グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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大きく成長した木は根が張って強い!犬の脳も根が伸びると安心&安定するから原理は同じ。

枝が広がったように根が張ったクヌギはすごく強い

山の学校のオポ広場の整備を行っています。

やっと登記申請が終わったので本来の目的にあったように計画を形に変えていくことになりました。

それで、植樹した木々は山の方に植え替える作戦を実行しようとスコップをもってとりかかったのですがここで大事件。

人の背の高さほどに成長したクヌギの木々の根を掘り出そうと掘っても掘っても根が長く伸びています。

愕然として少し遠巻きに見ると、どうやら木の高さや枝の広がった方向と同じように根も張っています。木の高さが160センチくらいだと枝ぶりは2メートル以上、つまり横に4メートルは根が張っていることになります。

私はすぐに「無理」を宣言。俺にもやらせてくれとダンナくんがチャレンジしたけれど男二人でも無理、それほど木の根が張っていたということです。

根が張った木々は頑丈で全く引き抜ける感じではないのです。すばらしい安定力これこそ犬の脳の発達と同じ仕組みだと改めて感動しました。

 

犬の脳の発達は根を伸ばすこと

犬の脳の最初の発達は子犬期の脳の発達です。子犬期の脳の発達とは、脳内の神経が根を張るように伸びていくことから始まります。

伸びた根はそれぞれが地面との連携をとりながらいかに効率よく養分を吸い上げようとしているのがわかります。

根が張って地面から栄養を吸い上げているために若木の枝にはたくさんの蟻が活動をしていました。すごい栄養分なのですね。

犬の脳でも子犬のころに脳の神経が安心&安全をリターンにしながら自律的な活動を繰り返すことで根が順調に伸びていきます。

樹木の生長と犬の成長は同じなはずなのに、植物のようにはいかないのが犬の成長を支えることです。

ここには植物と動物のしくみの違いがあるからです。

犬の脳は発達できないのに犬の体は成長していく

もし子犬の脳の神経が健やかに発達することができなければ、犬は生後数ケ月もするとそれを様々な行動で表現します。

発達不全の犬は不安を抱えて行動できない、不安を抱えて依存的になる、多動になるなどの行動が起きるようになります。

悪循環が始まり、活動が広がる犬の脳は周囲の新しい出来事を拒否するようになります。

脳の神経は伸びることもできず、縮んだままになり小さな脳になります。

ところが、困ったことにというのも変ですが犬の体だけは成長するのです。

植物だったら根が伸びなければ木は育たないし大きくならないのですから、根が伸びていないことが外からみてもわかります。

犬の場合には体だけはどんどん大きくなっていくので「犬はちゃんと成長している」ようにしか見えないのです。ここのところが難しいところですね。

体は大きくなっていっても脳内の神経が発達していかなければ、犬は不安定な行動つまりストレス性行動を日常的にするようになってきます。

犬の体重が増えていくことは気にしても、犬の行動が安定しているかどうかをチェックすることは一般の方には難しいでしょう。

犬にかかわる仕事をしている方の中にも、犬の行動を適切に評価できる人は数少ないようです。

最近では犬の社会化学習のために犬の幼稚園を利用する方も増えていますが、結局社会化がうまくいかったというケースもよく耳にします。

他にも他の犬に会わせるためにドッグランに通い続けて社会化がうまいかなかったということも増えています。

犬の脳が安心&安定を積み重ねながら根を伸ばして脳内に神経細胞という地図がしっかりと根付けば、子犬が成長の過程で出会う困難に対して簡単には倒れない心を持てるようになります。

それが本来の犬の社会化です。

ですが、オポ広場のクヌギが大地に根を張ったように犬の脳の発達を促すためには「育つ環境を整える」ことが大切です。

子犬が育つ環境、犬の脳が発達する環境、犬が社会化する環境について、深く深く考えていきましょう。

木の根を掘り返す手伝いをするバロンちゃんときいろちゃん。犬は穴掘りが得意です。



 

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明日は追い山「速く動く山は形がきれい」集団行動について考える。

コロナ禍で開催できなかった博多山笠の追い山が明日の早朝に行われます。

直接見に行くことはできなかったけど、ラジオやテレビから流れてくる走る山の音や声を聴きました。

博多っ子である私にとっては聞きなれた季節の音、日常が戻ってきたようでうれしく思いました。

 

さて、その追い山ならしの映像を見て解説を聞きながら考えたことは「集団行動について」です。

集団行動は一定の数の集団(グループ)がある規則にのっとり動く行動のことをいいます。

幼稚園のときから集団行動は練習していますが、小学校、中学校となるとその集団行動のレベルも高まってきます。

追い山も移動中に舁き手が次々と持ち場を交代し持ち場に応じて役割が決まっていること、とても高度な集団行動で一トンという重さある山が動かされています。

追山ならしの動画を見ていると、タイムの速い曳山の特徴は形と動きがきれいであることです。解説者の方も速いタイムの曳山の動きを「美しい」と評価しました。速く動こうとする目的に形が応じると美しい形になります。

この原理は犬にも当てはまります。

一定の速度を保って少し早く歩く、散歩という行動。

見ていて美しいと感じられるものは、犬と人がその機能性を十分に発揮している行動です。

一方でゆっくりとした速度で歩く山歩きという行動。

山歩きには前後ではなく上下という空間も加わりますので、前に進むと同時に上に進む行動が出たり、下に進むという行動も伴います。

移動するたびに人も犬も個体の形は変わっていきますから、なかなか美しいと感じられるのには時間がかかるのですが、これが美しいとみられるようになると、全体の動きはとてもバランスがとれてきます。

犬と人という二つの個体がいっしょになって集団となった場合も、やはりバランスと集団化という二つの機能性を発揮できている山歩きはとてもきれいだなと思います。

犬とのより良い関係性を求めるために、犬と向き合ってボールを投げていても何か結果がでていないと感じられることはないでしょうか?

群れの美しさとは、集団で移動する機能美の美しさ。

それを実現するために身体的な能力は当然ながら必要ですが、あわせてお互いの存在を意識して、同じ目的をもって結束して行動することが何よりも大切なことです。

明日の追い山笠でコロナや不幸な事件や不安な思いが吹き飛んで、みなが明るい気持ちを取り戻すことができますように。

最後は結局のところ神頼みとなりますが、小さな存在である私は私なりに日々の勤めに励むだけです。

オポ広場で遊ぶ犬たち

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「子犬」と「小犬」を同じだと思ってはいませんか?

先日訪問レッスンに伺うためにマンションのエレベーターの到着を待っていたとき

一瞬地面を見ていてその瞬間「ガウガウガウ」とものすごく大きな音がしたのにびっくりして思わず「わっ」と声を上げてしまいました。

小型犬を抱きかかえた飼い主さんが犬の頭を抑えるようにして「すみません」と足早にエレベーターから出て来られました。

視線を上げていて犬だと気づいたらそんなにびっくりした声をあげなかったと思いますが、何しろ油断していたもので先に声が聞こえて驚いた次第です。

慣れている私でこんなに驚いたのですから、犬に慣れていない人や犬が嫌いな人だったらもっと怖い思いをされるだろうなと、改めてそちら側の立場に立って共感した時でした。

抱きかかえて移動できるのが小型犬の便利さではありますが、その便利さに便乗してしまい、解決していない犬の行動が案外あるではないでしょうか。

たとえば、もしこれが大型犬だとして、エレベーターから出てくるときに人をみて立ち上がりガウガウと声を出すような状態だったら、すぐにマンション内で問題になるはずです。

ところが小型犬の場合はこれくらいの吠えは「怖がっているから」という飼い主側の主張で問題となることがありません。

同じようなことは散歩中にも起こります。

人を見てワンワンと威嚇するように吠える小型犬は、抱きかかえられるようにして「大丈夫よ」という声をかけられながら、怖がりで可哀そうな弱者の小犬として吠えることが許されているように見えることもあります。

犬を見てワンワンと吠える小型犬は、「この犬は犬が好きなんです。」と犬に近づけていき犬を目前として吠えることができない状態にもっていく一方的な他の犬への接近も許されてしまいます。

しかし、やはり大型犬ではこれはまかり通りません。

犬が人を怖がって吠えていても大型犬を怖いのはむしろ人の方ですし、犬が犬を見て興奮して吠えていても、通行人は怪訝な顔しかしません。

危険な犬、吠えたり興奮するのを止めるようにトレーニングをすべきだと誰もが思うはずなのです。

なのに、小型犬は怖がって吠えることも興奮して吠えたり飛びついたりすることも、小犬だから当たり前、仕方がないのだと飼い主も世間も思っているのかもしれません。

そこで、勘違いをしているみなさんにお伝えしたいことがあります。

小犬は子犬ではありません。

小型犬は成長して脳も精神も発達する成犬、つまりはおとなの犬なのです。

対して子犬とは生後6ケ月未満の乳歯の間の時期の犬のことをいいます。

小型犬は小さくなりすぎたため、乳歯が抜けきれずに永久歯といっしょに生えてしまうことがあります。

それでも、小型犬も生後6ケ月を過ぎると少年期、青年期を経て立派なおとなの犬、成犬になります。

小型犬のサイズが、小型犬を子犬と間違ってしまうという問題が社会的に生じています。

人にとって問題というよりも、デメリットのあるのは小型犬自身です。

どんなに小さく生まれた犬にも成長して発達し、精神的に安定した豊かなドッグライフを送る権利があるはずなのに、成長をストップされた小型犬は子犬として生涯を送ることになるのかもしれません。

犬を見た目で判断しないで。

小型犬は子犬ではないこと。

小型犬もプライドが高く優秀で凛々しい犬となる権利を持っていることを、忘れないでいてあげて下さい。


 

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体をリラックスさせてくれる空間が自然の中にあるのはなぜだろう。

ブログの更新が進まずにいる理由は、パソコンの前に座る時間が少なくなっているからです。

それでも、いつも頭の中には「これブログに書きたいな。」と思うことがたくさん浮かんできます。

そのほとんどが日常的に感じたり、起きている出来事から学んだことです。

現在は先日のめまい事件に引き続き、自分の体のバランスについて学ぶことが続ています。

そんな最中の今日、合宿参加の犬たちとともに山の学校にやってきました。

日中はさすがに風が止まり、草刈しなくちゃという感じでため息もでましたが、夕方になると涼しい風が流れていくのを肌で感じられるようになりました。

屋外にいる犬の行動も気温が下がってくると変化が見られます。

自分のバランスのことですが、痛みがあり動かなくなった部位がありまして、車の乗り降りにかなり時間がかかるような状態で山に到着しました。

夜中に床から立ち上がれなくなってしまった私の様子を案じたダンナくんも急遽、時間を割いて同行してきています。

こんな状態でなぜ山までやってきたのかというと、山に来たら体が変化するだろうと思ったからです。

案の定なのですが、今はこうしてパソコンをうちソファからの立ち上がりや座ることも、福岡の自宅にいるときよりも明らかにスムーズに動くことができます。

自分の中に何が起きているのかというと、体がリラックスして堅さが取れたことで血流も高まったと感じられるのです。

昨晩までのあのぎこちない動きが嘘のように動けるようになっています。

明日のトレッキングも無理ではないのかとダンナくんは心配していましたが、私の方はトレッキングをした方が体が元に戻るような気がすると思い明日は山に登る予定です。

いつも同じ選択をするわけではないのですが、自分の体のことがある程度わかるようになってからは、今は山に登りたいという気持ちがあればそれを優先させるようにしています。

まるで犬のようだと思うこともあります。

こういう行動の方向性にも自分の性質が出てしまうのでしょうが、引きこもるくらいならチャレンジしてみてダメだったら諦めるという方向でないと、なんとも居心地が悪いのです。

歩いてみて良くなったということが結構あるのも事実です。

しないという選択肢ではなく、するという選択肢しかないのもまた犬同様ですね。

動物の体や心が癒されるという過程の中で自然環境という大きな力は全く外すことができません、というか自然環境でなければ何をもって自分を癒すことができるのだろうと疑問に感じます。

犬が少しでも自然に近く、自然の中で本来の動物としてのバランスを取り戻す機会を作るために、この山の学校をこれからも大切にしなければと深く思った一日でした。

私もまたこうしてたくさん癒されています。

癒しにはゆっくりとした時間が必要です。

ゆっくりゆっくり、犬もまたゆっくりと変化していきます。

自然の中で涼をとるバロンくん



 

 

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きんきん王国に帰って行った“きんきん”は、本当の立ち位置を知っているから強いのです。

お預かり合宿クラスを終えて、犬をご自宅に送りました。

「きんきん」という犬くんです。

飼い主さんが迎えに来られたので車からきんきんを下すとなにやらキョロキョロと落ち着かない感じです。

見ている方向はこちらでもなく飼い主でもなく、少しテンションが上がったような感じです。

そこで飼い主さん曰く「今からきんきん王国に帰っていくからですね。」。

きんきん王国とは、きんきんが王様として暮らしている我が家のことのようです。

お預かり中は、どの生徒さんにもびっくりされるほどお利口さんでおとなしいきんきん。

どのくらいトレーニングしたらこんなにお利口になるんですか?とか、

この犬ちゃんはいつからトレーニングされているんですか?とか、

こんなにおとなしい犬なら飼いやすいですよね、など。

きんきんに会った人たちの大絶賛を今までに何度も耳にしました。

それもそうでしょう。

来客や他の犬がいても吠えもせずにじっと待っているきんきん。

リードを全くひっぱらずに人についてあるくきんきん。

私が「フセ」といえば50メートル先でもフセをするきんきん。

そんな完璧に人に従うことのできるきんきんですが、我が家では「俺様」状態になることがあるらしいのです。

状況によっては人に従うきんきんですから、そんなにはげしいいたずら行動やマーキングや吠えなどをするわけではありません。

それでも、ちょっと飼い主に対してカツカツと歯をあわせて音を出して挑発するような行動や、こっちを見て的な要求行動、おもちゃを投げろ的な要求行動など、自分に注目をさせるような行動を繰り返すということでした。

そんなきんきんのことを飼い主さんは、とっても可愛らしいとと思いつつも、あまりにも行き過ぎるときんきんがまた荒れてしまうという一線をキープしているようです。

子犬のころからトレーニングクラスを受講しているきんきん、強い犬たちにもまれながら打たれ強く成長しました。

きんきんは小さな我が家の群れよりも、もっと大きな世間の中での自分の立ち位置を知っています。

だから、決してきんきん王国のきんきん大王様は仮の姿であることを知っています。

問題がこじれてしまう他の犬たちは、我が家で王様状態である俺様しか知らないことです。

飼い主におだてられ、調子にのせられ、賢い、できる、えらい、と褒められまくって、たくさんのおやつをもらいながら、抱っこして、ソファに乗って生活をしていて、世間を知知らない犬が、俺が一番偉いのだと勘違いしても仕方ありませんね。

きんきん王国のきんきん大王様。

次回の合宿での再会が楽しみです。

合宿中のきんきん

Posted in 犬のこと

犬語セミナーは閃く人に役立つ生きたセミナーなのです。

週末の犬語セミナーを終了した当日から翌日にかけて、参加された生徒さんから感想やお礼のラインなどをいただきました。

毎回、犬語セミナーのあとにこうした感想をいただくことが多く、みなさんがセミナーを通して何を感じたり学ばれたかを知るきっかけになり、セミナーを創る側の自分の参考にもなります。

今回のセミナーにもいろんな「犬について考える素材」がありました。

犬語セミナーは犬の動画を見ながら行動を観察して分析していくセミナーです。

セミナーで使用する動画の素材によって、テーマは毎回変化します。

前半では他の犬との対面行動を通して、犬がどのように行動しているのかをよく観察して分析することで犬についての理解を深めること。

後半では「マーキング行動」のしくみやマーキングを通して犬が伝えているメッセージについて動画を見た上で、追加の説明もいたしました。

犬語セミナーを受講されたあとに、なにか「ひらめき」を感じられた生徒さんたちは、それぞれに犬との毎日の生活の中に実践として取り入れられます。

そのひらめきのセンスを持っている方が、犬語セミナーを受講したあとに「楽しかった、また参加したい」と感想を下さいます。

ひらめきのセンスは飼い主さんそれぞれのものですが、ひらめきのある人には開ける世界があって、それが楽しさや喜びにつながっていくのだと思います。

犬について新しく知ることの楽しさと喜び、それが犬語セミナーの楽しさです。

犬語セミナーは家庭訪問レッスンを受講した方や、繰り返しセミナーに参加された方の方にひらめきは増えているようです。

最初は全くよくわからなかったという方が多い犬語セミナーですが、繰り返し見ているうりにひらめく脳が育ってくるのですね。

受講された生徒さんの中にひらめきが生じたということは、何か自分の中で変化が起きているということです。

その変化や犬に対する理解の深まりは、犬との生活や犬との関係作りに直結して影響をしていきます。

講師の私としては、みなさんがどのようなところでひらめきを感じられるのかを予測することはできません。

でも、私もみなさんが感じられたひらめきを感じたことがあったのだということは間違いないことなのです。

そして同時に、人に伝える側のこちらの方も犬の行動を繰り返し見ながら、新しいひらめきを得ています。

皆さんのワクワクひらめきがこれからも続き、犬とのより良い関係を築くきっかけとなるような犬語セミナーを今後も続けてまいります。

7月はスペシャルセミナーとなっております。

次回の犬語セミナーは8月もしくは9月に開催いたします。

Posted in 犬語セミナー

トレッキングクラスを犬語セミナーを開催しました。

梅雨の合間というよりも、雨の少ない梅雨の一日。

雨不足も困りますが、今日は月に1回のグループトレッキングクラスなのでありがたい晴でした。

標高500メートルの山の広場に集合して、みなさんといっしょに山歩きをスタートさせました。


いつもの散歩コースでは犬を見るとワンワンと興奮してしまう犬たちも、集団行動では落ち着いて行動できます。

飼い主さんの方は「なんで吠えないの?」と不思議な気持ちと、やればできるというモチベーションにもなるようです。

若い犬たちも成長して落ち着いて歩けるようになり貫禄を増してきました。

犬と一体感を持って歩くこと。

そして、みんなで一体感を持って歩くこと。

月に1回のみんなで歩く山の風景は、ひと月たつとずいぶんと違っています。

少しの変化を楽しみながら、いつも変わらない共感を持ちながら、規則性の高い行動をすると、なぜか犬は落ち着いてくるのです。


犬に「大丈夫だよ。」を伝える方法はいろいろとあると思います。

たくさんある「大丈夫」の中でも、土のにおい、山のかおり、小鳥のさえずり、そして規律のある集団行動、これがセットで提供されれば、とてもわかりやすい「大丈夫」になります。

トレッキングクラスに参加するたびに落ち着き成長する犬を見ていれば、飼い主の中にも何か感じることがあるはずです。


犬もゆっくりとしか成長しないのです。

結果よりも、過程を味わうように犬育てを楽しみましょう。

来月もまたお待ちしています。

 

 

 

Posted in 犬語セミナー, クラスのこと

毎日飽きなくてシンプルな犬とのコミュニケーションが犬と飼い主の関係を作っている。

土井善晴先生の「一汁一菜」を読んで感じたこと

天井が回って見えたという私の状態に対してお気遣いのお言葉ありがとうございます。

とても元気に過ごしていて、山とシティを行ったり来たりする活動が続いています。

それでよく尋ねられるのですが「何を食べてるんですか?」という質問。

答えは「玄米ご飯とお味噌汁、あとは梅干しとかノリがあれば…」とだんだんと声が小さくなる私だったのですが、その自信のなさを克服させてくれた本に出会いました。

読んでいるのはあの料理研究家の土井善晴先生の著書「一汁一菜でよいという提案(新潮社出版)」です。

食事は基本だからこそ、毎日飽きない自然に変化するものをいただくこと。

食事のことで考えこまない、あるもの、残り物を生かして食べること。

最後まで読み進んでいくと、季節や自然と対話しながら今日の食事を作る、それが味噌汁とごはんという形になるというのですから不思議です。

 

犬との関係作りも毎日の飽きない活動の積み重ねにある

これって犬との関係作りにもつながってくるのではないかと考えながらこの本を読み進みました。

犬と共に毎日飽きずに続けられる、そして自然の中で対話しながら、季節によって変化するものって何。

そうです。やっぱり「犬との散歩」これにつきますね。

毎日、毎日。単純な犬との散歩。

でも、いっしょに歩きながら風を感じて、今日は暑いね、今日は寒いね。

今日はアジサイが咲いたね。緑がきれいだね。

シロツメクサが増えたね。タンポポが枯れたね。

鳥がよく鳴くね。空が青いね。雨が降りそうだね。

声に出して犬に話しかけなくても、心に感じている季節の移ろいを犬は違った感覚でとらえています。

昨日と同じ道、だけど何か少し違うね。

そんな毎日が、ずっとずっと繰り返されていくのです。

犬と関係を作っていくことがどのようなことなのかわからない飼い主が増えているように思えます。

難しいことや犬を楽しませることばかりを考えすぎてしまうと、基本の基本を忘れてしまいます。

今日はイタリア料理、明日はフランス料理、明後日は中華料理と、日本の主婦は食事に頭を悩ませすぎて大切なものから離れているというようなことを土井先生も書かれていました。

これは犬の飼い主にも同じようなことがいえます。

犬に特別なことをさせたい飼い主が増えているからです。

犬をドッグランに連れていきたい、幼稚園に通わせたい、フリスビーをやってみたい、トリックを教えたい…など。

ところがほとんどの飼い主は、地面をにおいながら歩く犬の後ろをただリードを長く伸ばしてついて歩いているだけです。

犬はマーキングをするために散歩に出ているのではないかと思えるような光景です。

自然を感じて生活の基本を作る犬との散歩はこんな光景ではありません。

人馬一体、散歩とはそのような息の合った活動で、しかも自然とのつながりを深める犬との暮らしの基本です。

犬との山歩き、犬とのトレッキングも、実は散歩の延長線上にあります。

犬との山歩きはイベントではありません。

普段、トレッキングクラスに使っている登山道は、私と犬のオポの散歩コースでした。

散歩とは本来楽しいものなのだということを思い出していただき、自然の中を自然を感じながら歩くことが本当の犬と人の散歩なのだということを、体感していただくためのクラスです。

ですから自然を感じることのできない街中では、犬との散歩は実現できません。

関係作りも難しくなってしまいます。

せめて都市空間に子供たちが豊かに育つ自然空間を取り戻したいものです。


土井先生は「味噌汁とごはんは手抜きではない。」といって下さいました。

今では堂々と「玄米ご飯と味噌汁食」を宣言します。

毎日の楽しみは「犬との散歩」そう言えるようになりますね。

Posted in 日々のこと, 犬のこと

犬が自分の体の異変に気付いたら行動を起こすのかそれとも…。

前回のブログ記事で、犬が自分の異変に気付いても容易には行動できないということを書きましたが、今日はこの記事に対する追伸です。

犬がくるくる回る行動は前庭疾患かそれとも興奮行動なのかを見極める。

まず、犬が自分の中の異変、たとえば自分の体がいつもと違うという異変に対して素直に反応する動物だということは犬を飼った経験のある方なら理解できます。

今日も子犬ちゃんの訪問レッスンに行ったところ、朝からクレートに入ったままで出てこないと飼い主さんが言われました。

私が入室するとすぐにクレートから出てきていつもとおりのご挨拶をしましたが、いつもよりは少し控え目です。

朝ごはんを全く食べずに、クレートの中に引きこもっていたらしいのです。

状況を伺うと、どうやら昨晩いつもより多目にガムをもらったようで、その分量からするとかなりおなかに負担がかかったのでしょう。

おなかの調子がいつもと違うと感じた子犬は、クレートである巣穴に引きこもり自分をケアする行動を選択したのです。

犬が少し具合が悪いときに巣穴であるクレートなどに入って丸くなる行動をみたことがあることもあるでしょう。

これは、犬が自分の異変に対して自分にとって必要な行動を選択したということですし、同時にその選択肢が環境の中にあったということでもあるのです。

もし、子犬が朝ごはんを食べないことに心配した飼い主が、すぐに病院へ連れて行ったり自分の膝に抱っこし続けたりしてしまえば、子犬には自分の選択肢はなくなってしまいます。

犬は人に飼われることで、自分の周辺の環境を整えることができなくなってしまいましたが、それでも自分にとって必要な行動をなんとか選択しようとしているのです。

自分の調子を整えるために必要な基本的なものは、ゆっくりと休める居場所、静かな空間、安心して隠れていられる場所、きれいな空気、そして犬なら土も欲しいですね。

オポもときどき庭の土の上に腹部を下にしてじっとしていることがありました。

そうすることが今のオポにとって必要なことなのだろうと、いつもそれを見守るようにしていました。

簡単には使えませんが、なんだか癒しを求めているような感じがしていたからです。

どんな個体も完璧ではありません。

どんな人も犬も、それぞれに弱点となる心や体を持っています。

バランスを崩したらそれをいかに早く回復させるかということが大切なのかと思います。

そのために必要な場所や時間を犬が自分で得られるのか、もし得られないとしたら犬は葛藤状態に陥ってしまうでしょう。

葛藤とはどちらへ進んだらいいのか分からないという状態のことです。

行き場を失ったエネルギーが攻撃性や常同行動を引き起こすこともあります。

犬を取り巻く社会は、人の社会が複雑になった以上に複雑化しています。

犬が異変に気付いて自律的にする行動を尊重しながら、改めて犬の選択肢が増える環境を整えていけば、以前よりは犬が生きていく環境が豊になったといえるでしょう。

一度にたくさんはできません。

まず何か一つずつからスタートです。

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犬がくるくる回る行動は前庭疾患かそれとも興奮行動なのかを見極める。

数日前の夜に天井が回り始めたので「あー、これはまずい」と自分に起きていることをすぐに察知しました。

回っているのは天井ではなく、回っていると誤解してうけとっている私の三半規管の方です。

おそらく疲労などのストレス状態が上がってしまい、自律神経のバランスを崩したようです。

緊急性のこのようなめまいに対する対応法は心得てはいるものの簡単に状態は回復しないため、具合の悪い状態が一晩は続きました。

犬もくるくる回る行動が出やすい前庭疾患という病気というか状態になることがあります。

多くは老犬ですが、若い犬でも見られます。

体や頭を少し傾ける状態でくるくると回りながらあるき続ける行動をします。

回る行動がでない場合でも、目がゆれるような眼振が見られたり、体が左右にふれて足元がおぼつかないような状態になっていることもあります。

しかし、前庭疾患になっていない状態でも犬はくるくると回ることがあります。

前庭疾患とは少し違うなと思う周り方は、体全体は円形を描くように回っているものの頭の傾きが見られない場合や、環境を変えると回るのを止める場合。

例えば犬が関心を示す物や声を出すと、すぐに回るのやめたときにふらつきがなくまっすぐとたったり座ったりして眼振がみられない行動。

後者のくるくる回る行動をする犬は前庭疾患ではなく、単なる興奮性のストレス行動として円形を描くように回ります。

散歩中にリードの範囲でくるくると回りながら歩く犬もいますが、この犬も前庭疾患の場合とそうでない場合に分かれます。

後者の前庭疾患という病気ではないストレス性行動のみの場合は、規則のある管理状態に置かれると回る行動は減少していきます。

経過が進むとゼロに、犬は全く回らなくなります。

いろんな犬の行動を「病気」として見過ごしてしまっていることがあるかもしれません。

当時は「病気」であったものも、どこかで別の方向に向かっていることもあります。

どんな時点でも精査が必要です。

問題の解決方法が薬物療法なのか行動療法なのか、その犬にあったことをしなければ犬はストレス性行動から解放されない、同時に病気を克服できるチャンスを失います。

さて、私のストレス性めまい行動に対する対処は以下のとおりでした。

夜寝るときに気づいためまい、吐き気、ふらつき。

まずはダンナくんに「めまいする」の連絡をいれ万が一に備える。

交感神経に傾ていると判断して胃腸をゆっくりと活動させるために熱いお茶を入れる、胃腸を少し働かせるために少しだけ甘いものを食べる。この日はいただいた黒豆があった。

体をリラックスさせるために足元にブラシをかける。気分が落ち着いたら横になって目を閉じて動かしたい方向に体を動かす。

眠れないのですがこうして自分の体が良い方向に向かっていくのを感じていくことで安心できます。

犬たちが寝ている時間に体調を整えて、朝の5時半には準備を始めなければいけません。

朝はちゃんと起き上がりめまいと吐き気は止まりました。

人間だったら初期状態なら思考で考えつつ行動できるものですが、犬はそうはいきません。

飼い犬は環境を人間に完全にゆだねているために自分で環境を変化させることが難しいからです。

犬の異変に気付いて環境を整えるのは飼い主の役割です。

そのくるくる行動、どこから解決するのか、糸口をまず見つけましょう。

トレッキングクラスでリラックスするサンタくん。

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