グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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大脳はお疲れですが犬を見る感覚は研ぎ澄まされています。

ブログの更新が遅れていているので、もしかしたらオポの墓の上で倒れているのでは?とご心配をおかけしているかもしれませんが、とっても元気です。

ここ数日にわたり連日でいろんなご相談を受けることになり、スケジュール調整やメール返信や電話対応など忘れていることはないかとドキドキしながら働いております。

大脳は20代から老化しているそうですが、本当にそうだなと思います。

スケジュールなどの記憶や大脳皮質を使った考えには行き詰まりが見られるこんなときでも、逆に冴えわたってしまうこともあります。

それは「犬を見る目」です。

はじめて犬を見て感じること、普段から犬を観察していて受け取れることは大脳皮質とは違う部分の脳から来ているような感じです。

考えた結果わかるというよりは、むしろ直感的に入ってくるという感じなのです。

直感的に犬のことを受け取ることができるのですが、それをお伝えする道具として言葉選びや説明に大脳皮質が必要になってきます。

それでも私が犬について受け取ったことを100%お伝えすることはできません。

おそらく50%くらいしか言葉にはすることができません。

忙しくなると、この直感的な感覚が研ぎ澄まされてよりよく見えるようになってきます。

少しハイになって食欲や睡眠欲も落ちてくるときです。

まさに今そんな感じの状態になっています。

そして明日は犬語セミナーが開催されます。

私が直感的に受け取ることを、みなさんがどのように受け取られているのかをお尋ねするのが毎回楽しみです。

答えはみなひとつではありません。

どう見えるのか?なぜそう見えるのか?

そんな質問をお互いに繰り返しながら、セミナーを楽しんでいただきたいと思います。

Posted in 日々のこと

犬との健全な暮らしで犬も飼い主もダイエットが完璧にできたそうです。

昨日のダイエット関連のブログ記事に何名かの生徒さんが反応してコメントを下さいました。

その中のおひとりはこのようなコメントでした。

コメント公開の許可を受けましたのでご紹介します。

「犬の散歩でダイエット、のブログを読んで…実はわたしも実体験者です。

子犬を迎えて10ケ月になりますが、実は全く食事制限をしていないのに10キロ痩せました。

10年前の体重にはあと一息届きませんが、歩くのが苦にならなくなって、少しの距離なら歩くようになりました。

家の中でも動くことが億劫でなくなりました。

実感しはじめたのは子犬を迎えて半年たったころでした。

散歩は朝、夕に60分~90分。

そのほか公園や山に行き、ほとんどは歩かずに長いリードをつけたまま犬の行動を見守っていることもあります。

当たり前のことですが、早寝早起きが基本になりました!

犬をダイエットのに使おうなんて毛頭考えていなかったのに、うれしい限りです!!」

こんなコメントでした。

早寝早起きの規則正しい生活というのも、体を整えるのによかったのでしょうね。

しかし、何よりもよかったのは、体を動かすことが生き生きとできるようになったからではないでしょうか?

犬と公園や山にいくのが楽しく、ワクワクして行動をしていることで身体が自然に動けるようになったのではなかと思うのです。

どんなにダイエットしたくても、無理に運動をすると続かないしリバウンドしてしまいます。

犬との山歩きは体だけでなく頭も使います。

それに全身の神経や感覚も研ぎ澄まされていきますね。

これは人に限らず犬も同様です。

私も我慢せずに食べる方ですが、体はまだまだ動きます。

やっぱり好きなことをしているからかもしれません。

寒さには負けそうですが、若い犬がくると「負けるもんか」と年甲斐もなくはりきってしまいます。

関連のブログ記事

ダイエットしたいなら食事制限よりも犬の散歩が一番って知ってましたか。

 


 

Posted in 犬のこと

初回カウンセリングを受講される方へ

ホームページで「はじめての方へ」でご案内している初回カウンセリングについてのお願いです。

初回カウンセリングでは、現在の犬の状態を把握し、犬の飼育環境や犬の行動に影響を与えている要因について把握するために、飼い主さんへの質問を繰り返していきます。

初回カウンセリングでお伝えできることは、

現在の犬の状態

現在の犬の行動の種類

現在の犬のストレスレベル

犬の行動に影響を与えている要因

今後のトレーニングクラスとして可能なこと

トレーニングクラスのご提案

以上が、初回カウンセリングでお伝えできることです。

初回カウンセリングを受講されて同時にトレーニングクラスにお申込みの場合にはその場でレッスンのご予約が可能です。

また初回カウンセリングを受講されても、クラスを開始されるかどうかはご検討いただいて結構です。

ただし、初回カウンセリング後にトレーニングクラスを開始される時点でご予約の空き状態がない場合には、トレーニングクラスの開始時期が延びたり、別のご提案やクラス受講のお約束ができないこともございますのでご了承下さい。

ドッグスクールによって犬に対する考え方や価値観も様々です。

またトレーニングの方法に至ってはスクール毎に違っているといっても過言ではありません。

トレーニングを受けるのは飼い主さん自身ですので、ご自身にあったスクールを選択していただくことが犬の行動問題を解決するために大切なことです。

グッドボーイハートは、犬の困った行動を解決するための学校ではなく、犬を理解し犬と共に成長する飼い主のための学校です。

 

Posted in クラスのこと, お知らせ

ダイエットしたいなら食事制限よりも犬の散歩が一番って知ってましたか。

犬の散歩こそダイエットにつながる

先日、生徒さんの訪問レッスンで60分びっちりと散歩の練習を見ることになりました。

見ることになったといっても、私も60分歩きとおしのレッスンです。

歩く速度もやや早めで安定しており、リードの持ち方や体のバランスもばっちりです。

犬の脚の運びやバランスも以前よりもずっと良くなって、散歩行動が以前とは全くちがって改善されていることに感心しました。

と、感心している間に飼い主さんと犬くんがどんどんと小さくなっていきます。

まずい、私の速度が遅いのだと早めにすたすたと歩き始めました。


そして山のような公園につき、アップにつぐアップ、ダウンにつぐダウンと隆起する地面を進んでいきます。

これは相当の運動になると感じ、散歩で痩せたのではないかとお尋ねしました。

なんと、ベルトの穴が二つ小さくなるくらいになりズボンがぶかぶかになるほどお痩せになったとのことです。

もともとダイエットする必要のないスマートな飼い主さんが、そこからまたそれだけ痩せられたということは、体が締まったということなのでしょう。

以前にも他の女性の飼い主さんから「散歩でズボンがぶかぶかになりうれしい」と聞いたので、やっぱり散歩の運動量とはすごいのだなと改めて実感したのです。

本当に痩せたいなら食事制限よりも運動、ですよね。

この実体験を裏付けるような情報も同時にネットから入手しました。

本を読みたいのだけど時間がないという私の願いを少しだけかなえてくれるYouTubeの動画をときどき聞いています。

本要約チャンネルという番組で、その名前のとおり本を要約して説明してくれるものです。

本当の「本を読む」という価値観とは違いますが、簡単に情報が入ってくるというところでは役立たせていただいています。

そのチャンネルでダイエットに関する本が取り上げられていました。

要するに、効果的なダイエットとは食事制限ではなく運動をすることだということだったと受け取りました。

食事制限はすぐに痩せるがリバウンドが激しく、むしろ太りやすい体質をつくるということ。

そして、運動はなかなか痩せないけれど継続していくとじっくりと痩せてくるのでリバウンドしにくいのだという内容には納得しました。

太りにくい体を手に入れることこそ、健康的なダイエットの形ですね。

ネットの情報をなんでも信用する方ではないのですが、科学的な根拠に納得がいき実際に体験を通して実感できると「なるほど」が増えていきます。

犬の散歩に行ってダイエットができ、犬もまた散歩に行くことで活動が広がり社会性もあがるのでしたらこんなに素晴らしいことはありません。

ちなみにこの飼い主さんは毎日朝晩の散歩をこのペースで60分~90分はされているようです。

犬も飼い主も健康で幸せになるために、毎日の散歩を楽しく行きましょう。

Posted in 犬のこと

ホームページにスタッフ紹介欄を追加しました。

グッドボーイハートのホームページを更新しました。

プロフィールページにスタッフ紹介欄を追加しました。



https://goodboyheart.com/profile/index.php

スタッフはわたしのダンナ様です。

弟子入り3年目にしてやっとですが、ホームページに紹介させていただきます。

本人もグッドボーイハートに承認されたということで素直に喜んでおります。

一緒に写っている犬は生徒さんの犬ちゃんです。

他にも数枚を撮影しましたが、なかなかうまく取れずこちらは没になった写真です。

おぽあきと小鉄くん



二人合わせてもまだまだオポには到達できませんが、ひとりよりもふたり。

パワーは三倍、四倍にもなります。

これからもよろしくお願いします。

Posted in お知らせ

冬が終わってしまう前に犬と山歩きに行こう。

山のクラスでは極寒の数日を過ごしました。

インスタグラムなどをご覧になった生徒さんからは「大丈夫ですか?」のお声もありましたが、全然積もっていません。

とても寒い数日でしたが、少しだけ積もった雪景色に大興奮する今月1才になったばかりの若い犬たちの行動を見ていました。


オポと一緒に何年も山で冬を越したので、2月からの寒さのたびに春がやってくるのを感じられるようになりました。

雪解けと同時にみられる新芽や黄色の花たち。

雪が降った日は犬たちもふんふんと雪の地面を嗅ぎまわり、雪の下で起きている春の変化を敏感に感じ取っているように思えます。

都会で暮らす犬たちの多くは彼らの健康のために不妊去勢手術を行っていますから、野生動物のように春とともに出産を迎えるわけではありません。

それでも、動物にとって春の兆しというのは厳しい冬を超えてワクワクと何かが湧き出る感じがあるのではないのかな~と犬をみながら感じています。

どの空間にいても季節は感じるものですが、山の自然の風景の中で感じる季節感はやはり特別なものです。

その自然の空間の中で犬が何を感じるのかをじっと見ているのが楽しいのですが、寒さでダメージも大きいですね。本当に戦いです。


さて、犬と暮らすみなさんは犬が何をしているのを見るのが楽しいでしょうか?

犬の寝顔を見るのが好き。

犬がおもちゃ遊びをしているのを見るのが好き。

犬がごはんを食べているのを見るのが好き。

いろいろとあるかもしれませんが、犬が自然の中で探索しているのを見るのが好きという方もきっといらっしゃるでしょう。

だとしたら、この季節にしか見られない犬の特別の行動をぜひじっと観察してみてください。

山の中を歩く犬、山の中を探索する犬が何を思い何を感じているのか。

犬はそれを人のそばで見せてくれる特別な動物なのだということを知ったときに、犬はきっと今よりずっと豊かな時間を持てるようになるはずです。

Posted in 日々のこと, 犬のこと, 自然のこと

<受講生の声>4人の子どもたちと共に家族として成長中のリリくん。犬育ては甘くない、でもやっぱり犬は楽しい!

グッドボーイハートのクラスを受講された生徒さんからいただいたクラス受講の感想です。

今回は今月1歳になった柴犬のリリくんの飼い主さんからいただきました。

こちらからどうぞ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リリを迎えたのが、生後3ケ月。

実家で柴犬を飼っていたので、犬を飼うことにはなにも抵抗なく、楽しい日々を想像していました。

お友だちの実家で生まれたというのでいただくことになり、写真で見てこの子がいい!とあっさり決めました。

実際に会うまでに自分なりに柴犬の本を読みあさり、ネットで情報収集して、準備ばっちり。

しかし、写真でしか見ていかなかったので、実際我が家に来たらリリは思っていたより大きいしケージに入れたら狭そうな感じです。

もともと外飼いの犬だったので、ケージに入りたがらない。

ケージに入れようとすると噛みつく。

エサでつり何とか入れて扉を閉める、の繰り返し。

部屋に出せば飛びつくし、ソファやカーテンは噛みちぎり暴れてました。

それを見て、犬が来るのを楽しみにしていたはずの子どもたちは、リリを怖がってしまって誰も近寄れず、逃げ回るばかり。

リリを部屋に出すと怖がって、早くケージに入れて!というし…。

トイレトレーニングどころではありません。

部屋に出すと暴れるのが日ごとにひどくなり、だんだん気持ちが沈んできて育児ノイローゼ気味になりました。

夜になると泣きそうになりながらネットでいろんな検索をしました。

それでドッグトレーニングがあるのを知りました。(それすら知らなかった無知な私でした。犬は簡単に飼えると思い込んでいたのです。)

その中で見つけたのが、グッドボーイハート。

これしかない!と思いすぐに連絡をして、来てもらえることになりました。

予約を確保できてホッとしたのを覚えています。


先生に来てもらって、まずびっくりしたのが、

ケージはいりません!

今すぐ外に出しましょう!でした。

もともと外飼いされていた柴犬だったのと、我が家は子どもが4人いて、まだ小さな子もいたので、室内では窮屈でした。それでリリを外飼いにすることに決めました。

リリにとっても庭に開放されて良かったなーと思っていたのですが、たったの一週間、室内のケージに入れていただけなのに、庭に出すとキャンキャンないて窓のところから離れませんでした。

たった一週間でもこんなにも大きな影響を与えてしまうんだなと思いました。

キャンキャンなくのをかわいそうと思って、中にいれてあげなくなる気持ちをぐっとこらえ慣れてもらうしかないと思いました。

先生を信じて、言われたことをやるしかない!!気持ちを固めました。

けど、先生が言ってくれるのは、環境を整えてあげること!

あとは飼い主の犬に対する行動だけ。

触って甘やかしてはダメ。

飛びつくので、飛びつかせてはダメ。

ダメな経験を増やさないようにする。

そのためには犬との距離を置かないといけなくて、ヨシヨシと触りたいのを我慢したり、離れて接することが寂しくて。

こんなに距離を置いてリリとの距離は縮まるんだろうか、と不安ばかりでした。

けれど、言われたことをひたすら続けて、フセ、フセ、フセ。

できなくても、フセ、フセ、言い続けました。

そしたらある日、フセをした!たまたま偶然かな?と思いましたが、またした!

できた!びっくりしました。

できるじゃん!


他にもいろいろと問題はありました。

散歩中に襲われそうになったり、心が折れそうにもなりました。

けど、負けないぞ。

リリがリーダーと認めてくれるまで、負けるわけにはいかない!!

我が子たちのためにも、この戦いんは負けられない!と、なぜかリリと心の中で勝手に格闘していました。

最初はきつかったけどだんだん心に余裕もできて、少し怖がっていた自分もいつの間にか怖くなくなりました。

そして、リリに対して負けない自信がついてきたころ、気づいたら飛びつかなくなっていました。本当に気づかないうちに。

そしたら、トレッキングも楽しくなり、散歩も楽しくなりました。

リリのおかげで身体を動かすので風邪もひかなくなり、いいことばかり。

先生に出会わなければ今頃どうなっていたのか、考えたら恐ろしいです。

トレッキングクラスに行けばお利口さんな犬ばかりで、比べてしまって凹みそうになるのですが目標もできるのでいいです。


室内飼いが主流でリリはほぼ外飼いで夜だけ室内のクレートです。

室内飼いの子に比べると人との距離感や境界線がはっきり分かれていて、共有空間が少ないのが経験値として低いです。

そんなことをどうしてらいいのかなーというのが今の悩みです。

このままでいいのかなと思ったり、もう少し縮まりたいなと思ったり、リリはどうしたいのかなと思ったり、です。

けど、先生のおかげで日々楽しく過ごせています。

リリの幸せを考えて行動できるし、家族としてどのように過ごしていくかを考えられるようになりました。

これでも、まだまだではありますが、もっともっと、伸びしろもあります。

一緒に成長して行きたいと思っています。

先生と出会えて、よかったです。

まだまだですが、これからもトレッキングに参加したり、犬語セミナーで学びたいと思っています。

とても楽しいです。

これからも見守って下さい。

よろしくお願いします。

グッドボーイハートのテラスでフセをする左から、リリくん、小鉄くん、金太郎くん。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リリくんのご自宅に初めて伺ったとき、リリくんは部屋の中の組み合わせたケイジの中で行ったり来たりしていました。

ケイジを広くしてあげたいという飼い主さんの気持ちは私には伝わりましたが犬の習性にあった飼育環境ではありません。

室内飼いにするのか外飼いにするのかという質問をよく受けます。

私がお伝えできるのは、犬の性質的にどちらが可能性があるのか、今飼い主さんが持っている環境の中で何ができるのかということです。

絶対に言えることは室内飼いの方が良くて外飼いが悪いということではないということです。

室内飼いの方が上で、外飼いが下ということも全くありません。

現時点でどちらが犬にとって最善なのかということを考えることが、最初の子犬の環境作りです。

リリくんの飼い主さんは少し悩まれましたが、結果としてリリくんを外飼いにされること決めました。

それからは犬が落ち着ける環境を整えるためにしなければいけないことがたくさん始まります。

環境整備はどんどん進み、お父さん手作りの素敵な犬小屋も完成しました。

新しい環境に馴染むのには少し時間はかかりましたが、飼い主さんが積極的に環境を整えたことでリリくんにははっきりとした変化が見られました。

散歩中の引っ張りで困っていると相談を受けたころ、リリくんのリードを私が持って歩くとほとんど引っ張らないのを見て飼い主さんは「なぜ?」を繰り返していました。

リリくんが私を怖がっているからでも、ご褒美をもらえるからでも、罰があるからでもありません。

リリくんはとても感受性の強いタイプなので、環境の変化に敏感に反応しているだけなのです。

その敏感さが最初にリリくんを迎えたときの行動の不安定さに表れてしまったのです。

犬の持つ性質(性格)は優良や優劣を決めるようなものではありません。

犬の持っている性質をとらえてその性質がより良い方向に向かうように整えること、それが飼い主がすべきことです。

単純なフセ行動をさせることも、リリくんの社会化を引き上げるきっかけを作りました。

リリくんをお預かりしたときに「相当練習を重ねられた」ことをリリくんを通して知ることができました。

たくさんの練習の成果がリリくんの行動を安定させて、他の犬くんたちとのコミュニケーションを与えるチャンスを得られたのです。

犬を見ていれば日常的に飼い主さんがどのように接しているのかがわかります。

犬は飼い主が育てたようにしか育たない。

犬は子どもたちのように親以外の社会人やテレビなネットなどの社会から影響を受けることはありません。

犬は一番身近な存在である「飼い主と過ごす時間と場所と関係性」の中で成長してるのです。

リリくんの子犬のころからの変化を見れば、リリくんにたくさんの時間をエネルギーをかけて来られたことがよくわかります。

うち犬なら大丈夫。

周りがどう思おうと飼い主だけは犬を信じることです。

リリくんが子供さんたちと一緒に成長していくことを楽しみにしています!

 

Posted in 受講生のコトバ

犬のしつけ方がみんな同じだと思っていたらそれは大きな間違いです。

たくさんの本を読んだりYouTubeの動画サイトを頼りに犬にしつけをした結果うまくいかなかったというケースが増えています。

本の内容やYouTubeの動画配信の内容を十分に把握することすら難しいのですが、そもそも犬について得た情報が思っていたのと違うのであったら進む方向は全く違ってしまいます。

みなさんは「情報が間違っていた」と激怒されるかもしれませんが、間違っていたのは情報ではなく情報の選び方です。

犬なんてみな同じなんだから犬のしつけ方も同じではないのか、と考えられているとしたらそれこそ大きな間違いであるということだけをお伝えしておきます。

犬のしつけ方にはたくさんの道がある。これが結論です。

個々の犬にもそれぞれに個性がありますので、たしかにそれもしつけ方に少しは影響します。

たとえば、この犬種は外飼いが向いているとか、この犬種は室内飼いが向いているということです。

それでもいくつかの工夫をすれば、屋内飼育と屋外飼育の違いを克服することはできます。

なのでこのあたりは大した違いではありません。

小型犬と大型犬では気質が違いますが、それもしつけ方の違いにはさして影響しません。

犬という動物としての習性や気質を持っているのであれば、基本的にしつけ方の姿勢は同じです。

犬のしつけ方がたくさんある「違い」の理由は、犬と人の関係性があまりにもたくさんありすぎるからです。

はっきりとした言い方で誤解を生むかもしれませんが、人が犬を飼う目的、つまり人がどのように犬を使いたいのかというところが人によって様々であるからです。

使役犬と呼ばれる働く犬などを除いたとして、家庭犬としてみた場合にも人が犬を飼う目的というのはかなり違いがあるのです。

洋服を着せてカフェに連れていきたい、犬といっしょに寝たい、犬を膝の上にのせてテレビを見たいという飼い主がいるとすれば、そうでない飼い主もたくさんいます。

犬とアウトドアを楽しみたい、犬と山歩きをしたい、という飼い主がいてもそうでない飼い主もたくさんいるでしょう。

犬という動物とどのような場所でどのように過ごしたいのか、という飼い主側の希望が違えば、犬との暮らし、犬のしつけ方もまた違ってきます。

その形にひとつを探すために、コーラント・ローレンツ先生の「ヒト、犬にあう」の本を先日もご紹介したところ数名の方から購入しましたというお声かけをいただきました。

動物行動学者にも様々な先生方がいらっしゃる中で、私のような凡人が気軽に読める書籍を書いて下さった先生もごく一部であるとは思います。

その本で出合った動物行動学者のローレンツ先生のこの本の中に、犬との暮らしの歴史を読み取ることができるのです。

かなり長い間、ヨーロッパではこうして人と犬が暮らしてきたのだろうなと感じることのできる本です。

犬との暮らし方は様々です。

どのような暮らしも飼い主が犬を愛しているということを否定することはできません。

ただ言えるのは、あなたの犬は本当に犬として生きる時間を持っているのかということです。

本を読んだら、ぜひ感想を聞かせて下さい!

Posted in 人イヌにあう, 犬のこと

犬のしつけが成功するのは犬を肯定することが必須です。

犬の問題行動や犬のしつけに悩む飼い主さんからのご相談をお受けするようになり今年で22年目です。

2という数字はふたつあるという意味、どんな問題にもたくさんの選択肢があるようで結局のところふたつのどちらかを選んでいるように思えます。

犬との関係をより良い方向へ進ませたいのになぜかうまくいかないというのであれば、この二択のうちのうまくいかない方を選択してしまっているのかもしれません。

そこで今日は、犬の吠えたり、かみついたり、いうことをきかないという行動がなかなか解決できない飼い主さんに、具体的な方法ではないけれど根本的に大切な部分についてお伝えします。

犬が何かができるようになれば…という考え方

犬のしつけや犬の問題行動に取り組む飼い主の中には、犬が吠えないようになれば、咬まないようになれば、と考えて日々の生活を送ってはいないでしょうか。

実はこの考え方は一行に前進しない考え方なのです。

犬のしつけの例にもなりますが、犬に否定形を教えることは難しいことです。

動物のとてもシンプルな脳の機能の中で、吠えてはいけない、咬んではいけない、とびついてはいけない、を教えることはできないのです。

それと同じように、飼い主側も、犬が吠えないようにするにはどうしたらいいのか、とびつかないようにするにはどうしたらいいのか、かみつかないようにするには…という考えを持つようになると、全く物事は進まなくなります。

そうした考えの中では、常に犬を否定する姿勢や言動が起きるようになり、そもそも否定形を理解しがたい犬の方は、飼い主が何をやろうとしているのか、飼い主が何を要求しているのかが全くわからず混乱してきます。

犬にできることをさせることこそ最も有意義である

犬の噛みつく行動や吠える行動、排泄の失敗などの問題となる行動もすべて止めて欲しい行動ですがこれを「止める」方法を犬は知りません。

特に排泄の失敗などは間違いに陥ると改善が難しくなる行動のひとつです。

どこで排泄してはいけないと教えるよりも、どのような排泄行動をとるのかを理解して環境を整備しなければ問題解決には結びつきません。

要は「犬ができるようにするために自分ができること」を考えるしかないのです。

噛みつきや吠える、飛びつくという行動は犬が興奮しているときや攻撃的になるときに出る行動です。

なぜ犬が攻撃的になるのかを考える前に、落ち着せるためにできることは何かを考えます。

犬に「伏せ」を伝えることの意味とは

全く考えが進まなくてもできる落ち着かせ行動が「フセ」です。

そのため何も考えが進まないときにでも、犬がフセをいえばいつでもフセができるように練習することには価値があります。

犬ができないことより犬ができることを増やしていく。

落ち着いていられるようにするための行動を繰り返しさせる。

例えば犬のフセなどは1回では効き目がありませんが、一日に繰り返してフセとマテをする機会があれば、回数と共に犬は落ち着きを増してきます。

フセやダウンといっても全くフセができなかった犬が、すぐに伏せができるようになると同時に落ち着きが増してきたなと感じられることがあります。

飼い主は絶対的に落ち着いていること

但し相手に落ち着けといっているのですから、飼い主自身が落ち着いていることが大切です。

なかなか落ちつけずできない犬とともにいると、犬のパワーの方が圧倒的に強いため飼い主側が落ち着かなくなってしまうことがよくあります。

犬のネガティブパワーに負けてしまったということです。

動物は結構力がありますが、精神的にも同じことです。

彼らには今しかなく、幸せだった過去や未来や死にすら逃げることができません。

彼らは今戦うしかなく、そのパワーは絶大なのです。

否定ではなく肯定で、できないことではなく今日できることを一つやってそれを繰り返して下さい。

パフォーマンスやトリックや芸は、犬とのあそびには取り入れても犬のしつけには必要ありません。

できることとは、フセてマテ、一緒に歩く、ハウスで休む、この連続が活動です。

Posted in 犬のこと

人と犬の境界線について、わたしの独り言。

先日の「犬の境界線」についてのブログについてたくさんの反応をいただきありがとうございます。

追加の情報をブログでお渡ししたいのですが文章をまとめる時間が足りず、今日はわたしの独り言として軽く読み流していただきたいと思います。

犬と人の境界線ですが、なにも犬に限ったことではありません。

人と人の間にも越してはいけない境界線があります。

その境界線は、お互いの関係性の中で決められています。

夫婦の境界線、親と子の境界線、先生と生徒の境界線、上司と部下の境界線などいろいろあります。

犬と飼い主の境界線は親と子の境界線に近いものがありますが、それよりももっと厳しい境界線です。

屋外で飼われている犬は家の敷居をまたいで室内に入ることはありません。

そこには強い境界線があってお互いに距離を置いて生活をしていたという時代が日本にはありました。

犬が室内で飼われるようになったことで一気に飼い主との距離が近まってしまい境界線は崩れてきています。

室内で排泄をする犬、人の膝の上で寝る犬、周囲の物音に吠え続ける犬…。

人との境界線を失った犬の行動はわかりやすいメッセージで自分に起きていることを人に伝えています。

その犬のメッセージは人にわかりやすい行動で伝えられていますね。

だから犬の行動をきちんと読み取れるようになることが重要です。

犬のしつけ方の本を読むくらいなら、犬の行動学の本を読まれることをおすすめします。

行動学の本ではありませんが、動物行動学者のコーラント・ローレンツ先生の「ひと犬にあう」の本は絶対に読んでいただきたい一冊です。

さいごに。

ブログを読んで下さりラインやメールでコメントや報告をいただくことが度々あります。

ブログを読んで共感したり悩んだり考えるきっかけにしていただいてとてもうれしいと思います。

「犬との境界線ができていないと思う」という気づき。

「犬にどのように境界線を教えたらいいのかわからない」という問題提起。

「犬にどうやったら境界線を教えることができるのでしょうか?」といった質問も含めて

、みなさんの独り言として既読スルーさせていただくことがありますのでご了承下さい。

犬のことをお伝えするには個々の犬と飼い主に向き合うための時間が私にも必要だということをご理解いただき、ぜひプライベートクラスやオンラインクラスをご利用下さい。

また気軽に読んでいただけるようにとブログを更新していますが、ブログ記事の書き込みにも打ち込む以上にたくさんの考察の時間が必要になります。

ブログを読んだだけで問題が解決することはなかなかないと思います。

ブログはただみなさんが犬のこと考えるきっかけにしていただくために利用していただければと思います。

ひとりで犬に向きあうことが難しくなったら、犬語セミナーなどのグループセッションクラスをご利用下さい。

悩んでいるのは自分だけではない、犬ことを大切に思っているのも自分だけではない、みな真剣に取り組まんでいる姿を見て勇気をもらえると思います。

境界線について、また犬語セミナーでも取り上げたいと思います。

とりあえず今日の独り言はここまでで。


 

 

 

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