グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<お知らせ>出張交通費・有料パーキング利用時の料金改定について

いつもグッドボーイハートのクラスをご利用いただきありがとうございます。

2020年11月1日より出張交通費を改定させていただきました。

変更のある地域の皆様には個別にご案内いたします。

同時に出張交通費が無料の福岡市地域、唐津市地域の訪問レッスンのご利用で有料パーキングの使用が必要になる場合には、有料パーキング利用代金の一部として訪問レッスン1回につき200円(税込)をご負担いただくように改定させていただきました。

現在お手元にお持ちのチケットはそのままご利用いただき追加料金も必要ありません。

チケット更新時には個別にご案内させていただきます。

受講費についてはグッドボーイハートが開校以来20年間据え置きさせていただいております。

このまま頑張り続けたいと思っていますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

Posted in お知らせ

ニホンオオカミに最も近いのは現代の柴犬である論文が発表された。

先日生徒さんから送っていただいたネットニュースの情報が面白いものだったのでここに紹介します。

紹介していただいたのはジャーナリストの田中淳夫氏がYahooに寄稿された記事です。

題名には「オオカミよりも柴犬を放て。獣害対策に有効な「放し飼い」」とあります。

田中氏が記事の中で紹介されている、サル対策のための忠犬事業については以前からネットで配信されている記事などで知っていましたが、二ホンオオカミの遺伝子情報の解析についての論文発表については初めて確認しました。

田中氏の記事の中から引用します。

総合研究大学院大学(神奈川)を中心とする研究チームは、各地の標本から9頭のニホンオオカミの遺伝子情報を取り出して解析し、他種のオオカミやイヌ属の動物と比べた研究が「bioRxiv」に発表された。

それによると、ニホンオオカミは他のオオカミとは遺伝的に異なるユニークな亜種で、現代のイヌにもっとも近いことがわかったのだ。

 しかもDNAの共有率を調べた結果、シェパードやラブラドール・レトリーバーといった西欧の犬種とはほとんど共有していず、日本の柴犬やオーストラリアのディンゴなどと、最大で5.5%のDNAを共有していた。

 

ニホンオオカミは残された標本や写真などから見て、明らかに西洋のハイイロオオカミとは骨格よも容姿も異なることがわかります。

ですから、ニホンオオカミに一番近い犬種が柴犬だということが遺伝子情報として証明されたことについては驚くことではありませんが、科学的に証明されると納得できるということでしょう。

同時に柴犬そのものが野生のオオカミに近い性質や行動体系を持っていることは、犬を長く飼育された経験のある方なら気づかれます。

特に西洋の洋犬種と日本の純血種とは明らかに違いがあり、同じように育てようと思ってもうまくいきません。

同じイヌであっても、これだけ違いがあるのかと思うほどに面白い違いがたくさんあります。

例えば、多くの柴犬はワンワンと澄んだ声でなくことはなく、ギャンギャンとかギャとかといった締め付けられたような声を出します。

声だけを聴くと犬というよりは狐の鳴き声に近いような音を出します。

現在も生育しているハイイロオオカミもワンワンと鳴くことはありません。

やはり同じようにギャとかウォーとかそういった特徴のある音を出します。

日本に生育してきた犬の中でワンワンとなくのは、柴犬よりも野良犬の方です。

その野良犬の多くは雑種=ミックス犬です。

人がきっちりと管理してきた純血種の柴犬の方が、人から離れて勝手に繁殖を繰り返した野良犬の方が犬っぽいというところがあるようです。

西洋のイヌと日本のイヌでは大きな違いがあるうえに、日本の純血種と日本の雑種犬にもまた大きな違いがあるのです。

日本の雑種犬の中には西洋犬が混在を初めていますし、同時に雑種犬たちは純血種の柴犬のように完全管理で飼育されずに、一度の野に放たれて自由になった犬たちも多いのです。

生育の過程の違いが遺伝子に流れ込みまた遺伝子情報に変化を及ぼします。

今度は、柴犬と日本の雑種犬の遺伝子情報がどの程度離れているのかも研究していただきたいと期待しています。

田中氏は記事の中で、獣害被害を抑えるための方法として西洋のハイイロオオカミを持ち込むよりも訓練した飼い犬の放し飼いの方が安心だという意見を述べられています。

私ももちろんこの意見に賛成です。

もともと日本の犬たちが守ってきた里山の獣と人との境界線を守らせるために西洋から動物を入れる必要はないと考えます。

人とより良い関係を作ることができる日本の飼い犬こそ、里山を獣から守るためにともに戦ってくれる同志ではないでしょうか?

今月からイノシシ猟が解禁となります。

七山で活躍してくれる里山犬たちを募集しています。

Posted in 犬のこと, 自然のこと

ずっと七山に通ってくれていた仲間がまたオポの学校へ移転したこと。

長くこの仕事をさせていただきたくさんの犬たちとの出会いをいただいてきました。

その楽しい出会いにも必ず別れの時がやってきます。

先日もまたずっとお付き合いのあった犬ちゃんが旅立ったというご報告を飼い主さんから受けました。

博多駅近くに学校があるときから通ってきていただき、スクールを七山に移転させたあともずっと七山に通ってくれていた犬ちゃんでした。

1歳前から15歳までずっと犬ちゃんの成長を見せていただき、いっしょにトレッキングして楽しい時間をたくさん過ごしてきました。

飼い主さんはグッドボーイハートでずっと学んでくださっていたわけです。

すごくすごく長い時間をいっしょに成長してくださったこと、心から感謝いたします。

スクールで出会う犬たちとは先生と生徒の関係です。

飼い主さんと犬との関係ではなく、少し距離を置いて犬たちを冷静に観察するのが私の役割です。

といっても、長いお付き合いの犬たちには心が寄ってしまい、旅立ちのときには悲しみと寂しさがどっと押し寄せてきます。

飼い主さんのものとは比べようがないのですが、それでも大切なものを失った穴がぽっかりと開いてしまうのです。

でも、今は少し大丈夫です。

というのは、オポがあちらに先に行っているので、きっと旅立った犬たちを迎えてくれていると思えるからです。

こっちには私の学校、あっちにはオポの学校があって、こちらからオポの方に行ったのだと思うようにしています。

オポのことだから、オポのことを知らない犬たちにも声をかけて全部引き受けてくれると思い込んでいます。

私もいつかオポの学校に合流する日までは、こちらの学校で現役の犬たちと対峙する時間が続きます。

旅立った犬ちゃんのことをトレッキングをするたびに思い出しています。

豊かな時間をありがとう。

やっぱり犬ってすばらしいです。

Posted in 日々のこと

オンライン犬語セミナー受講の感想をいただきました。今後の改善に役立たせます!

はじめての「オンライン犬語セミナー」を開催しました。

ZOOMアプリでのオンラインセミナー、YouTubeを使っての動画共有、ipad を利用してのメモ共有などはじめてのことづくめでした。

お試しセミナーということで受講された方々に感想をいただきました。

一部を抜粋してご紹介します。

「とても勉強になり、有意義な時間でした。

特に問題なく先生からの発信を受け取ることが出来ていたので、十分理解することができました。

オンラインセミナー開催の際はまた参加したいです。」

「動画については、コマ送りのような状態でしたが、犬の動きに全く慣れていないので、それくらいスローの方が観察しやすかったです。

犬が口を膨らませている、口を舐めたなど、細かい動きは、指摘があるまで見落としていました。」

 

「わたしひとりで見ていたら単にじゃれ合っていると思える行動が、分析と解説ですごく見方がかわりました。

少しでも犬のことが理解できるようになり、犬の信頼を勝ち取ることができるように頑張ります。」

 

「犬語セミナー楽しかったです。

耳や目や足の運び、口元までたくさん見るところがあるとわかってからは、映像を見ている時間があっという間に過ぎました。

動きとか小さくて一瞬でわかりにくく難しい部分もありましたが、

回を重ねて慣れていくしかないですね。」

 

「犬の社会化はたくさんの犬に合わせることや人に触れ合うことだと思われていること、犬はフレンドリーなのだというが世間の中での常識となっていることについて、世の中の犬たちに申し訳なくなります。」

 

「先生が以前言われていた「犬の文化」。この言葉が頭に浮かびました。」

 

犬語セミナー、めちゃくちゃ面白かったです!

講師からレクチャーするよりも、沢山の人の意見が聞けるといろいろな視点から見れて更に学びが深いですね。

エキスパートの意見ばかりでないのが逆に参考になるように思います。

 

このような感想をいただきました。

画面の送信速度に問題があったり、動画を事前事後に共有できるようにした方がいいのかという問題、まったく活用できなかったホワイドボードをどこで利用するのか、など課題は山積みです。

しかし何事も一気にはいきません。

やる気があるのであれば「できるところから一歩ずつ」がグッドボーイハートの姿勢です。

オンライン犬語セミナーは今後は定期開催いたします。

次回からは有料化となりますが、価値のあるセミナーをお届けできるようにいたしますのでぜひまたご参加下さい!


 

Posted in 犬語セミナー, 受講生のコトバ

犬語セミナー開催のお知らせ&11月のグループクラス

11月のグループトレッキングクラスに合わせて犬語セミナーを開催します。

日時 11月28日 ㈰ 12時15分~14時15分

場所 グッドボーイハート 七山

定員あり

料金 おひとり2500円

同日午前中にグループトレッキングクラスを開催します。

グループクラス 10時開始~11時半

 

年内の犬語セミナーはこちらが最終です。

12月は19日㈰ にオポディ・トレッキングクラスを開催いたします。

ご参加の方はお気軽にお問合せ下さい。

11月28日追記 ご参加受付中です。


 

 

Posted in 犬語セミナー, お知らせ

グループトレッキングクラスと犬語セミナーを開催しました。

最高の季節になりました。

まだ紅葉はしていませんが、肌寒くて犬が元気になる季節です。

犬たちもパワーアップしてトレッキングへと出発しました。


今回はご参加が少し多めではありましたが、経験のある犬が多くて落ち着いてトレッキングしていました。

犬と飼い主さんは整然と一列に隊列を作り、ゆっくりゆっくりと歩いていきます。

いつもと違ったのは、途中で排便をする犬が多かったということです。

秋風が吹いて環境の変化を察知したのか、新しい犬の参加にテンションが上がったのか

いつもとは違う行動をするときには少し緊張感があります。

緊張するのは悪いことばかりではなくて、その緊張の中でバランスをとれるのがよいですね。


トレッキングクラスのあとは広場に戻っていくつかの対面レッスンをしました。

毎回撮影できてはいないのですが、みなさんの参考になる動画はまたセミナーに使用させていただきます。

トレッキングクラスのあとは犬語セミナーを開催しました。

1年以上開催できていなかったので、本当に久しぶりでしたが楽しく学ぶ時間になりました。

私自身はもう10年以上このセミナーを主催している方ですが、毎回勉強になっています。

参加者の意見が新鮮で自分の見方にも影響を与えてくれます。

一般の方のなにげない疑問はとても大切な視点になります。

参加者は各自違った意見を持たれたと思います。

また感想を聞かせていただき今後のセミナーに反映させていきます。

犬語セミナーは11月5日にも開催されます。

まだ数名ご参加可能なので希望の方はご連絡下さい。

オンライン犬語セミナーは明後日開催です。

学ぶチャンスは自分で作ることも必要です。

楽しいから続く「犬の学び」。

犬語をもっと知りたい方はいっしょに学びましょう。

 

Posted in 犬語セミナー

犬にしつけをしたいなら、犬をドッグスクールに通わせるよりもっと良い方法があります。

グッドボーイハートにはいろんなお問い合わせが入ってきます。

そのお問い合わせの中に「犬を学校に通わせたいんですけど…」といわれることがあります。

グッドボーイハートはドッグスクールなので「犬が学校に通う」という見方は全く間違っていません。

でも、犬だけがドッグスクールに通ってきても、犬の問題はなかなか解決しないのです。

たとえば、グッドボーイハートではお預かりだけのトレーニングをしていません。

トレーニングクラスの過程として「お預かりクラス」をすることはありますが、飼い主さんが学ぶプライベートクラスは受講するのが必須となっています。

なぜなら、犬だけをお預かりして犬がおりこうさんになったとしても、飼い主の元に戻ったらまた同じことを繰り返すだけだからです。

お預かりしてトレーニングするシステムのドッグスクールでは、短くても3ケ月、通常は6ケ月くらいの期間を預かり訓練されます。

これは、人間の年齢として考えると約1年間~3年間ほど飼い主から離れて暮らすということなのです。

こうした長期の犬の預かり訓練の場合は犬が変化して帰宅することがあります。

犬だけは大人になったということですね。

特に1歳前後の青年期には犬の行動が不安定になるため、この期間の長期預かり訓練では効果を出すこともできます。

ですがグッドボーイハートでは長期でしつけをする預かり訓練を受けていません。

理由は、グッドボーイハートという犬の学校は、犬と飼い主が共に学ぶ学校だからです。

冒頭の「犬を学校に通わせたいんですけど」というお問い合わせについての答えはこうです。

「こちらは飼い主さんも犬と一緒に学んでいただく学校なのです。」

この答えの意味を、グッドボーイハートで学ばれた方なら理解していただけると思います。

しかし、まだ非常に多くの方が「なぜ飼い主の私が学ぶ必要があるのか?学ぶべきは犬であってわたしではない。」と思っているのです。

ドッグトレーナーに犬を預けて犬だけおとなしくなって戻ってきてくれたらいいと思うなら、犬を飼う楽しみのほとんどを放棄したようなものです。

犬を飼うことは本当に大変なことです。

今まで簡単に犬を飼っていたという方なら、まだ犬の面白みを十分に味わっていないのかもしれません。

犬はとても知的でよく動き人を観察して行動を変化させることができる動物です。

犬は人のテリトリーの中で一緒に暮らすことができ、苦楽を共にすることができる動物です。

犬は本当に特別の動物で、犬を飼う前に「犬を飼うための学校」に通うべき動物です。

今のところ犬を飼う前に学ぶ学校がありません。

でも犬を飼ったら飼い主が学べる学校はたくさん開校されています。

飼い主が学べる学校など私が学生時代にはなかったのです。

時代の必要性に応じて出てきた犬を飼ったら飼い主が学べる学校として、毎月開催していた犬語セミナーが今月から復活します。

本当に久しぶりなので機材のテストも完了しました。

週末は飼い主さんだけで一緒に学びましょう。


 

 

Posted in クラスのこと

<受講生の言葉>2頭でいっしょに楽しく暮らしたい!を実現させるために必要なこととは。

グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講して下さった飼い主さんからのクラス受講の感想のお言葉をいただきました。

今回は、ミニチュアダックスフントのナノちゃんとウェルッシュ・コーギーのひまわりちゃんの飼い主さんからいただきました。

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我が家は元々二頭のミニチュアダックスフンドと暮らしており、先代の一頭が亡くなったことを機にもう一頭のミニチュアダックスフンドをお迎えすることになりました。

ナノと名付けたこの仔は先代犬とも仲良く遊んでおり、すくすくと育ちました。

しかし老犬ということもありもう一頭の先代犬もナノとの共同生活わずか一カ月で亡くなってしまいました。

先住犬のが亡くなったことでナノも寂しいと思い、以前からお迎えしたいと思っていたウェルシュ・コーギーを家族としてお迎えすることになり、ひまわりと名付けました。


コーギーはしつけ等が難しいと聞いていたこともあり、幼いうちから犬の社会性を学ぶためナノと一緒に保育園に通わせることにしました。

二頭は仲良く共同生活をしているように見えていましたが、成長するにつれ、ひまわりはお散歩の際の引っ張り癖や、落ち着きがない、吠え癖等問題行動が目立つようになりました。


ネットの情報等で解決策を探っては見たもののなかなか改善が見られず困っていたところでグッドボーイハートを見つけたのです。

まずは先生にお会いしてカウンセリングをお願いしたところ、問題行動の目立つひまわりだけでなく、おとなしく見えていたナノもストレスを抱えていたことがわかりました。

短時間でそのようなことを見抜かれた先生のすごさに衝撃を受け、この先生ならお任せできると確信いたしました。


スクールを通じて、犬のテリトリーの考え方や、行動から読み取れる意志等、人間と犬が共同生活を送る上で必要なことを学ぶことができました

家という群れの縄張り内でのルールづくりが大切だということがよくわかり、今後も二頭のためにストレスの少ない生活を送れるよう努力していきたいと思います。


先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。

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犬が寂しくでかわいそうだという理由で、新しい犬を迎える飼い主が増えています。

ところが、新しい犬が家にやってきたことで、犬と犬の間に対立関係が生まれてしまいどちらの犬にとってもストレスのかかる生活になっていることがよく見受けられます。

はじめにご相談があったときには、コーギーひまわりちゃんの行動の問題解決についてでした。

しかし、ひまわりちゃんがストレス行動を連続している理由は、ひまわりちゃんだけの問題ではないということに気づいていただくことが大切です。

多頭飼育の飼い主にはよくある傾向ですが、先にいる犬は落ち着いていて問題がなく、あとから来た犬に問題があると思われていることがあります。

先にテリトリーを持っている方が優勢で、2頭目に来た犬には落ち着ける場所がなくなります。

結果として2頭目の犬は多動になったり、興奮しやすくなったり、要求が高まったりします。

問題行動を起こしている理由は2頭目の犬にあるではなく、2頭がうまく関係を作れるような適切な環境がないことです。

問題は犬にあるのではない、問題は飼い主の作った環境や接し方や世話の仕方なのだということに気づいてしまえば、あとはトレーニングの前進あるのみです。

ナノちゃんとひまわりちゃんの飼い主さんは、この問題解決のための重要な視点の変化がとても速かったために犬の行動には次々と変化が起こりました。

飼い主さんの思い込みはなかなかなくならないものですが、新しい視点で見ようという感覚の高さが犬たちを変えていったのです。

犬のトレーニングの仕組みは、はじめは飼い主の行動に変化を起こすことからです。

そして次に犬の行動に変化が起き、そして最後に犬の内面にも変化が起きてきます。

もちろんそのころには、飼い主の犬に対する見方や考え方も大きく変えられています。

クラスのたびにナノちゃんとひまわりちゃんの表情が落ち着いていくのを見て、確実に環境が整ってきたのだということを知ることができました。

いっしょに楽しく暮らすために迎えた2頭目の犬、ひまわりちゃん。

ひまわりちゃんが来てくれたからこそ、犬との新しい生活が始まったのですね。

これからご家族でいっしょに楽しい毎日を送って下さい!

トレッキングクラスで尾歩山を歩くナノちゃんとひまわりちゃん。

Posted in 受講生のコトバ

理不尽だと思う犬に対する扱いについてどうすべきかを考えた結果

改めてこのブログの役割について

このブログでは「犬のこと」という大きなカテゴリーで区切られていてそれ以上の分け方をしていません。

普通なら、犬のしつけ方、トイレのこと、散歩のこと、手入れのこと…などと細かく分類分けされていて選んで見やすくすべきだと考える意見もあるでしょう。

しかし、このブログは犬のしつけ方やトレーニングについてのハウツーを伝えるために書いているのではありません。

グッドボーイハートのブログの目的は、犬について考えたり悩んだりすることを私自身が解決する場を設けることであり、また生徒さんを中心とする犬と暮らす方といっしょに考える機会をつくるためにあります。

細かな情報を得られたい場合には、ブログの検索機能を使って必要な話題をピックアップしてご覧いただくこともできますが、あえてカテゴリーを「犬のこと」と犬ついてはひとくくりにすることで、どんなことでも犬を考える機会にしています。

このことを前提にしてタイトルの話題に入ります。

理不尽な犬の扱いについて先生は自分の考えをどのように整理されますか?

といった質問を生徒さんから受けました。

自分の家族の犬との暮らしを真剣に考えて生活をしている中で、SNSを通して入ってくる様々な犬に対して行われている問題について苦しい思いをする機会が増えている方も多いと思います。

確かにSNSの普及で自分が探していなくてもネットの方から勝手に動画などの情報提供が行われて見る必要のないものに触れる機会が増えてしまったことは確かのようです。

ひとつの情報をクリックすると新たな情報が流れ込んでくる、それが「犬がこんなにひどい扱いを受けています。」という情報だとすると、精神的に苦しくなってしまうことも当然のことです。

私も毎日こうして犬のことを書いているわけですから、ネットの方から「犬について」の情報提供を受けることがあります。

しかし多分ですが大きく違うのは、私の場合には犬のことをネットで調べたりはしません。

犬の行動について分からないことがあったとして、例えば「犬が尻尾を追いかけているのはなぜ?」と検索することはありません。

犬についての情報をネットの中には探していないので、皆さんほどは情報の波には襲われていないはずです。

なので、ブログを読んで下さっている方とは同じ情報を共有していないということを前提に、以下の意見を読み進めて下さい。

何をもって理不尽な犬の扱いだとするかは価値観の違いが前提にある

見聞きする犬の扱いについて「あまりにもひどい」と思われるものはたくさんあるでしょう。

例えば、保護された動物が殺処分されるという情報、海外では犬が食用として使われているという現実問題、炎天下に隠れる場所もないところにつながれたままにされている犬を見ること…など。

自分にとっては「明らかにひどい犬の扱い」だと思うことも、それぞれの文化や価値観の中では正当だとなっていることがほとんどなのです。

犬が食用とされている文化を持つ国は今でもあります。

人に飼われていない犬は世界中にたくさんいて、むしろ人が動物病院に連れていく犬の方が圧倒的に少ないのが現時点での事実です。

世界では今でも多くの犬がごみを食べて暮らしています。

日本にもまだ山の中に暮らす野犬は存在しているし、人の手の届かないところで生きている犬もいます。

ですが逆に、日本では散歩に連れ出すのがかわいそうという理由で家を一歩も出たことのない犬もいます。

多頭飼育の家では数十頭の犬が同じ敷地内に飼われていることもあります。

犬のことを考えて生きている人もいる一方で、人が社会の中心であるという前提をなくしては考えを進めることはできません。

理不尽かどうかをはっきりさせるために法律が存在している。

人が社会の中心になってしまうと、動物の扱いは限りなく闇に近づいていきます。

私たち人間は、自分たちの残虐性を抑えるために「法律」を作っています。

人は地球の知的生命体だと宣言しているのですから、すべての生き物に対してやさしくなければならないという寛容な姿勢を示す必要があります。

特に動物を様々な形で活用している先進国にはこのくくりが必要なので、先進国には「動物の福祉」にかかわる法律があります。

日本では「動物の愛護および管理に関する法律」に記されています。

犬に対する扱いについても、この法律を犯す内容であれば罰則が設けられています。

犬という動物を活用している社会には必須の法律はすでに整えられているのです。

実際のところ、犬の福祉を守る法律は必要であれば各国で準備されています。

一方で、犬の福祉を考える文化が生まれていない国ではまだ整備されていません。

国内においても犬の福祉に関する法律はここ15年くらいで一気に整備が進んだものですが、急速すぎてペットビジネスにかかわる人々は対応が追い付けないほど速度です。

もし「動物の愛護および管理に関する法律」をご存じなければネットで簡単に閲覧できますので一度読んで見てください。

法律の中にはなぜ?と思うこともあるでしょうし、納得できる部分もあると思います。

まだまだ変化する法律ですが、決まってしまうと守らなければいけません。

犬に関する法律が自分たちが知らないところで次々と改定されているという事実もほとんどの方がご存じないと思います。

法律では語れない犬の扱いについての納得のいかないこと

そして最後に、みんなが感じているもやもやはこの部分にあると思います。

犬が汚れるからという理由で散歩に連れ出さなくても法律に触れることはありません。

犬という動物の習性を満足させることが法律には記されていますが、習性の具体的な部分には触れられていないからです。

犬が散歩中に靴を履いているのを見て、驚く人もいれば逆にやさしい飼い主だと思う人もいます。

犬という動物に対する価値観が非常に幅広く広がってしまい、まったく意見の合わないこともたくさんあるのです。

犬を毎日シャンプーさせることを犬に対する思いやりととるのか、行き過ぎているととるのかもその人の価値観が入ります。

なんにしても、前記の「犬の習性」を元に話さなければいけないのですが、まだまだ「犬の習性」は明確には語られません。

科学的には証明されていることがたくさんあるはずですが、都合の悪いことを封印するのが人間ですからなんとなく曖昧にされてしまっています。

犬の幸せのためにできることを考えるなら、犬の習性について学ぶ価値がある

だからこそ、犬の習性について学ぶ価値があるのです。

この学びは、他人の行いを非難するためのものではありません。

誰かを訴えるためのものではありませんが、法律を作る際にはきっと役立つと思います。

そして、何よりも大切なのは「最も身近な犬が必要としていることを知ることができる。」ことです。

犬に対する扱いについて理不尽だと思うことがネットの情報ではなく目の前に繰り広げられていると最も感じているのはおそらく私の方です。

人間が犬に対してしたいと思う欲求と、犬が必要としてることがかみ合っていなくてたくさんの問題が犬に生じてしまい、それが犬の問題行動となってしまうからです。

毎日の街中を散歩する犬の姿を見て、たくさんのストレスを抱えて歩いている犬の行動や表情を見て辛くなっているのは私の方です。

しかし、私は自分の感情をあまり押し殺したりはしません。

その感情は、自分が犬の生活が改善するために、犬たちが犬として生きる機会を持つためにできることはこうして仕事を続けることで解決されています。

そうした場が自分にあることを感謝したいと思います。

またそうした機会をたくさんの生徒さんにいただいていることをありがたく思っています。

歯がゆいと思うのは、使いすぎた自分の手首が思うようにいかないことです。

この数ケ月は腱鞘炎に悩んでいまして、動きが思うように取れないことが悔しい限りです。

でも、私にたくさんの難問をぶつけてくれるグッドボーイハートの生徒さんたちがいる限り大丈夫です。

これからもたくさんみなさんと議論をして本当の犬とはどういう動物なのかを楽しみつつ見つけていきます。

人を変えることなどできません。変えられるのは自分だけです。


 

Posted in 犬のこと

未使用の犬のベッドとマット。差し上げます。

未使用の犬用のベッドとマットをいただきました。

サイズは小型犬用です。

七山に置いてあります。

取りに来られるか、レッスンの時にお渡しできる方に差し上げます。

ご希望の方はご連絡下さい。

追記:受取先が見つかりましたので募集を終了します。10月16日21時


 

 

Posted in お知らせ