グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のこと>ストライキで動かない脱力犬たちに対する犬のしつけ方とは

最近聞かれるようになったのか「だつりょくけん」という言葉。

最初聞いたときには、「脱力拳」とはどんな拳法なのかと思ったのですが、脱力拳ではなく脱力犬でした。

脱力犬と呼ばれる犬たち。

まさにやりたくないときに全身の力を抜いて脱力する犬なのです。

散歩中にリードをつけた状態で脱力して引きずられていく映像はYoutubeでもよく投稿されています。

自分がリードを持っているときには起こり得ない状態なのでなかなか実際に目にすることはありません。

しかし生徒さんから送られてきた写真で見ることがあります。

リードを引っ張るのではなく脱力して抵抗するというパターンです。

全身の力を抜いて抵抗するという方法は子供もよく使う手です。

動物としてはやる価値のある抵抗方法である意味成功することもあります。

リードをつけて歩いているときに脱力して抵抗する犬を引きずって歩いていても本来の問題の解決にはなりません。

しかしリードを知らない素人さんたちのすごさでもありますが、思いっきりリードを引きずるうちに犬の方も歩き出してしまうのでしょう。

ただ体重が40キロくらいもある大型犬になるとなかなか起き上がらせることはできません。

同じような状況としてクレートに入れるときに起きることがあります。

まずハウスといってもクレートに行くことはないためクレートに誘導しようとするとその段階で脱力します。

大きな犬になるとハウスにいれるのには一苦労です。

なかなか入れられないことを犬も学習します。

まるで赤ちゃんのような抵抗方法ですね。

脱力による抵抗は次に攻撃にうつる準備段階であることもあります。

脱力すると瞬発力が出るのは柔道などの武術の経験のある方ならご存知だと思います。

犬は武術を生まれもったときから身に着けていますので、こうした体の使い方は教えられなくてもできるのです。

中には脱力したまま回避してしまう犬もいます。

ストレスがかかる→脱力→考えるのも止める

こうなると体も心も寝てしまうわけですから抱き上げていれるしかありません。

でもハウスにいれてしまうと起き上がり反発が出ます。

みずからハウスに入れない犬はハウスの中で抵抗するのも当たり前のことです。

結局のところ脱力による抵抗を、脱力したときに改善させることはできません。

簡単にいうと鉄砲で撃たれたあとにどうしたらいいのか?と尋ねているようなものです。

脱力された段階で脱力拳を受けたわけであって、古いセリフをかりると「お前はもう死んでいる」という状態なのです。

飼い主はここから勝利を勝ち取ることはできません。

日々の生活の積み重ねがいざというときの脱力をなくしていくのです。

ただもし脱力したらどうしたらいいのかというと、一旦は別の方向へ歩き出させて飼い主の再起をはかりそして再チャレンジです。

また岩を打ち砕くのは岩ではなく風か水です。

かたくなになる犬に対して自分もかたくなであると岩と岩がぶつかるだけになります。

風か水の力はどこにあるのか。

犬にこだわらない生活や生き方、そんな

大したことがないことが犬との暮らしを変えていきます。

トレッキングで自然を満喫



 

Posted in クラスのこと, 犬のこと

<お知らせ>公式インスタグラムボタンを追加しました。

梅雨明けまであと少し、屋外活動を待ち望む犬ちゃんと飼い主さんには待ち遠しいばかりですね。

湿気の多いこの七山のグッドボーイハートを管理している身としては一日でも早く梅雨から抜け出したい気分です。

そんなジメジメした空気の中で気持ちも落ち込むのは苦手なSNSにチャレンジするも進む先には壁ばかりの状態だからかもしれません。

みなさんが好きな写真をあげて共有して楽しむインスタグラムというSNSに全く関心がなかったのですがやってみることにしました。

文章を読まない人たちが増えてきていて本当に伝えたいことが伝わるツールがあるのだろうかと考えいたときに生徒さんとインスタグラムの話になってしまいなんとなく…です。

なんとなくはじめたインスタグラムに山で過ごす犬の写真を少しずつあげています。

犬が部屋の中に閉じ込められてしまい、犬って室内で飼う動物じゃないの?という常識が広がる前の最後の戦いです。


 

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<トレッキングクラス>梅雨の晴れ間にトレッキングデビューのゴールデンくん

今日は梅雨の晴れ間にタイミングよくトレッキングデビューした犬ちゃんがいました。

年齢は9歳。

大型犬の9歳というと年を取っていると感じる方もいらっしゃるでしょう。

4つ足の動物は10年生きれば御の字ですから9歳は若いとは言えません。

人生のどのタイミングでも変化を求めるのに諦める年齢ではないと思います。

もし私が80才とか90才であっても残されたあと数日の人生の中であっても自分の中にあるひとつの扉が開く機会があるのであればそれを開けたいと思うでしょう。

犬の方はもっと前向きです。

犬は残りの人生を憂えたり計算したりすることがないからです。

しかも犬の一年は人間の7年分です。

犬の1ケ月は人の半年以上です。

犬の1日は人の一週間に相当する時間です。

高齢でトレーニングを始めるのは子犬でトレーニングを始めるのとは確かに違います。

家庭訪問トレーニングのクラスと併用して七山のトレッキングクラスに参加される犬ちゃんの多くは中高年以上です。

トレッキングクラスは家庭訪問トレーニングで環境を整えつつも、ひとつでもできることを進めたいという飼い主さんの気持ちを支えるでしょう。

ご自宅では犬の管理練習から始まるため、今まで犬と日常的にやっていたようなコミュニケーションが減ってしまい飼い主としては物足りなさを感じることもあるでしょう。

でも犬の方は今、飼い主の満足を満たせるような状態ではないのです。

少し犬の立場に立ってみたり考えたりできるようになると今までと違った世界が見えてくるようになり、犬に対して自分ができることの方向性も変化してきます。

トレッキングクラスには飼い主の学びもたくさん詰まっています。

ただ山で時間を過ごすというそれだけのことなのに、何か違いを感じられるようになったら本当の変化が生まれます。

結果よりも過程が大切。

楽しかった時間、癒された時間、共有する時間を大切にするだけです。



グッドボーイハートのトレッキングクラス






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<クラスのこと>犬のトイレトレーニングは家庭訪問レッスンで始まるけどそれだけじゃない

犬について学ぶためのクラスにはいろんな講座やクラスがあります。

この福岡市だけでも相当の数の学びの機会が存在しているはずです。

過去にたくさんの講座を開催してきたことから講師として自分が知ったことは「犬について最も大切な学びは自分と暮らしている犬との生活にある」ということです。

当たり前のことなのですが子育てと同じように子供のしつけをするのに学校を責めたり、塾にやったり他の刺激を与えたりして改善しようとしてしまうが、結局は解決できるのは家庭しかないということなのです。

飼い主としての私は、オポという犬と暮らして学んだたくさんのことが一番自分を変えるきっかけになりました。

私がドッグトレーナーであるから学んだことよりも、私がオポの飼い主であったからこそ学べたことが実はとても深いものです。

自分と暮らす犬の環境についての全てを知っているのは飼い主だけです。

その飼い主の見方、接し方、考え方、価値観が変化することで犬は大きく変化していきます。

しかもその変化は特定の講座を受けることよりも圧倒的に大きな変化になりうるのです。

だからグッドボーイハートにあるどの講座をおすすめするのかと聞かれれば絶対に「家庭訪問レッスン」と答えます。

この犬の家庭訪問レッスンの依頼の中で非常に多いのがトイレトレーニングです。

子犬期であまり外に出したくないという理由での家庭訪問依頼であったり、またトイレの失敗の現場が家庭内であることによる犬のしつけ方についての相談がきっかけとなって家庭訪問のしつけのレッスンに伺うことがあります。

犬のトイレのしつけ方ひとつにしても、飼い主さんがネットで検索して調べたやり方と私の意見が真っ向から対立するところからトレーニングクラスが始まります。

ペットシーツで排泄をしたらおやつ(食べ物)を与えるというトレーニングである程度できるようになりました、という飼い主さんがいるとします。

結果として犬がペットシーツの上で排泄できるようになったとしても、その方法を続けることで起きうる間違った方向性について説明する必要があります。

トイレでオヤツを与えるという方法はいかにも正しいように思えてしまうし、実際のところ犬は室内のペットシーツの上で排泄をするようになるので結果として成功したように思えます。

「犬がペットシーツの上で排泄する」ということを食べ物で強制することには成功するということです。

ですが本当に犬の自立性を引き出して、犬として適切な場所で排泄ができるように導く自立を支援するしつけにはほど遠いやり方です。

人がやってほしいということをできればいいというやり方は、いつかそのうちに犬の魂を奪う結果となります。

犬が犬として生きることを尊重しその助けをして、息苦しい人の社会でなんとかイキイキといっしょに生活したいと願うのがグッドボーイハートの考え方です。

実際にトレーニングクラスに入ってみないとトイレのしつけひとつでこんなに話し合いになることになろうとは飼い主さんも想像もしないでしょう。

犬にとっては排泄行動はテリトリーを守る境界線をつくる行動を重なっているため、とても重要な生活行動だと考えるようにします。

先日も子犬ちゃんのトイレのしつけでもこのようなやり取りが繰り返されましたが、結局食べ物なしで生活空間の最も端にトイレ場を移動しそこで100%排泄ができるようになりました。

尋ねられていないのに余計なことかもしれませんが、自分が知っていることをお伝えするのがサービスを利用していただく付加価値だと思っているからです。

飼い主さんやご家族の葛藤も大変だったかと思いますが、やってみるといとも簡単にトイレ場を覚えていき他の行動も変化していることに気づかれるのにさほど時間はかかりませんでした。

犬の生得的(生まれ持って身に付いた)行動を引き出すと犬に安心感が生まれ、行動が安定をしてくるのです。

犬が本当に好きなら絶対にはまるクラスです。

家庭訪問レッスンで勉強中のモモちゃん



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<クラスのこと>博多区で犬のしつけの家庭訪問レッスンが続く

Posted in クラスのこと

<クラスのこと>博多区で犬のしつけの家庭訪問レッスンが続く

グッドボーイハートのクラスのベースは「家庭での犬のしつけ」にあります。

グッドボーイハートのホームページには「犬と人が共に成長し自然との調和をすることを目指すドッグスクール」とあるので、いきなり自然の中で犬と人がルンルンと駆け出すと勘違いされていることがあります。

ところが実際に最も犬影響を与えているのは、現在犬が生活している家庭の生活環境です。

家庭の中での「犬のしつけ」という基盤ができていなければ、自然の中での学びは全く進むことがないということは断言できます。

そこで家庭の中での「犬のしつけ」を進めることで犬のストレス行動を改善させるクラスが家庭訪問トレーニングクラスです。

家庭犬の訓練を始めてから今まで(20年の間)様々な形のクラスを開催してきました結果として「犬のしつけは家庭の中から始まる」だから家庭訪問がベストであるというところに達しています。

訪問には時間と経費がかかりビジネスとしては決して成功はしません。

ご家庭に訪問するために必要な時間と労力をロスだと考えてしまい通学タイプのドッグスクールに転向したこともあります。

そこではみなさんが集い楽しいグループにはなったのですが、犬の生活環境について踏み込むことは難しいことです。

それでも犬の生活の現場にはたくさんの学び得るものがあるという私に対する報酬があるため、家庭訪問レッスンを続けています。

最近、事務所のある福岡市博多区周辺から家庭訪問レッスンの希望が相次ぎ、徒歩や自転車で訪問する機会も増えました。

この博多区周辺だけでも相当の数の犬が室内飼いされているはずですが、散歩に出ていない犬もいるため一体どのくらいの犬がこの面積の中にいるのかと想像します。

あちこちのマンションから聞こえる犬の吠え声を聞くたびに、ストレスを抱えてマンションの一室にいる犬たちがもっと良い生活を取り戻し、飼い主さんにもっと犬のすばらしさを伝える機会ができればよいなと祈るばかりです。

家庭訪問レッスンの一コマは次回続きでお話します。

博多区の家庭訪問レッスンにて

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<お預かりクラス>犬ちゃんといっしょに博多の児童公園で自然を感じる

九州各地で豪雨災害の広がる様子がテレビに映し出されています。

有名になられたあのボランティアさんが映像の中で「自然にはかなわない。だから頑張るしかない。」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

自然にはかなわない、時に猛威になる自然に向き合うときに自分は小さな存在だと感じるばかりです。

でも日々は自然を求めている、切り離すことはできないのです。

博多でお預かり中の犬ちゃんの雨の合間の時間に土の上や風のあるところで過ごすようにしました。

博多区といえばコンクリートジャングルですが、自分の住処の敷地には小さな庭があるのです。

そこに七山から持ってきたたくさんの土をいれて今は野草が伸びて生きています。

本当は畑にする予定だったのですが今年はかないませんでした。

でも犬ちゃんたちは結構土の中に虫を見つけて遊んでくれます。

自宅近くにも犬ちゃんと過ごす場所に出かけてみました。

博多で犬のオポと7年間はいっしょに過ごしてきたので、この周辺のどこに公園があってどこが居心地が良いかもよく知っています。

家から一番近い公園も普段は臭いがきつく寄り付きにくいのに、この季節は豪雨によってコンクリートや土が洗い流されて過ごしやすい環境に変わっています。

平日の昼間は公園を利用する人も少ないので貸し切り状態で公園を満喫しています。

貸し切り状態といっても人が少ないだけで、むしろ動物たちはたくさんいました。

そんな中、猫がハトを標的に狩りをしているのを見つけてしまいました。

最初は猫がダッシュしてハトが飛び立ち、猫が1メートルくらい高くジャンプして撮り逃したシーンを目撃しました。

このシーンは撮影できなかったのですが、その後猫はハトをターゲットにした行動をはじめたので動画撮影しました。

(Youtubeのグッドボーイハートチャンネルにアップしていますので興味のある方はご覧になってください。)

その猫の身動きに感動してしまいました。

どうみても過去に狩りに成功した経験のある猫のようで日常的にえさとして狙っているようです。

猫は眼光鋭く、七山でみる野猫とほとんど変わらないような体型です。

コロナ禍で人が屋外に出てくる機会が減ったため、その分は都会に住む野生動物たちが活発になっているようです。

そんな風景を預かり犬ちゃんと見ていて「はーすごい…」と感心していたら、野猫のターゲットがどうやら犬ちゃんの方に移行したようで猫がこちらに歩いてくるではありませんか。

私は立ち上がって気づかぬふりをしてやんわりと歩き出しその状況を回避しました。

少しの緊張感と安堵。なんとなく野生的な体験をした気持ちになって犬ちゃんといっしょに家路につきました。

七山の自然に比べたら何万分の一の自然ですが、ゼロよりは良いと少しでも活動しようと工夫するお預かりクラスになりました。

自然がほとんど残っていない都市環境で見た野猫の狩り行動に感動するのは私くらいかと思います。

動物の機能性を発揮できる環境というのは動物本人にとっては限りなく尊いものです。

でもやっぱり犬ちゃんたちと七山のグッドボーイハートで草刈りしながら過ごしたいです。

空間が広がると時間も広がるから。

距離ができると冷静に見れるから。

梅雨明けを待つばかりです。

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<犬のこと・動画>雨の日だったらニーナオットソンの木の犬用玩具で遊ぶのもあり

九州南部の大雨で被害が広がりつつあります。

小型犬と救出された飼い主さんの動画の映像を見て、ひやりともしました。

犬と非難の際には、特に小型犬の場合にはペット用のキャリーバッグや移動用のクレートを必ず持ってください。

小型犬は手から滑ったりはさまれて大事に至ることもありますので本当にご注意ください。

 

ニーナオットソンの玩具のこと

 

雨の日に家の中でくさくさとしている活動性の高い犬なら、ニーナオットソンの玩具で遊んでみるのも良いかもしれません。

グッドボーイハートが博多駅近くにあったときには室内玩具で遊びをするクラスがたくさんあったので、ニーナオットソンの玩具も全部そろえていました。

今は少しでも時間があれば自然の場所を見つけの遊びへとバージョンアップしたので使うことがほとんどなくなり廃棄してしまったニーナオットソンの玩具がたくさんありました。

自然の木で作られたオモチャたちはスウェーデンのこだわりを感じるものばかりでした。

中にはかなり高度なオモチャもあったのですが当時のものはすべて木で作られていました。

現在アマゾンなどの通販ショップで販売されているものはプラスチックになってしまいましたね。

もう職人さんがいないのでしょうがとても残念です。

 

ニーナオットソンの玩具で遊ぶ犬の動画

 

実際に犬の遊ぶ姿をみてみましょう。

このニーナオットソンの玩具の中でもとてもポピュラーだったある玩具で遊ぶ犬ちゃんの姿を撮影した動画です。※写真をクリックすると動画が再生します。



木のオモチャを上に持ち上げると下に入っているオヤツをとることができます。

とても簡単で単純なことの繰り返しです。

自然の中でも同じような状況で食べ物が見つかることはあるでしょうか自然に学習して覚えます。

ラブラドルリトリバーのメイちゃんはオヤツに夢中になっており尻尾の振り方を見てもかなりテンションが高めですね。

木の方に関心を示す犬ちゃんもいます。

こちらはミックス犬のアルクくんの動画です。



食べ物よりも木の方に関心を示していますね。

木を食べたいのではなく調べる方に関心をもっているようです。

私たちからみると遊びととらえる行為を犬が遊びと思ってやっているとは思えません。

ただ私たちからすると「遊び」と表現するしかないこれらの行動。

繰り返し行動なのであまりにもやりすぎると疲れますが、雨の日にたまにするなら良いかなと思います。

 

スウェーデンの思いのつまった木の玩具。

ほとんど捨ててしまったので勿体なかったなと思いましたが、犬にはもっと大切なものがあると思って処分したのでそれはそれでよい気づきだったと思っています。

室内玩具はある程度で止めるのがルールです。

雨が上がったらまた環境と触れ合う散歩や自然の中で頭をリフレッシュさせてください。

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<クラスのこと>犬がトレッキングクラスで学ぶ真の社会化について

九州で今年も災害が起きています。

自然の猛威に私たちは常に非力で戦うことばかりでは災害を免れることもできないと感じます。

私たちにできることは何だろう、自然と自分を切り離すことはできない。

だとしたらもっと自然を日々体感して知ることしかないのではと考えます。

自分にできることは本当に大したことではありません。

それでもやっていれば自然という存在が自分にとって何であるかにいつか気づくのではないかと思って犬と山を歩いています。

この唐津市七山の山は雨が足りないほどでした。

今日も犬たちとゆっくりゆっくりと山歩きの時間を持ちました。

犬との山歩きというと、犬が山を走り回ったり崖を飛んだりすることを想像されるでしょうか。

全くそんな風景はありません。

人が山を歩くとき私たちはどうやって歩いているのでしょうか。

一歩一歩ゆっくりと進む。それが山歩きの本来の姿なのです。

犬も同じように、ゆっくりゆっくりと歩みを進めます。

一歩進めば臭いをとり、さらに一歩進めば臭いをとる。

こうして自分の本当に身近な環境を自分自身で確かめて、そして一歩を前に出す。

実はこの活動こそ社会化というものです。

環境に適応して反応するというのは、環境がいきなり変化することばかりではないのです。

一歩進むと環境が変わる、一歩進むと環境が変わる、この連続です。

犬の頭の中には、ひとつ前の環境と、今の環境、そして次の一歩の環境が広がります。

似ているけど少し違う、似ているけど少し違う。

こうやって社会化を進めているわけです。

山を歩くときに犬が臭いを捕るのは野生動物を追うためではありません。

犬の真の社会化の時間、それは犬がゆっくりと飼い主と歩くことからです。

小さな時間ですが大切にしてくださる飼い主さんと共に、厳しい季節ですができるだけトレッキングクラス続けてまいります。

Posted in クラスのこと, 犬のこと

<犬のこと>犬の認知力:犬が鏡の中の自分を自分だと判るのか

犬は鏡の中に映る自分にどう反応するのか?

 

どの家庭にも鏡があります。

その鏡に対して犬がどのような反応をするのかを見たことがあるでしょうか?

犬は鏡の中の自分を自分だと知ることができるのか?

鏡の中の対象の認識は、動物の認知力に関連する話題です。

認知力をもっと詳しくいうと「犬がどのような世界を持っているのか」を決めているということです。

実際に今、みなさんの犬の前に少し大きな鏡を出して犬の姿が映るようにしてみると犬の反応はすぐに知ることができます。

反応は二つ

1、鏡に映った自分(犬)の姿に関心がない

2、鏡に映った自分(犬)の姿に関心を持つ

鏡に映った犬の姿に反応する方が認知能力が高いと思うでしょうか?

これは逆なのです。

実は鏡に映った犬の姿に反応しない犬の方が正しく世界を把握しています。

 

鏡の中に映る自分に反応しない犬

 

犬に鏡を見せたときの反応には二つがありますが、ひとつめの「鏡に映った自分の姿に関心がない」方の犬は、認知力が普通=正常に機能しています。

犬は人と違って鏡の中の自分の姿を自分だと認識することはできません。

自分の姿が映った鏡をはじめはのぞき込むように見た犬が、その後鏡を無視するようになれば「鏡に関心のない犬」の方に入ります。

鏡の情報には関心がなくなり、同じようなミラー現象のおきる反射するものに対して映る自分の姿にも反応しなくなります。

正常な知覚をもつ犬で他の世界に認知に関しても正常に知覚していくでしょう。

 

鏡の中に映る自分に反応する犬

 

次に二つ目の反応を示す犬「鏡に映った自分の姿に関心を持つ」場合です。

犬が鏡の中に反応する行動としてどのような行動かを確認していきます。

そのほとんどは、吠える、じっと見る、後ずさる、ゆっくりと近付くといった行動です。

これらの犬の行動は「警戒行動」と「闘争行動」です。

いずれも鏡に映った犬の姿を自分ではなく他の誰かとしてとらえているために起きる行動です。

つまり2つ目の反応でも犬は鏡の中に映った自分を自分だと認識することはないということになります。

 

鏡の仕組みを理解できない犬は知能が低いのか?

 

犬は鏡に映った自分の姿を自分だと知ることはありません。

これは犬の認知能力が低いからではありません。

犬と人の知能を比較するときに、人にできることで犬にできないことがあると「犬は人よりもバカ」だと思う人もいるかもしれません。

種としての知覚機能の違いによるものなので、犬が鏡の世界を認知しなくてもそれは犬が人よりも劣っているということでもないのです。

学者によってはいろいろな判断の基準があると思いますが、私はそう思っています。

鏡という道具は人の必要性に応じて人が作った道具です。

鏡などという道具を人が作って使っていること自体で人は賢いなとは思います。

でも犬の方は鏡という道具の必要性を感じていないのです。

自分が相手にどう映るのかということに対して関心がないからです。

自分と他者とのみかけの違いにも興味がありません。

足の長い犬と短い犬がいたとして、自分はどうしてこんなに足が短いのだろうと考えることもないのです。

それが犬の世界であり、その世界の素晴らしさというものが存在しています。

こんな小さなことですら違うのですから、犬の生活にとって何が楽しいのか、その楽しみが人と同じものであるかどうかなど分かるはずものないのです。

分からないからこそ犬を観察し行動を見て分析して「こうではないか」という仮説を立てることをただひたすらに繰り返しています。

そうして少しでも犬の世界に近付いたときに犬好きの私はうれしいと感じてしまいます。

地面の中に何かをみつけて集中する柴犬くん

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<犬のこと>犬のしつけに「ダメ!」はダメ。

普段無意識に犬に使っている言葉ですが、犬とのコミュニケーションをより良い方向に進めたいなら使って欲しくない言葉があります。

それが「ダメ」という言葉です。

訪問レッスンに伺ったときにとても多くの方が犬に対して「ダメ!」を連発しているのをよく耳にします。

全く効果のない犬に対する「ダメ」という言葉ですが、無意識で使っている方がほとんどなので自分では言っているつもりがないのです。

あーダメよ。とか

あーそれダメダメ。とか

ダメでしょ。ダメ。などいろんなパターンの「ダメ」があるようです。

ところが犬のしつけにおいては否定的な言葉はほとんど意味がありません。

犬に「これをしてはいけない」と伝えることはできないからです。

例をあげましょう。

とびつきが多発している犬がいるとします。

犬が人に飛びついてくるので、飛びついたときに「ダメ」と何度言っても犬は絶対に飛びつきがダメだとは学びません。

犬がソファに乗ることを止めさせたいとします。

犬がソファに乗ったときに「ダメ」といって下ろしても、ほとんど効果はありません。

効果があるのは、ソファに乗る前、飛びつく前に、どちらの行動も阻止できたときです。

そのときにダメという言葉を使うことがあるかもしれませんが、それはダメという言葉の意味を理解したのでななく、なんらかの方法で行動が阻止されたことで行動しなかったことを学習しているのです。

自分の後ろを犬がついてくるのを「ダメ」というのなら、それは「ダメ」ではなく「マテ」ですね。

リードをひっぱる犬に引っ張ることを止めさせたかったら「ダメ」ではなく「つけ」ですね。

「ダメ」を連発せずに、犬が何をしたらいいのかを教えることを犬のしつけといいます。

自分が犬に対して「ダメ」を使っているかどうかはなかなかわかりにくいものです。

家族がいるなら「ダメ」使ったら10円のペナルティなどやってみてください。

飼い主がひとりなら犬と一定の時間を録音してあとで聞いてみてください。

知らぬうちに増えている「ダメ」の数。

その数だけ、犬は本来学ぶべき機会を失っています。

「ダメ出し」では犬は学ばないことを知っていただき、本当に身につく犬のしつけを学ぶことが犬との生活を楽しくしてくれます。

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