犬の行動への理解が進むと、その犬の過去を知らなくても目の前にいる犬が何を必要としているのかを知ることができます。

過去のことを知らなければ犬と共に前進できないと思われているなら、それは大きな誤解です。

犬が必要としてることは、現時点での犬に対する理解でしかありません。

むしろ、過去の詮索することで目の前にいる犬のことが見えなくなってしまうことの方が多いのです。

他にも純血種としての性質にこだわりすぎることで、個性を見失ってしまうことがあります。

今回の保護犬たちは皆ミックスなので、犬種的な性質の枠にとわられず個々の犬の個体の特徴に単純に焦点を合わせることができます。

個性は犬種を越えるし、現在の行動は過去の情報を引き出すのです。

犬語セミナーは一般の方が唯一参加できるセミナーです。

今月は25日日曜日に七山校でも開催します。

犬との関係を今ひとつ進めて行きたいなら、ぜひお問い合わせください。

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<犬のしつけ方>犬のひとり遊びを考える後編:ペットボトルで遊ぶ子犬たち

前回のブログで犬の「ひとり遊び」のうちの知的玩具で遊ぶ犬のご紹介をしました。
記事は以下でご覧ください。

<犬のしつけ方>犬のひとり遊びを考える前編:知的玩具で遊ぶ黒ラブマーゴ

何をもって知的玩具というのかということは、またいつか説明したいと思います。
今日は、様々な玩具遊びの中でも比較的多くの犬がする「ペットボトル遊び」を例にあげて、犬のひとり遊びについて考えていきます。

ペットボトル遊びとは、ペットボトルを口にくわえたり噛んだりして音をならしたり破壊していきながら遊ぶことです。

犬によってペットボトルの噛む箇所が違っていたりします。
ある犬は口の部分だけを噛んでいたり、またある犬はボトルにフタをつけないと噛まないこともあります。
中央部分を噛んだり放したりしてパコンパコンといって音を鳴らして遊ぶ犬もいます。
口にくわえ込んでガムのように噛みながら破壊していくこともあります。
ペットボトル遊びは犬によって様々ですが、こうした遊びを犬はひとりで行います。
つまり、ひとり遊びを継続してするのです。

犬によってはペットボトル遊びを30分くらい続けることもあります。
遊びに満足したり飽きると自然に止めてしまいます。

自然界にはないペットボトルという素材が犬の脳をどのように刺激しているのかは不明です。
ペットボトルの原料は石油ですから、石油の臭いが動物を興奮させるのかもしれません。

七山校では昨年ペット素材の草履を20個くらい野生動物に持っていかれた草履事件がありました。
専門家に尋ねると動物が興味を示す素材ではないかとのことでした。


犬がペットボトル遊びに関心を示す他の理由としては、単純に応答性の高いものであるからといえます。
応答性というのは、コミュニケーションのキャッチボールのことをいいます。
幼少期にコミュニケーションや社会性がまだ未発達の場合には、道具やものの応答性を通してコミュニケーションの満足を得ます。

簡単な応答になっています。ペットボトルを噛むと音が出るとか形が変わるとか、口にくわえているものを放すを落ちるとかですね。

人の幼児も同じように道具の応答性を使ってひとり遊びをします。
ただ、幼児に学ぶとわかるように発達が進むとこれらの単純な応答性では満足しなくなってしまうのです。
人と人のコミュニケーションの方が自分を人として発達させるため欲求が高まり、単純なひとり遊びは少なくなっていきます。

ペットボトルの応答性を使った犬のペットボトル遊びを見ていると、単純な応答を利用したもので知的な発達を促す玩具とは少し違うようです。

しかもこのペットボトル遊びですが、子犬にはよく見られますが成犬になるとしなくなってしまいます。

発達の過程で必要となくなったり興味関心が薄れるためですが、犬の社会性が発達しているお知らせとしては正常なことです。

むしろ、成犬になってもペットボトル遊びに夢中になることの方に注目する必要があります。
こうした犬たちは、人や他の犬との社会的なコミュニケーションがあまり得意でないことがあります。

遊びが成長の過程の中で、発達に応じてその形を変えていくことは、人では当たり前のことでもまさか犬がと思われるかもしれません。

犬は成長し発達する動物なのです。

限られた環境に拘束されている現代の日本の犬たちに、成長し発達することで生きる幸せを獲得できる機会が増えることを望みます。

dav

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<犬のしつけ方・動画>犬のひとり遊びを考える前編:知的玩具で遊ぶ黒ラブマーゴ

犬がどのような行動をしていても「遊んでいる」と飼い主が判断してしまうことがあります。

動物の遊び行動に関して、きちんと定義づけることは難しいことです。
ここであえて取り上げたい遊びとは、次のような行動であることを前提としてお話しします。

まず、遊びには目的は特にないということ。
誤解を受けてしまうかもしれませんが、大きな目的はないということです。
犬が要求したり防衛したり攻撃したりするといった社会的な目的は特別にはないということです。

次に遊びは犬の性質や年齢によってその種類は異なるが、犬という動物として特徴的な遊び行動が存在するという事実があります。
ときには、その犬の遊び行動は人とも行われることがあったり、幼児の遊びの中にも似たような遊びを見ることもできるという相似性を見出せるものもあります。

本来遊びには何かを生産するという目的もありません。

しかし遊びには継続性を必要とし、遊び行動を通して動物として発達しうる機能や能力があることは間違いありません。

そのため遊びは発達の手段でもあり、社会的な関係性を構築する手段にもなっているというのは、行動の
目的でなくとも、動物の欲求を引き起こす根っこのところにある根本であると思うのです。


その遊び行動の中でも幼少期に見られる「ひとり遊び行動」については、性質や環境の影響によって差があるため、これを観察するのは犬の個性を知るために楽しい作業となっています。

子犬の中には特定の知的玩具といわれる道具で遊びます。
知的玩具という名前がついているわけではなく、犬の遊びの要素によって知的な部分の発達を促されていると感じる遊び行動を引き出す玩具のことを知的玩具といいます。

犬の知的玩具の中でも、食べ物を探すことを目的としていない遊びに犬が夢中になることには注目していただきたいのです。

たとえば、次の動画は1才未満のラブラドルリトリバーの犬がゴムボールで遊び行動をしています。
彼女の遊びの動作は、赤い蜂の巣状のボールの中からその中に入っているテニスボールを取り出すことです。
ご覧いただければわかりますが、なかなか簡単に取り出すことができません。

黒ラブマーゴの知的玩具あそび動画

しかしこの行動ですが、飼い主側がそれを出すように指示したわけではありません。
犬に赤いゴムボールの中にテニスボールの入っている玩具を与えただけなのです。
それをみたこの犬が自ら、大きなボールの中にあるテニスボールを取りだそうと格闘しています。

ボールを出してもオヤツがもらえたりほめてもらえるわけではありません。
それでも大変長い時間、この「遊び」に自ら熱中して取り組んでいます。
問題が解けずに終わっても、次の機会には再び取り組むのです。

こうした行動は全ての犬がするわけではありません。
では、なぜ黒ラブのマーゴはこの遊びを考えその遊び行動に熱中しているのでしょうか。
こうして考えると、犬の遊び行動は単純なものでないことがわかります。

犬が飛んだり跳ねたり走り回っていることだけを遊び行動だとするのは見方が浅いのです。
飛んだり跳ねたり走り回るのは興奮行動ではありますが、それが遊び行動だという理由はありません。

知的な犬という動物の本質をもっと知ると、犬に対する接し方も変わっていきます。

dav

Posted in 音声・動画, 犬のこと