グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のしつけ方>動物同士の距離感:犬と人、犬と犬、人と人

先日から風水講座に参加された生徒さんたちが、それぞれに自宅の間取りを持参されていたのを見ました。

グッドボーイハートの生徒さんがほとんどなので、家庭訪問トレーニングで間取りをある程度把握していたご家庭もあるのですが、リビング以外の間取りについては想像する範囲でしかないので、こうして図面を見ると間取り図面からメンタルマップができあがって、より詳細にご家庭の空間についてイメージできます。

今回は風水判定のために間取りが必要だったのですが、犬のトレーニングの場合は犬の空間スペースの利用の提案と限界について考えるために、間取りはとても重要です。

日本の住宅は犬を室内で飼う文化のある海外諸国と比較しても、圧倒的にスペースは狭いのです。特に核家族化が進むと同時に、ひとり暮らし、ふたり暮らしといった家族の少ないご家庭で犬を迎え入れされることも多く、必然的にスペースの狭い空間に犬が生活するということになってしまいます。

室内空間は屋外空間の影響も受けます。
たとえば、七山校であればドアを開ければ、すぐに広い庭と山にアクセスできます。
境界線沿いに他の家もない上に、周囲は森なのでその空間の広さによる開放感は特別なものです。

ところが、都心住宅になると庭もありません。マンションのベランダは有効利用したいものの、そこから外部にアクセスできない環境は犬にとっての孤島を意味しています。表現は悪いですが、都心の室内飼育ではよほどの大邸宅でない限り、犬は軟禁状態を強いられているといっても過言ではないと思います。

そしてその軟禁状態の上に、室内では犬と人が狭いスペースを共有することになります。当然のことながら、お互いのスペーシング(間隔をとること)は難しくなります。

ところが人は犬に対するスペーシングには無頓着なことが多いのです。抱っこやいっしょに寝るなどの犬に対して密接に行っている行動を、人に対しては行わないはずです。赤ちゃんは別ですが、一般的に大人になった人が、上記のような密接度で人に接するのであれば、それは愛撫とか闘争といった特殊な密接に近付く距離感のことになります。

犬は人のこうした過剰に接近してくる接触の距離感によって、依存と闘争を芽生えさせます。飼い主にまとわりつく犬が、他の犬や人を闘争相手とみなしたり、依存状態がいつも動くものを追い回すなどの行動につながっていくからです。

この室内の狭さが生み出す犬と人の距離感は、犬と犬が小さなサークルやケイジにいれられて発生する距離感と似ています。実際、子犬のころから落ち着かない犬のほとんどが、小さなサークルやケイジに他者と共にいれられて飼育されています。

犬も人も、どちらもスペースをきちんととることのできることで、自分の安全と安心の感覚を得ています。スペースをとるということは、お互いの関係性を築いていく上で最大限に大切なことではないでしょうか。むしろ、愛情の高さや好きの度合いよりもずっと重要だと思っています。

スペースをとるというのは、空間を区切っていくことではありません。ここではクレートなどのテリトリーのことを差してはおらず、共有する空間でのスペースの安定性のことをお話ししています。

日本の家屋はもともと狭かったのです。狭いから寝る場所の布団をあげて、昼間は家族スペースとして利用したのです。ダイニングの各自の小さな卓袱台すら、食後は片付けていた時代もありました。

生活のスタイルがベッドや椅子やテーブルを置いたままにする西洋式に変わったのに、空間は以前よりも小さくなっているというストレスの多い状態になっています。
少しでも空間を開けたいなら、いらないものを捨ててスペースを作るしかありません。結局のところ断捨離ということになりますが、何もしないよりはできることはわずかであってもやってみることです。そのことで何かが変わるかもしれないし、変わらなくても行動できたというエネルギーは次につながっていきます。

あとは、アウトドア空間の有効利用です。散歩や自然空間に出かけてスペースがあることを確認することは、長らく屋外で仕事をすることが生活であった日本人としての空間の上手な使い方でもあります。

先日、七山校を出ると数十メートルでイノシシに遭遇しました。
車のスピードをあけて、距離感をとりゆっくりとついてくと、急いで走り出すことなく少しずつスペースを開けていきます。お互いにスペースを開けようとする意志が伝わっていると感じて、少し気持ちが落ち着きました。

dav

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<日々のこと>きれいな空気で気持ちも体もリフレッシュして再生!

週末から犬の預かりクラスを利用してお泊まりに来てくれた犬くんがいたため、久しぶりに七山で過ごす時間をいただきました。

しかも、春らしくほのかに暖かく快晴の週末。
日頃から行き届かない掃除や片付けもすすみ、あとわずかですがお世話になる暖炉の資材の整理もかなりはかどりました。

dav
預かり犬くんの頭上にも日光の輝きがはっきりと見えます。


七山で過ごす最大のうれしさは、空気がおいしいということです。

空気なんてどこにでもあるものです。あるのが当たり前だから感謝することもないし、おいしいと思うこともなかなかありません。

ところが、七山の空気は呼吸するたびに気持ちがいいと感じるのです。
空気がおいしいという表現は本当なのだなと実感できるときです。

おいしい空気を吸い込むと、脳がハッキリする感覚を得られます。
体がリフレッシュするような気分にもなります。


実は1ヶ月ほど前に骨折していることが判明した肋骨のレントゲン写真を再度撮影してもらいました。骨折部分がどのように治癒されているかを確認するためです。

前胸上部の太い部分の肋骨が骨折したのですが、最初にレントゲンで確認したときには、骨折部位が少し上下にずれておりつながるのは不可能かと思っていました。

ところが、ビックリする状態になっていました。

上下にずれている骨折部位から、新しい骨が再生してきて、細いのですが橋がかかったようにつながっているのです。

新しい骨は損傷を補うためにできた骨でした。

そのレントゲン写真を見たときは本当にびっくりしました。

体の中に全く存在しなかった骨がたとえ数ミリとはいえ、新しく出来上がっているのです。
損傷部位の再生に向けて、折れた肋骨をつなぎあわせているではありませんか。
動物の体って本当にすごい力を持っているのだと驚嘆しました。

このような再生が毎日いたるところで起きているのだと思うと、とても自分の持っている能力とは思えず、自分たちが知っている力はほんの少しだけなのだと謙虚にならざるを得ません。

七山でおいしい空気をたくさん吸って、自分のやるべきことがやりたいことと一致してとても楽しく、犬や人が癒される時間を過ごしていただけることが喜びとなっていることが、自分にとっての再生の力のようです。

ほんのひとときの七山時間でしたが、暖かくなってきたらまたみなさんを山歩きにお誘いして山時間を増やしていきます。

犬の体や精神の再生だけでなく、犬と人の関係性の再生にもきっと七山の空気は栄養となってくれるはずです。

dav

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<犬のしつけ方・おすすめのアイテム>暖かいから準備したいもの「ペットドア」の魔法について

福岡では日差しが暖かく、室内よりも庭やベランダの方が暖かさを感じられるような日々が増えています。
春の日差しにあたろうと、窓辺のガラス戸の前に寝ていたり、座ったりする犬の姿も増えているのではないでしょうか。

犬の大切なテリトリーである庭へのアプローチについて、犬が自主的に行えるようにするための配慮について飼い主さんに説明する機会が増えてきます。

庭と室内をつなぐドアという境界線に対して、犬が自由に出入りする環境を整えるために使う道具が「ペットドア」なのです。


そもそもペットドアという道具は、室内と屋外を自由に行き来して過ごす猫という動物のために作られたのが始まりなのかもしれません。

猫が出入りするのは構わないけれど、昆虫類が部屋に入ってくるのは困るという理由でペットドアが使われ始めているからです。

最近では、犬の庭への出入りが便利ということで、犬用のペットドアを使っていただいています。
特に屋外で排泄をする犬にとっては、排泄行動に自由が与えられるということで、犬の自律性は大きく高まります。犬も良い状態でひとつの自由を獲得し、人も同じように自由を獲得します。

小さなチワワのリロくんがペットドアを使用していますので、その様子を動画でご覧ください。




実はこのリロくんですが、長らくペットショップにいたため最初は排泄行動が大変不安定でした。

新しい環境を受け入れるのが苦手なリロくんだったので、ペットドアを装着してもなかなか自分でくぐろうとせず練習が必要だったのです。

小さな犬が苦手とするドアの前後にある段差も、いろんな道具で工夫しながら、ペットドアの導入にも受け入れができるように工夫を重ねて、やっとドアを自分でくぐれるようになりました。

このように自分でお庭に排泄をするために出ていって犬だけで帰ってくることをとても想像することはできなかったでしょう。

できるようになったのは、飼い主さんがリロのことを信じたこと、そして提案したインストラクターであるわたしを信じて下さったことなのでとても感謝しています。

→リロくんの成長記録はこちらからどうぞ
ブログ記事「怖がりさんだったリロと飼い主さんの成長の足跡:犬の行動を理解することは飼い主の役割」


庭に出る際に飼い主が気づいて戸口を開ければいいのではないかという意見もあるかもしれません。
もしくは、犬が室内に入るときには必ず脚を拭かなければいけなという家庭のルールの導入もあるかもしれません。
ルールの導入については、人にとってのルールが犬に対してアンフェアにならないように注意していただきたいのです。
そのためには、犬とはどういう動物なのかを理解していただく必要もあります。

ベランダ環境は不安定なので、なかなか外に出ようとはしないかもしれません。
最適なのはお庭があることですが、ない場合でベランダを活用しなければいけない場合にも、ベランダで人が過ごしても気持ちがいいと思えるように整えていただければよいのかと思います。

お庭空間は昔の人にとっては小さな自然でした。
自分が小学生のとろに過ごした庭には、たくさんの木々がありました。
サクラ、梅、ツツジ、ビワ、アジサイ、柿など、他にもたくさんの種類の木々が小さな庭に整理整頓されて入っていました。
小さな自然が庭にあって、昆虫も小鳥もたくさん集まっていました。ヘビやイタチもみかけました。とても懐かしいです。

今は庭空間には自然はありません。それでも、自然につながるひとつの場であって欲しいと思います。犬たちにその空間を提供してあげてください。

ペットドアにはいろんな種類のものがあります。
自分の犬に見合ったものをぜひ見つけてください。

dav

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<クラス>犬が快適に過ごせる環境を整える風水講座開催しました。

人の整える室内空間で過ごす犬は、常に環境の影響を受けています。
犬が落ち着ける環境ってどんなところだろう、どうすれば犬が安定するのだろうかという環境整備は、飼い主にはいつも心に留めておいて欲しいことです。

環境を整えるこの技を、風水という視点からヒントをいただいて楽しんで勉強してみようという企画で開催した風水講座の3回目です。今回も、唐津市のサロン「ペタルローズ」の山岸厚子先生に講師をお願いして開催しました。

福岡校では初回の開催ですが、日頃から犬と共有する生活環境に関心の高いグッドボーイハートの生徒さんたちが多数参加されました。

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講座の時間は4時間なので長いと思われる方も参加してみたらあっという間で時間が足りなくくらいの内容です。実は2回開催する講座を、犬のために時間が必要な飼い主さんたちのためにと山岸先生にお願いして1回開催に特別編集していただいている特別講座だからです。

講座の内容はお伝えできませんが、まずみなさんにできることでお伝えすると、とにかく「一年間以上使っていないものは捨ててすっきりしましょう。」ということでした。捨てることで気持ちの整理もつくといわれると、その通りだと納得されるでしょう。

簡単に捨てる行為ができるのであれば、お家はすっきりと片付くはずですが、物の価値の高いこの時代ですから、なかなかそうはいかないわけです。大切なものも増えるし、思い出の品も増えていきます。捨てる行為を実現させる方法のひとつとして、自然の中に身を置いてみるというのも最高の活動です。

犬とのトレッキングクラスも片付けの気持ちを高めるのに役立ってくれます。ただ犬を歩くのではなく、山を整備しながら上っていきますのでますますなのです。

こうしていくと、いろんなことがつながっていくのだなと思うのです。

良い事も悪い事もすべて自分が必要としてひきつけているのでしょう。
上手くいく事もいかない事も、自分を成長させるチャンスとしてそばにいてくれているのだと思うようにしています。

感謝の気持ちが生まれれば、いつか人の役に立てる日もくるのかなと願い、未熟なのだから辛抱強く自分に向き合うしかありません。

そんな自分を犬たちはまた辛抱強く見守ってくれていると思うと、がんばろうと奮起します。

グッドボーイハートでは学びの機会をたくさん提供しています。
有効に活用していただきたいので、要望、切望、提案などお気軽にお寄せください。

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<お知らせ>3月の福岡校開催の犬語セミナーのお知らせ

3月の犬語セミナーは以下の日程で開催します。

3月8日に犬語セミナー特別編を開催しましたが、通常の犬語セミナーを追加企画いたしました。

詳細は以下のとおりです。


● グッドボーイハート 犬語セミナー 福岡

● 日程 3月29日 木曜日

● 時間 14時~16時

● 参加費 おひとり2500円(人のみ参加の座学です)

● 場所 グッドボーイハート福岡校 詳しい住所は以下のページよりご覧ください。

 →グッドボーイハート福岡(福岡オフィス)

● 定員あり 少人数制の対談式セミナー 定員になり次第締め切りします。

● 申込先 グッドボーイハート在校生はメールアドレスもしくは電話でお問い合わせください。
     初めての方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。


犬にとって大切なことを学ぶチャンスとしてご利用ください。

犬との関係を真剣に考えるみなさんとの勉強の機会を楽しみにしています。

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Posted in クラスのこと, お知らせ

<クラス>犬語セミナー特別編開催しました。

グッドボーイハートでは定番で人気のある犬語セミナーを、特別編として福岡市で開催しました。

きっかけは、テレビの犬の専門家を取り上げたドキュメンタリー番組を見た生徒さんたちから、様々な質問や意見をいただいたことでした。

自分も同じ番組を見たのですが、見られた方全員と全く見ている箇所が異なっていることに気づいたのです。

テレビ番組は、製作者の意図がある程度反映される形で作られています。
見る人によっては、偏った見方になったり、製作者の意向に流されてしまう危険性もあります。

そこで、このドキュメンタリーの犬のトレーニングの部分から一部の動画を抜粋しながら、犬の行動とトレーニングを科学的に理解しようという行動学セミナーを、犬語セミナー特別編として開催することになりました。

参加されたみなさん、とても熱心でよく勉強されているため、大変奥の深いセミナーとなりました。

内容を抜粋してお伝えしたいのですが、奥の深いことはとても言葉だけではお伝えすることができません。


ブログを通して、普段のレッスンでは不足する箇所を補足させていただいたり、なかなかクラスに参加できない方や遠方の方にも、少しでもグッドボーイハートの視点をお伝えしたいという気持ちでいっぱいです。

ですが、ブログでお伝えすることには限界があり、対面でのコミュニケーションには全くかなわないということも痛感しています。

犬語セミナーは訪問レッスンやトレッキングクラスなど、クラスに参加して学んでいただける機会があれば、ぜひご利用いただきたいと思います。

今回のテレビ番組を題材とした犬語セミナー特別編ですが、内容的にはまだまだお伝えできることがあり、第2弾のご希望もいただきました。とりあえず、企画段階ということでご要望があれば、またお問い合わせください。

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<日々のこと>バイクに伴走する小さなトイプードル犬くんのこと

先日、マラソン練習に伴走する犬についてコメントしました。

犬と犬が速度をあわせて走るという行為とは、イヌという動物として発揮できる能力と社会性の発達の機会としては貴重なものです。
たとえ数十メートルであっても、「走るよ」といっていっしょに呼吸をあわせて走りきったときの楽しさを、ぜひ味わっていただきたいです。
もちろん、長距離の伴走は犬に負担をかけますので、その辺は考えながらすすめてみてください。


犬の運動の中には自転車の引き運動というのがあって、これも人が走るときに伴走するのと同じ仕組みです。

自転車の速度を上手く調整すれば、人の乗る自転車に伴走して上手に走るようになります。

速度を上げすぎると引きずりまわす過酷なトレーニングになりますので、注意は必要です。


さらに伴走する対象が人が乗っているバイクだとしたらどうでしょうか?

実は、七山校のとても身近な場所で、バイクに伴走して走るトイプードルを見かけたことがあります。
バイクのサイズは400CCくらいの少し大きめのバイクのようでした。

もちろん、公道ではありません。
七山にある公園の駐車場にいるときに、そのバイクに乗る飼い主と飼い犬のトイプードルがやってきました。
駐車場には人気はなく、私も駐車場横の公園で犬の散歩中だったので、多少の距離感はありました。

トイプードルは、バイクのタンクの部分に四つ脚でしっかりと立ち上がりバランスをとっていました。
ネットの動画などでは見たことがありますが、小さなトイプードルがバイクのタンクにバランスをとって乗った状態でバイクが走っているのを初めて見たので、とても感動したことを覚えています。

駐車場に到着すると、飼い主はバイクのタンクからトイプードルが飛び降りるのをサポートします。
トイプードルは地面に着地します。

飼い主はバイクを発進させるポーズをとってバイクの横にいるプードルを見ています。

バイクをゆっくりと発進させると、トイプードルはそれにあわせて伴走を始めたのです。

伴走距離は数十メートルでしたが、ゆっくりとUターンをします。
バイクのターンにあわせてプードルもターンしながら伴走しています。

飼い主はバイクを上手に扱いながら、プードルの動きをおっていました。
とても協調性のある行動で、トイプードルもうれしそうに、しかし興奮せずに自制しながら走っています。

数回往復をくり返すと、今度はトイプードルがタンクに飛び乗るのを飼い主が再びサポートします。
バイクといっしょにタンクに乗ったトイプードルは退場していきました。


七山という空間と時間のたくさんある環境の中で、作り上げてきた飼い主と犬の関係性ですから、
都会では実現できるものではないことも理解できます。

そうであっても、愛玩犬として抱っこされることが日常になりがちなトイプードルという犬種でありながら、この姿を見たことは自分にとっての励みになりました。

この小さな犬は、毎日よくゴハンを食べてよく寝て、飼い主との共有する時間を楽しみながら生きているではないかと想像したからです。
そして、こうした自律した時間をもつ犬たちが増えてくれればと願いました。

小さな願いですが、大きな希望を持っています。

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<犬のしつけ方>飼い主のマラソン練習に伴走する犬

都心部の公園で走っている人をよく見かけるようになりました。

マラソンブームなのか健康志向なのかわかりませんが、ウエアを着て活き活きと活動されている風景を見ると、なぜか頑張らねばという気持ちになります。

生徒さんの中にもマラソン大会に出場しているという方も増えてきました。
マラソンの練習をするのに犬といっしょに走りたいという方もいます。
では、犬といっしょに走る練習をしてみましょうということになりました。

人と犬がいっしょに走るということは、走る速度やペースをいっしょにあわせて走るということです。ある程度いっしょにあわせるというお互いの協力関係はあっても、その中にどちらかが優位性を持つ必要があります。

走り出すタイミング、止まるとき、速度、状況に応じた行動を決める役割をどちらかが決めるということです。人と犬では一般的には人の方が主導的な役割を担うことが多いですし、家庭犬の散歩の延長線上での「いっしょに走る行為」では、そのようにお願いしたいと思います。

ということは、犬は人に伴走しているということです。

伴走の伴は伴侶の伴です。寄り添うように走るという意味を持ちますし、協力関係なくしては、犬の伴走は実現しません。

ところがまれに、人が犬を完全に抑圧したようにして従わせながら走っている姿を見ることがあります。人は犬のことを構わずにマイペースで走っていて、犬の方は一方的な人にあわせて走っています。

これでは伴走になっていません。


簡単そうに見える伴走ですが、中には強く抵抗を示す犬もいます。
飼い主が走り出すと飼い主の足やリードに噛み付いてくる犬です。

協調性を発揮する行動や態度が身についていないため、飼い主のリードとなる走り出しに対して抵抗を示すのです。

全速力で犬と競争するとなると、また別の行動をしていることになります。もちろん走る速度は圧倒的に犬の方が速いのですから、犬に負け時と走って速く走れるようになれるという利点はあるかもしれません。ですが、ここでいう犬が人に伴走するというは、全く違うことなのです。

犬が飼い主に伴走して走り、飼い主も犬をパートナーとして尊重して走れるようになると、当然リードの存在はとてもソフトな絆を示すものへと変化していきます。

マラソンで視覚障害者の方が伴走者のボランティアと細いリボンでつながっている風景を見られたことがあるかもしれません。主体は視覚障害者の方ですが、ボランティアは彼らが安定した位置で走りを続けられるようにサポートしているのです。

犬と人もそのようにいっしょに走ることを目指すのであれば、お互いの関係を高める良い機会となるでしょう。その関係を深める時間として、飼い主さんはマラソン練習を散歩中に取り入れることになったのです。

最初から上手くいかないのは当然です。犬と人、そもそも違う種の動物なのです。一歩ずつ相手を理解しながら同じ方向をむいて前進していくというのは、歩みと走りをすすめるたびに、お互いの距離が近付き心が落ち着ついてくるでしょう。

そして、何よりもどんな動物とであってもパートナーシップを表現する行動というのは見ていて美しいものなのです。いつかその日が来るまでの道のり、楽しんで進みましょう。

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<クラス>犬と飼い主のための風水講座&トレッキングクラス開催しました。

七山でも暖かな春の日差しを感じることができました。
この日は、グループでのトレッキングクラスからスタートしました。

グループのトレッキングクラスは上級者の方のみのクラスです。
トレッキングは山遊びではなく、山歩きのクラス。
山を歩くという行動が実現されるまで、長らく継続してクラスに通って来られた生徒さんと犬たちでいっしょに春の山をゆっくりと散策しました。

午後は唐津市のサロン「ペタルローズ」の山岸厚子先生を講師としてお迎えしての「犬と飼い主のための風水講座」です。

知識として習得するというよりも、環境を整える実践版として楽しみながら学びたいという気持ちから、この講座の開催をリンパマッサージを教えていただいた山岸先生にお願いして快諾していただきました。グッドボーイハートでは2回目の開催になります。

dav
風水というと魔術的な印象を受けられるかもしれませんが、感覚と照らし合わせていくと案外納得のできることも多いのです。
たとえば、寝心地が悪いので寝場所を変えてみたら、風水上でも気の流れやすい場所であったなど、今回クラスにご参加の方々のコメントの中にもそんなものがありました。

動物は本来は「気=場のエネルギー」にとても敏感で、気の良い場所を選んで過ごそうとするものです。
ところが、犬の場合には「人につく」性質を持ち合わせているために、人が気の悪い場所にいてもその場にいることがあります。それだけでなく、飼い主自身が不調の状態を抱えていても飼い主のそばにいようとするのです。
もちろん、飼い主を心配して離れないのではありません。飼い主の不調という状態そのものが犬を不安定にさせてしまうからです。

犬と飼い主にとって最適な環境を整えるための風水講座は、まず自分の家について知ってほしいということです。

次回は3月10日に行われます。
ご参加のみなさんは、ご自宅の図面か相当するものをご持参ください。
犬のためということで、犬のいる部屋の図面だけにならないようにお願いします。

犬は環境の影響を常に受けている。一番影響を受けているのは飼い主である自分であることを再認識して、風水講座を活用してください。

講師の山岸先生もこんなことを言われていました。
「風水講座を受講したのになかなか変わらないとおっしゃる方は、自分が変わろうとしていないからです。自分が変わって周囲が変わるのだから、自分が変わらなければ何も変わりません。風水で変えてもらおうというのではなく、風水を利用して自分が変わろうと思うことが大切です。」

ですよね。風水講座とか風水のところを犬のしつけ方講座とか犬のしつけ方と置き換えてみてください。飼い主が変わろうとしてないのに、犬が変わるわけはないのです。犬が変わったら自分も楽になれると思っていも、犬は全く変わりません。

逆に、犬が変化しているなら自分が確実に変化しているのです。そのことを認めて前進を続けていただきたいと思います。

次回はこの講座を福岡で開催します。残念ながら満席となっていますので、ご希望の方はお問い合わせください。

自分が変わると周りが変わる。

自分が変わると犬が変わる。

自分を変えていくために環境を変えていく。

すごくシンプルでわかりやすいステップを、風水講座でもグッドボーイハートのトレーニングクラスでも、いっしょに学べれば幸いです。

dav

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<クラス>今年はじめての水泳教室:海という自然を感じる時間

春の大きなエネルギーの風が吹き荒れて、七山校の自作のドアが破壊されたりとわずかとはいえ、やはり被害は堪えるものです。

今日は3月中旬くらいの気温ということで、予定していたプライベートの水泳教室を無事に開催できました。

グッドボーイハートの水泳教室。
最初は、オポという犬の先生のもとにプライベートクラスで開催をはじめ、その後はグループクラスの水泳教室へと展開していきました。

しかし、最近ではまたプライベートクラスの重要性を再認識するようになり、たくさんで楽しいのもいいけど、家族でまずはしっかりと勉強することの方が何十倍も大切と思うようになり、グループクラスよりもプライベートクラスの方に重点を置いています。

そこで今回の水泳教室もプライベートクラスとして開催しました。

dav
オポ先生は他界しましたが、弟子である私が残っていますので、犬たちの様子をみながら海という自然との距離感を近めていきます。

普段は室内拘束、短いリードで拘束されてがんじがらめの生活をしていると、自然の中で解放されたときに興奮しすぎて適応力を育てられないような状況になることがあります。

自然学習も普段からの飼い主との生活という基盤があってこそ実現が可能なクラスです。

そのため、トレッキングや水泳教室といった自然学習クラスだけをクラスとして提供することはしていません。

日常生活の中での生活環境、飼い主との関係性をつくる生活のルールなど、ベースをしっかりと築き上げてこそ犬と飼い主の自然学習は価値のあるものになります。

今回クラスに参加してくれたのは、まだ1才になっていない2頭の同じ胎から生まれた姉妹犬です。ラブラドル・リトリバーですから、海の香りと海の鼓動は脳の記憶を呼びさます機会になったことでしょう。ほんの少しだけ動画をとってみましたのでご覧ください。



犬と自然は切り離すことができません。
同じように人と自然も切り離すことができないと思います。

犬たちのための水泳教室は、飼い主さんが犬と共に自然という環境で過ごす勉強のためのクラスです。訪問レッスンがしっかりと進んで来た中級者以上の飼い主さんが対象になります。

犬と人と自然がいつもひとつであるように、その時間と空間が新しい関係を築いていけるように、きっと何か良いヒントが生まれるはずです。

dav

Posted in クラスのこと