久しぶりに本屋さんでブラブラする時間をもらえました。
見たいコーナーはある程度決まっていて、動物学、自然学、環境科学、東洋医学、発達そしてインテリアです。
基本的な関心が動物の不思議や幸せにあるので、読む本もそんな本ばかりです。
なのになぜインテリアコーナーなのかというと、これはあくまで趣味です。
実は犬の訓練士(当時はドッグトレーナーとかドッグインストラクターなどといったカッコいい名前はなかった)になりたいと思ったのが中学生のときですが、小学生まではインテリアデザイナーになりたいと思っていました。
理由はすごくシンプルだったと思います。
小学生のとき東京都内に暮していて少しだけおしゃれなケーキ屋さんでケーキを食べたときその店内の素敵な空間に惚れたのです。
母親に、このお店の中って誰がこんな風にするの?と尋ねたところ、それがインテリアデザイナーであることを教えてもらって即決しました。即決するあたりが小学生です。
なぜか空間の心地よさが気になるのです。同じように居心地の悪さにも敏感です。
話を元に戻しますが、本屋のインテリア本コーナーにやよく立ち寄ります。
買うまでではないけどただチラ見したいという欲求を満たしてくれるのはやはり本屋さんです。
そこでなんと犬の本を見つけました。
犬のための家づくりの本はなんどか見たことがありますが、また新たな本が出ていたのです。
おそるおそる本をめくってみて、ああやっぱりかと愕然としました。
そこに書かれてあることの一部は絶対にやってはいけない犬の環境作りだからです。
なぜ絶対ダメと言い切れるのかというと、犬の習性に反しているためです。
犬という動物との暮らしの中では、人と犬はできる限りお互いに協力しあっていきたいものです。
そうであっても人側が有利なことに変わりありません。
人の都合で出たり入ったりするわけですし犬の居場所も飼い主側が指定します。
高級な無垢の家具は犬にとってはかじりたい欲求をそそるものなのに、それをかじることはご法度です。
帰宅したら足を拭いて上がらなければいけないことも、犬にとっては理解できないことですが室内に入る限り協力するしかありません。
そんな偏りがちな生活の中、犬にとって快適な空間を作ることは難しいことだということを前提としても、あまりにも人の都合に立った考え方なのに「犬のために」などという題名が付けられていることにちょっと腹が立ってしまいます。
それだったら最初から「人のための犬と暮らす家づくり」という題名にしていただければ腑に落ちます。
具体的に何が絶対にダメだったのかというと、犬部屋らしきものが作られているケースが多くありました。
実際に作ってある家のお写真なのですが、犬はサークルやケージを使って犬の部屋に置かれています。
むしろサークルやケージを大変大きなものにして、こんなに幸せに生活していますよという感じなのです。
お決まりのトイレトレーもサークルの中に入っています。
これではいっしょに暮していることにはなりません。
トイレの設置が室内に指定されているものが多くありました。
庭があるのになぜ室内トイレなのでしょうか?
犬の脚裏が汚れるのが嫌なのか?散歩に連れていかないというルールなのか?本当に不思議です。
フローリングが滑りにくいように床素材を整えたり、カーペットを敷くというものであれば賛同します。
滑りやすいからといって脚の裏毛を切りすぎたり、爪を切りすぎたり、靴下をはかせたりという人の都合による発想になるようでしたら自分の考える方向にご注意ください。
犬はそもそも屋外で活動し屋内は休憩する場です。
人は脳内活動を持っていますので、室内でも活動しますし、最近は室内で運動もしますね。
でもやっぱり犬は外で体と脳を活動させて、室内では休憩する動物です。
犬のためのインテリアコーディネーターにだったら今からでもなれるでしょうか。
ドッグインテリアコーディネーター…真剣に考えてみます。