グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<クラス>週末に春のトレッキングクラス開催しました

暖かい日が続いたあと寒が戻った週末の日曜日です。

4月といえども油断ならない七山の寒の戻りですが、山歩きには程よく肌寒い気持ちの良い最高の日になりました。

尾歩山には山サクラの花がチラホラと咲いています。

人為的につくられたソメイヨシノのような華やかさはありませんが、気づく人だけが受け取ることができるほんの小さなこの山サクラが自分はとても気に入っています。

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今回のクラスは山の深さを犬と共に味わいながら、犬と飼い主が関係作りをすすめる特別なトレッキングクラスです。

山に深く入ると緊張感も高まります。

野生動物が近くなり、自分達のテリトリーが遠くなってしまうからです。

さらに足場は多少歩きにくくなり、人里の気配が少なくなります。

ですが犬たちは脚を止めません。

人と共に山を探索するという行動は、犬という動物にとって古く記憶に残る行動のひとつではないかと感じる瞬間がいくつもあります。

トレッキングクラスは飼い主と犬がどんな関係でいるのかを知る良い機会になります。


日頃から人との生活の中で、それぞれにストレスを抱えている犬たちが増えています。

がんじがらめの自由のない生活が犬の生活なので、仕方なしとするところもあります。

でも、時には犬という動物としてその能力を十分に発揮して、犬として生きていることを飼い主さんと共に実感して欲しい、そんな気持ちからトレッキングクラスは始まりました。

山歩きのときには言葉を交わすこともありません。

あうんの呼吸で進んでいくので、言葉を必要としないのです。

食べ物で誘導する必要もないし、特別な号令も不要です。

いっしょに安全に探索して、そして無事にテリトリーに戻るという単純な行動、それが山歩きです。

春先の山は、危険生物も少なく安心感を持って歩けます。

戻ってから犬はそれぞれに休憩、飼い主は最新の話題を持ち寄ってお昼ごはんをいただきました。

トレッキングクラスはプライベートクラスからのスタートになります。

たくさんの犬と会わせるよりも、家族の飼い主との時間が最も大切な時間だからです。

今月もまた、犬たちとの山歩きクラスの時間に学びます。

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<日々のこと>夜間に犬に異変が起きた時は福岡夜間救急動物病院へ

先日、夜の8時過ぎに知人から緊急の連絡が入りました。

飼っている犬に異変が起きているのだけど…という相談でした。

福岡の知人は、夜間時に対応してくれる夜間救急動物病院についてよく知っていました。

でも、ちょうどその8時という時間帯は、一般の病院が終了したばかりで、夜間救急動物病院が開院する9時の間のため対応に困る時間帯でした。

幸いにも、犬の状態を見ながら9時前くらいに夜間救急動物病院にたどり着けるように移動ができ、その犬は応急のオペを受けて大事に至らずに済んだそうです。

犬も小さな子供と同じように、飼い主が帰宅して夜の8時過ぎくらいから体調に異変が起きることが多く、夜間時に対応できずにいることは長くに渡って犬と暮らす飼い主の悩みでした。

福岡では平成4年に福岡市博多区月隈に福岡夜間動物救急病院が開院したことで、飼い主の多くが安心を獲得されたことでしょう。

夜間病院については、かかりつけの動物病院で紹介を受けるものと思いますが、いざというときのために、電話番号と場所だけは事前に確認されておくことをおすすめします。

ホームページはこちらです。
 ↓
福岡夜間救急動物病院

福岡夜間動物救急病院は、福岡県外の方でも利用できる病院です。

佐賀や唐津からでも、高速道路を利用すれば一時間程度で到着できます。


ご自宅から病院までの距離や時間などを知っておくと、犬の緊急時に慌てずに対応できます。

とても緊急だという事態に至ったときは、事前に電話をしながら病院に駆けつければ、応急処置の準備などもしてくださっているようです。

ですがひとつだけお願いがあります。

犬の病気対応について基礎的な知識だけは身につけておいていただきたいのです。

たとえば、日常的な下痢や嘔吐で夜間救急動物病院に連れてこられると、本当に緊急な場合の動物の対応が遅れてしまうし、夜間の移動で犬にも余計は負担をかけてしまいます。

犬の普段からの行動や病気の傾向を知って、今は朝まで様子をみても大丈夫と思える状態を把握しておくことも、飼い主としても勤めです。

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<犬のしつけ方>子犬の社会化:子犬のシグナルを読み違えると社会性へ悪影響が出ること

犬のしつけ方やトレーニングについて学んでいる方なら、「犬の社会化」とか「犬の社会性」という言葉をどこかで耳にしたことがあるでしょう。

また、この「犬の社会化」という学習が、子犬期に、つまり生後4ヶ月くらいまでが重要であるという情報も広まっています。

社会化という言葉をわかりやすく簡単に言うなら、環境に適切に反応するという「環境への適応性」になります。

環境に適応した状態というのは、犬が日常的に生活する環境の中で、より多くの安心を獲得していく過程ともいえます。

例えば、散歩中に他の犬にあってもリラックスしてすれ違えるとか、外から聞こえる日常的な音に対して過剰な反応をしないとか、人に反応せずにすれ違えるといった行動は、犬が環境に対して適応性を高めている「社会化している」状態です。

これに反して、散歩中に他の犬を見て興奮して吠えたりリードをひっぱったりする、他人に対して近付いていこうとしたりとびついたりする、外からの物音に対して吠えたり飛び上がったり目を見開いたりする状態は、社会化していない状態といえます。

子犬のころの社会化学習について、インターネットなどに散乱する情報は偏りがあり明らかに間違っているものがあるので注意してください。

間違った情報はたくさんありすぎて書ききれませんが、これだけはとあげるなら以下のことは再考していただきたいと思います。

それは、たくさんの人や犬に会わせたり、いろんなところに子犬を連れて行くことが社会化だといわれていることです。

これは偏りがあり間違いやすい情報なのです。

子犬期に人や犬の多い公園や騒音の多い場所に連れ出したため、生後6ヶ月を過ぎることには吠えたりリードを引っ張ったりするような興奮しやすい犬になってしまったということはよくあることです。


インターネットで検索すれば簡単に情報が入手できるようになった時代だからこそ、間違った対応で子犬の社会化学習に失敗するケースが増えてしまっているようです。

子犬の社会化学習に必要なのは、子犬が適切にテリトリーを構成していくこと、子犬が飼い主という人と社会的な関係を深めていく事、そして子犬が散歩などの家庭周辺の環境に対して安心を獲得していく過程なのです。

ところが、子犬の社会化学習には難しい部分があります。
それは、子犬のシグナルが読み取りにくいということです。

犬は早くて生後6ヶ月前後、遅ければ2才くらいまでは「吠える」「咬みつく」といった闘争行動をすることがありません。子犬はストレスを抱えている場合に多くは逃げるという行動をとろうとしますが、逃げられなければただ興奮するもしくは硬直するとい行動をします。

子犬の興奮したり、硬直したりする行動は、一般的な飼い主からみると「喜んでいる」「大人しい」と受け取られがちなので、犬の反応としては問題がないとされてしまいます。

犬が興奮したり、硬直したりするのはストレスが上昇しているシグナルであり、社会化がうまくいっていませんよというお知らせにもなっています。

子犬のシグナルを読み違えるだけで、社会化は促進されるのではなく退行してしまっていることを気づかないまま、社会化学習が継続されてしまいます。

くり返し行われる刺激に対する興奮などの行動は、回数を重ねるごとに学習を深め、ついに子犬が生後1才を迎えるころには、吠えるという行動を多発するようになってしまうのです。

社会化学習のあり方と子犬のシグナルの読み取り方で、子犬の社会性が発達していくかどうかが決まってしまいます。

子犬はコミュニケーション力が低いため、その表現方法は成犬ほど洗練されていません。

子犬のシグナルを上手に読み取っていかなければ、適応力を育てる社会化学習も成功しないのです。

ただ、犬を刺激のあるところに連れて行きさえすれば社会化すると思わせるような情報が溢れているのですが、よくよく考えるとつじつまが合わないのですから、たくさんの情報を受身になりすぎず、よく自分自身で消化してみることをおすすめします。

子犬によって個性のあるシグナルの読み取り方など、すべての飼い主さんに身につけていただきたいことなのです。

子犬の社会化を成功に導きたいなら、子犬のシグナルを読む練習からはじめてください。

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<犬のしつけ方>喉を締め付けられたように奇声を上げる犬たち

多くの人は「犬が吠える動物」であると誤解されているようです。

確かに犬は吠える動物ですが、落ち着いて過ごしているときにはほとんど声を出すことはありません。

日常生活がゆるやかに過ぎていけば、一日を通して犬の“声”を聞かない日は珍しくありません。


犬が吠えると強調されてしまうのは、犬の太くて広がる吠える声のせいかもしれません。

都心では、ストレス生活のためにめったに吠えない犬たちが頻繁に声を上げるようになり、犬の吠え声が社会問題になっていることも事実です。


ストレスが上手に解放されている犬や、過剰にストレスを抱えていない犬はめったに吠えないということを前提にして、犬の吠える声についてもう少し深く探っていきます。


犬の吠える声の質ですが、最近になって変化の傾向が著しくなっているように感じるのです。

変化というのは、犬の吠えが耳障りな甲高いものであったり、濁った音になってきているからです。


特に濁った音による犬の吠える声は耳障りで不快に感じられるものです。

先日の犬語セミナーでも動画の中で濁った音を出している犬がいました。

いわゆる「ダミ声」といわれる音ですが、つまり喉が閉まっているのに無理に大きな音を出そうとしてこのように濁った音になるというのがその声の仕組みになります。

濁った上に大きな音ですから、一般的には耳障りに感じられてしまいます。

犬が出す音=吠える音にはそれぞれに意味があります。

意味とは、犬が出す音は犬の状態を表しているということです。


犬よりも音のコミュニケーションを使う人にあてはめて考えてみましょう。

みなさんも、状況や環境に応じて声の質を変化させているはずです。

甘える声、叱る声、買い物のときに使う声など声は使い方によってその質は様々です。

さらに、声には個性がありますので、声をもつ人の性質、安定度、状態を表現する道具にもなっています。


犬も同じように、基本的な犬の性質と現在の状態に応じて出せる声の音程が決まってきます。

その上で、犬の状態や目的に応じてその音の質が決まってきます。


濁って大きな音を出して吠える犬たちの状態といえば、筋肉の緊張が高いけど強く主張しなければいけない状態なのです。

筋肉の緊張が高いという段階で、すでに犬がストレスを上昇させていることがわかります。


濁音や大きな音で注意を引き寄せようとする犬たちのメッセージを受け取る人はいないのでしょうか。

ただ犬が吠えることをうるさいと片付けてしまわないことです。

この犬が根底から必要としている環境は何なのだろうかと考える時間は、犬と豊かに暮らしていくためにはなんとしても作らなければいけない時間だと思えるかどうかでしょう。

都心に響き渡る犬たちの悲痛な奇声を聞くたびに、辛くなってしまいます。

安心して過ごしている犬は穏やかで静かな動物であるということ。

穏やかな犬と過ごしている人は穏やかであるということ。

どちらも真実ではないでしょうか。


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<クラス>春のトレッキングクラスも好評です

季節よりも暖かい日が続いているので、七山の桜たちも満開を迎えようとしています。

グッドボーイハート七山校の入り口にあるさくらんぼも、例年よりも早く開花を迎えました。


dav
美しい花が咲くこの季節に、苦しい思いをしていらっしゃる方も多いかもしれません。

花粉症にとっては喜ばしい季節ではありませんね。

「先生は花粉症は?」と尋ねられるのですが、わたしは花粉症が出たことがありません。

花粉症の方が増え始めた時期は10年前くらいからでしょうか。

そのころから、七山と福岡を行ったり来たりする生活が始まりましたので、七山効果で花粉症になる時期が遅れているのかしれません。

山には杉や檜が満載なので、山の方が花粉症がひどくなると思われていますが、実際いは逆のようです。

実際、花粉症の生徒さんの中には、定期的に七山で犬とのトレッキングクラスを継続されるうちに自然に完治してしまった方が何人もいらっしゃいます。

さらに、七山ではマスクをしている人を見かけることがありません。

山の空気はきれいなので、花粉症を引き起こさないようです。


このきれいな山の空気を吸いながら山歩きをして関係作りをすすめるトレッキングクラス。

春の暖かな日差しと、わずかに冷たい風のコラボレーションで山歩きをするたびに、気持ちよさを実感できます。

犬たちも気持ち良さそうに歩いており、こうした時間と空間と感覚を犬と共有できるなんて、山歩きってなんてすばらしいのだろうと単純に思ってしまいます。

春の山歩きのときには、少しだけ体が重たく感じます。

寒さで丸まっていた証拠ですね。

犬の同じように背筋を伸ばしながら山を歩かなければいけません。

歩くたびに気持ちも心の伸びやかになる時間です。

トレッキングクラスは完全ご予約制です。

プライベートトレッキングクラスが中心のトレッキングですが、クラス日程は限られており、かなり早めのご予約が必要です。

今年も春のトレッキングをという方、今年こそはデビューしたいという方も、季節が移り変わる前に、一歩を踏み出してみてください。

dav

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<日々のこと>脳を鍛えるために始めたこと

気温の上昇するこの時期、気持ちも高まり活動も活発になります。

わたしたちヒトもやはり動物なのだなと実感できる感覚があります。

この春の季節に、生活の中に取り入れたことがあります。


ここ数日、七山校に来校された方はテラスにいつもないものが置いてあるのに気づかれて
随分と驚かせてしまったみたいですみません。

始めたのはバイクです。といっても、自分の身の丈にあったもので、気持ちが寄り添えるものを選びました。

排気量が少ないけど、とても古い時期に作られた中古車のバイクを入手しました。

なぜ、わたしがバイクなのかと不思議に思われるかもしれません。

実は20歳のころに中型自動二輪免許を取得したものの、当時のバイク=不良という印象を持った家族から、
バイクだけは絶対に乗ってはいけないと押しとどめられてしまいました。

その後、折を見ていつでもバイクに乗ることはできたのでしょうが、なかなかその機会も得られないままとなりました。


最近になって中年という山を越える年齢になり、若いころに出来なかったことでやってみたいことを今やろうと思いました。

それで中古車のバイクを入手したという経緯です。

バイクの入手には友人からのアドバイスをたくさん受けられる環境にあることもきっかけになりました。


お付き合いの長い方であれば、わたしが古くて文化を備えているものに愛着を持つ傾向があることを、ご存知だと思います。

古いバイクは故障しやすく手もかかるし、新型のバイクよりも扱いも難しく大変なことばかりです。

これからこうした古いバイクは、ひとつずつ消えていく運命にあるのだと予測してしまいます。

なくなってしまうかもしれないものだからこそ、大切にしたいと思うものと一緒に過ごせる今が、かけがいのものにないと思ってしまうのです。


犬にしても、太古から犬が持ち続けている文化のある世界がわたしは好きです。

そしてそれは近々無くなってしまうのでしょうが、そうした犬の文化にやはり触れていたいし、その時間が貴重だと思い始めるようになりました。



ちなみにバイクといえば反応の高い犬たちですが、テリトリーの中に入ってしまうとバイクの音にすら反応を示さないことがわかりました。

バイクは単なる恐怖の対象ではなく、とても大きなエネルギーを持った人と共に居る生き物とみなされているのでしょうか。

中年からのバイクとの時間、犬とバイクのこと、またこの春から楽しいことたくさんです。

dav


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<クラス>犬語セミナー開催しました:犬のしつけ方の基礎学は犬の行動学であること

平日に福岡校で犬語セミナーを開催しました。

今回もはじめて犬語セミナーにご参加の方がいらっしゃいましたので、初めての方にもわかりやすい犬の動画を題材にセミナーを行いました。

教材として使用したビデオは、犬の散歩風景、家族と接している日常的な風景、多頭飼育の犬たちの日常の関わり風景です。

こうした日常的な風景の方が、より身近な犬を理解することにつながるはずです。

はずですと書いたのは、動画を見て犬を理解できるようになるためには、ある材料がそろっていることが前提になるからです。

その材料とは、犬の行動学に関する基礎学です。

犬語セミナーでは、まず犬の行動をよく観察して動画の中で確認できた事実をまとめていきます。

観察力も人によって差はあります。
犬語セミナーではひとつのビデオをたくさんの人間が見るため情報整理は短時間でできます。

動画はコマ送りもできるし、細かに状況を把握することが可能です。

犬の行動の情報が集まったら、犬の状態を読み解いていきます。

この読み解きの際に必要なのが、犬の行動学に関する基礎的学問です。


犬の行動学に関する基礎学をどこで学べばいいのか、という質問をよく受けます。

参考になる犬の行動学に関する書籍は全て目を通される事をおすすめします。

本を選ばれる際には、行動学者もしくは生態学者によるものを選択してください。

そして、それらの本はあくまでも「参考にする」程度のものとしてください。


本にこのように書いてあるからそうだというものはないということです。

犬は様々な生活環境で、幅広く行動を変化させてきた動物です。

繁殖に関しても人為的要素が強く、野生動物の行動学とは違う難しさがあるのです。

ですが、犬の学問は学びやすいというメリットもあります。

なぜなら、犬はいつも身近で様々な行動を観察することができ、その環境を変化させることも、飼い主ならばたやすいことだからです。

飼い主ひとりひとりが、家庭の犬の行動学者として犬を観察し、基礎情報から行動を分析できるようになってほしいというのがグッドボーイハートの希望でもあります。

情報を入手するときには、インターネットで簡単に入手する情報を鵜呑みにしてはいけないことだけはお伝えしておきます。

ネットにこのように書いてあったからこうだと決めつけることは、犬への理解を遠ざけます。

ネットではなく、あなたはどのように見るのか、なぜそのように見るのかを徹底的に自分に問い、そしてそのことを他者と意見交換する場が必要です。

犬語セミナーはそのような場を提供する勉強会です。

犬語セミナーの案内はブログにアップさせていきます。
はじめての方もお気軽にご連絡ください。

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<犬のしつけ方>犬の散歩風景:東京の犬と福岡の犬は何が違うのか?

以前、東京から引越して来られた生徒さんからこんな話を聞きました。

「福岡に来て道を聞かれたのでビックリしたんです。
東京では他人に道を聞いたりするなど、話かけることが許されないんです。」

ということでした。

実はわたしも小学生低学年まで東京暮らしの経験があるのですが、
人に道を聞くこともできないような印象はあまり持っていませんでした。

ところが、この話は他の東京から来られる方に聞いても全く同じでした。

東京では人に話かけることが失礼な行為だというのです。

東京ならではの人付き合いと、マナーのルールだということでしょう。


この話を聞いて、東京の街中を散歩する犬たちの不思議な表情や行動に納得がいきました。

東京で見た犬の散歩風景というのは、簡潔に言えばどの犬もとても「おりこうさん」に見えるというものでした。

東京の都心の公園を散歩する犬たちは、お互いに顔を見合うこともなく、全く相手を無視して通り過ぎていきます。

そのため、犬と犬がすれ違うときに吠えたり、リードを引っ張ったりする姿を見ることも少ないのです。

犬同志が吠えあうなどほとんど見ることはありませんでした。

犬と犬が顔を合わせずにお互いに相手との距離をとって通り過ぎるように、人と人も全く関わらない意志をあらわしているようでした。


犬は散歩中に他人に話しかけられることもなく、他の犬が近付いてこられることもないため、落ち着いて歩いているように見えます。

あまり動物らしい行動とも言えないのですが、人と人の関係性と距離感が犬に影響を与えていることは間違いありません。

少なくとも、散歩中に自分のスペースを侵されないという一定の安定のもとに散歩をしているのでしょう。


この東京の犬の散歩風景は、福岡の散歩風景とは全く違うことに気づかれたでしょうか?

福岡のようなローカルな場では、散歩中の犬に話しかけるのは普通のことになっています。

「かわいいですね。」
「触ってもいいですか?」

話かけ方はそれぞれですが、犬を通して飼い主同士が関係を作っていくのも福岡では日常の風景なのです。

これは、良い部分もあるかもしれませんが、犬にはストレスを与える行動になっているという事実もあるのです。

飼い主が飼い主に話しかけるというよりは、犬の方に接触を図ろうとするからです。

犬の方をみて大きな声を出すとか、

犬に近付いて興奮させて飛びつかせるとか、

犬の頭をなでるとか、ひどい場合には犬にオヤツを与えたりもします。


これらの行動は全て犬の最小のテリトリーであるスペースを侵害する行為になります。

そのため、犬は人が近付いてくるたびに落ち着かなくなり、散歩行動自体が不安定になっていくのです。


善意で犬に話しかけたりなでたりしている人々からすると、こうした行為が犬にストレスを与えていると受け取ることは難しいかもしれません。

これを理解するには、長い犬の行動と習性についての説明を受ける必要があるからです。

こうした人の行為によって、犬は散歩中に落ち着かなくなるのです。

犬は吠えたりとびついたりリードを引っ張ったりするようになってしまいます。


もちろん、個々人によって犬に対する行動はそれぞれに違いはあるでしょう。

犬に対して反応を示さず通り過ぎていく人々もたくさんいると思います。

しかし、一部の人間でも、犬に対して積極的に手や声を使ってアプローチしようとする人々がいることを否定はできません。


結果、東京の犬の散歩風景と福岡の犬の散歩風景には違いが見られるようになってしまいました。

犬たちの都心の散歩スペースは大変小さく、その中での社会活動には無理があります。

飼い主を含む犬と犬の関係を進めたいなら、もっと身近な人と人のつながりについて考えてみてはいかがでしょうか?

散歩中に他者と関わらないというルールでいることにも窮屈さはありますが、

それが東京という都心が出した答えが、不自然であっても今の犬にとっては最適な場合もあります。

あとは個々人が犬がストレスなく楽しく飼い主との散歩ができるように考えていくしかありません。

散歩は犬にとって貴重な時間であることは言うまでもありません。

その散歩タイムをより良いものにするためにできること、考えていきましょう。


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<動画:犬のしつけ方>犬の遊び道具「トリートボール」を身近なペットボトルで活用

室内に長い時間拘束されがちな犬は、暇で仕方ありません。

動物は一日をゆるりと過ごすものですが、室内という人工的空間の中に閉じ込められている犬のストレスは計り知れないものがあります。

自然環境の中で散策したり、危険を回避しながら一日をゆっくりと過ごす野生動物とは時間の使い方が違うのです。


室内ではたくさんの家庭犬たちが時間をもてあましており、そのうち家具をかじったり、自分をなめる自虐行動を始めます。

中には、不安な状態が継続しすぎて飼い主さんの存在を確認できないと、排泄の失敗をしたり家具をかじったり、食べ物を盗みとったりと様々な飼い主を呼び戻す行動を継続してしまうこともあります。


そこで、室内で多少夢中になり時間がつぶせるペット用品をある程度は活用したいものです。

そのひとつに「トリートボール」という道具があります。


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名前のとおり、オモチャの中に食べ物を入れて犬に与えるオモチャです。

オモチャを転がしたり噛んだりして、フードを取り出していくことにほとんどの犬は夢中になります。

トリートボールにはいろんな形状のものがあります。

犬の関心と噛み具合によって最適なものを選んでいただきたいのですが、最初の導入ならペットボトルで代用できます。


空のペットボトルの中にフードを少しいれて与えるだけです。

ペットボトルのカラカラといった音も含めて夢中になっています。
以下の動画ははじめてペットボトルのトリートボールで遊ぶ犬くんの様子です。

ペットボトルの中が濡れていたため、フードが出にくくなってしまったのですが、諦めずに取り組んでいます。




ペットボトルは薄い素材なので、簡単に破損してしまいます。
使用の際には飼い主さんが監視できる範囲内で行ってください。

特に中型犬以上のサイズの犬の場合には、破壊行動のスピードが速いため十分に注意して与えてください。

フードを食べ終わっても、ペットボトルをつぶしたり口にくわえて遊んでいる犬ちゃんもよくみかけます。


活用の方法としては、人が何かの作業で犬がイタズラをしそうになることが予測されるときや、

人が仕事をしていて犬に十分に構えないときにも使用できます。

また、なんらかの理由でドッグフードの遊び食べが出てしまう場合にも、このトリートボールで与えると食べることもあります。


ただし、トリートボールには依存性が高まるという欠点もあります。
長時間にわたる依存性は、執着行動といってストレス性行動のひとつですから見逃せません。

なかなかフードが出てくない場合でも10分程度で切り上げてください。

また、トリートボールを与えなくても犬が行動に満足を得られるような生活上の工夫や提案を、併行して考えましょう。


犬という能力の高い動物にとって、トリートボールからオヤツを取り出しながら食べるという作業はあまりにも単純なことだと思います。

それでも他にする事がない場合には、こうした道具に夢中になってしまいます。


トリートボールは対処法的な遊び道具ですが、成長の過程では上手にお付き合いしていきましょう。

そしていつかトリートボールのいらない豊かな生活が犬に生まれることを願っています。

Posted in 音声・動画, 犬のこと

<犬のこと>アニメ「カムイ伝」に学ぶ:犬が魅了される魔法の小道具“犬万”をご存知ですか?

山の気温もかなり高くなってきました。
ジャケットを着込まなくても山歩きができるようになり、身軽で快適な上にまだ草も生えていないので、最高に気持ちのよい犬との山歩きができます。

こんな風に山の中を歩いていると、最近見たアニメのシーンを思い出しました。


そのアニメは昭和の時代のもので「カムイ伝」といいます。

検索していただければ一番わかるのでしょうが、白土三平先生が書かれたマンガがアニメ化されたものです。

原作のカムイ1964年から1971年まで『月刊漫画ガロ』に連載されたようですが、数回の中断をくり返す長編マンガらしいのですが、原作の方はまだ読んでいません。

アニメのカムイ伝の方は、大人向けとはいえ簡潔に表現されつつも、一定の社会的メッセージがちりばめられており集中してみることができました。

カムイ伝の主人公は忍者カムイですが、物語の中にはたくさんの動物たちが様々な役割で登場します。

中でも登場回数が多いのが犬なのです。


忍者の時代にも犬はすでに人といろんな意味で深く関わっていたことを伺える話がいくつもありました。

犬の登場の際に「犬を魅了するもの」として紹介された品、今でいうグッズがあります。

それが「犬万(いぬまん)」といいます。


犬万を使って忍者たちは犬の行動をコントロールしようとします。

この犬万は猫が夢中になるまたたびの犬バージョンのものだとナレーションが紹介します。

犬万があるとすべての犬たちが執着してその犬万を追うというのです。


そんなビックリする犬万とはどのようにして作られているかというと、その材料がビックリです。

犬万はミミズを干したものを丸めて作るというのです。


このナレーションを聞いて、本当に納得しました。

干されたミミズが特定の犬たちを魅了する姿をなんども見ました。


特に、七山校の庭では季節になると巨大ミミズがひからびて転がっています。

その干からびたミミズの上に体をこすりつける犬たちもたくさん目撃しました。


この行動は、干からびたミミズの臭いを自分につけるものですが、その執着の高さとこすりつけの動作を見ると「猫がまたたびに」というのと同じように見えて、まさに犬は干からびたミミズに夢中のようです。

もちろん、この干からびたミミズを臭ったこともあります。
いうまでもなくかなりの刺激臭です。

すべての犬がこの行動をするわけではありませんが、する犬には特定の気質や行動の特徴があります。

それを踏まえて評価するなら、これらの臭いつけは犬のカモフラージュ行動ではないかというのが自分の今のところの意見です。

白土先生の犬万の使い方とは少し異なるかもしれませんが、犬が魅了されるというところでは同じ意見です。



カムイ伝の著者の白土先生は、動物の行動についてたくさんの情報をお持ちであったようです。

それにしても、本当に忍者は干からびたミミズで犬万を作っていたのでしょうか?

犬万を武器に使うほど、犬という動物は能力があり存在の高い動物だったのでしょうか。

カムイが手にもつ犬万が巨大すぎて、どんなに臭かろうと可笑しくもなりました。


主人公の忍者カムイは、アニメの中では野山を自由自在にかけめぐるタフでカッコイイ存在です。
なにより裸足で歩いていることがうらやましいです。

干からびたミミズに体をすりよせる犬をみかけたら、そのかぐわしい臭いを嗅いでみてください。

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Posted in 本の紹介, 日々のこと