犬を飼ったのであれば次の二つは絶対に必要なことです。
1.人に馴らすこと。
2.人の言うことを聞くようにすること。
この二のことを実は「犬のしつけ」といいます。
犬のしつけというとすごく特別な犬にすることのように思われるのですが決してそうではありません。
犬のしつけは、言うことを聞かない犬にするものでもないのです。
犬を人に馴れさせることと、犬が人の言うことを聞くようにすること、は犬が人と安心して生きるために犬にとってむしろ必要なことなのです。
この「犬のしつけ」ですが、犬に問題が生じる前の子犬のころから始めると決めた方は、犬のしつけがすごく進みます。
ですが犬が1歳近くになってしまって吠えが激しく出始めた後や、2歳近くになりすでに人にかみつきが出てしまった後となると、子犬のころのようには行きません。
犬に問題行動が出てしまうと「この犬の行動は本当に良くなるだろうか。」という疑問が生じてしまい、なかなか犬のしつけに取り組むことができないようです。
ですが本当にそうでしょうか。
カウンセリングに伺ったときに「本当によくなりますか?」とよく聞かれます。
答えは「犬には問題はありません。飼い主さん次第ですよ。」です。
私次第ならやるしかないと決意を固める飼い主と、本当によくなるのだろうかと疑問を感じてしまう飼い主では当然のことながら犬の変化は違います。
前者はよくなり、後者はあまりよくなりません。
「本当によくなりますか?」の言葉の裏には、やらない理由を探してしまう飼い主の心理が働いているからです。
私にも同じようなことがあります。
例えばダイエット、本当にやったら結果が出るのかな?と思っている段階で「やらなくていい理由」を探しているのです。
ドッグスクールやしつけ教室に実際に通い始めてからも、人はまだ「やらないていい理由」を探してしまいます。
犬のしつけは行動の変化と習慣化です。
繰り返し練習や毎日の積み重ねが必要なので、根気のない方には向きません。
グッドボーイハートではたくさんの飼い主さんが犬とのより良い関係を実現してくれています。
みなさん根性があるなといつも感心させられます。
だから私も生徒さんのことを最後まで諦めません。
できるように説得はしませんが、逃げる理由は聞きません。
生徒さんができるようになるまで付き合う覚悟でいます。
やらなくていい理由は月日とともに増えていきます。
もう犬が5歳になるからもういいよとか、自分も年をとってきたから楽をしようとか、
子供が成長して忙しいからなど、やらなくていい理由は増え続けていきます。
少しでも「何か違うかも」とか「犬が落ち着いていないと感じる」のであれば、今日から犬のしつけを始めて下さい。
でもそのときはユーチューブやしつけ本に頼らずに、しつけの専門家の指導を受けて下さい。
全国各地どこででも犬のしつけの指導を受ける環境が整っています。
犬について知らないことをたくさん学んでください。
犬の方にはやらない理由もできない理由もありません。
犬と真剣に向かって、より良い関係を見つけて下さい。