グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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雪の日

外は小雪が舞い始めた。
寒波到来のニュースにドキドキしながら気温が下がるのを肌身で感じる。

こんな冬のある日の出来事。
路面が真っ白の日に、どうしても下に降りなければいけない要件があった。
チェーンとスコップを車に乗せて滑る路面を確認しながら山を下る道で道路脇の大雪の中に前輪を乗り上げた軽自動車と遭遇した。
道の脇のガードレールはちょうどその切れ目にあたっていて車がバランスを崩せば危険な状態である。
土地の人でもスリップすることあるんだな、と車を降りた瞬間に足をすべらせた。
結構凍ってるんだ。

「大丈夫ですか?スコップありますけど使われますか?」と声をかけてみる。
「おお!いつもつんどうとやけど…」とスコップを受け取られた。

私の脳は「チェーン装着」と判断。
「チェーンつけてますので使っていて下さい。」の言葉に
「あ?チェーンやらいらんよ。この先は雪はなか。おいは遊びおったと。」
・・・遊んでた?この凍結した路面の上で?

その方はこの会話の間に数回スコップで雪をかくとアクセルを思いっきりふかして180度スピンして車の方向を反対に向けそして行ってしまった。

それはまるで、山道で遊ぶたぬきを見つけて車の中から見ていたら、こちらの姿に気づいてあわてて逃げて行ったのを見たときと同じ感覚だった。

なんという余裕。
何時にどこまでいかなければいけないということもなく、今ここにあるもので十分に楽しむことができる。私なら「失敗」ととらえそうなことも「遊び」に変わる。

余裕というのはあるところにしかない。
そのスペースを空けるのは自分しかない。

このあと、何時にある場所へ行かなければならなかった私は車を走らせた。
少しだけ余裕のある自分を取り戻して。

積雪

Posted in 日々のこと

珍しいお客様

変わらぬ雪の続くある日、グッドボーイハートへ珍客があった。

近所の子供たちが庭で雪遊びをしていたときにそばで親子で遊んでいたようだ。
そんなこととは知らず、オポを庭に出してしまった。
目があって猫が走り出すとオポも追いかけ、親の方はすぐに退散。
子供の方は逃げ遅れて薪台の下にかくれていた。

この親子の来客は近くの家猫である。
いつも子供たちが外で遊んでいるときにはそばにいるのを見かける。
子供たちを守っているかのようにみえる。

近くの「彼」の家族なので犬&猫のツーショットでもみることができる。
この日もGBHへきていた子供たちの声にひかれて庭にやってきたようだった。
黒くて大きいのがいることを知らなかったのかな。

私が都会で知っている猫たちは人を見ると、逃げるかニャーニャーいって近づいてきていた。
この猫たちは逃げもしないし、とにかくニャーニャーいわない。
人に要求することもそんなにないのかもしれない。

こうして猫が自由に行動しているのをみると、なぜか安心感を覚える。
自分の自由が重なっているような。
都市では家の中から出られない猫が増えているらしい。
「家の中で自由…」は“自由”とはいわない。

動物の暮らしは人の暮らしによって大きく変わる。
人は暮らしを選択できるが、人に飼われる動物はなかなか選択しがたい。

春になったらまた庭で狩りのお手本をみせてくれるだろう。
黒くて大きいのが来たってなんてことないもんね。

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Posted in 日々のこと, 自然のこと

犬ミラグロコース

犬ミラグロコースを受講された生徒さんたちからの感想を紹介させていただきます。
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自然とは遠い場所にいたわたしたちを導くために犬が家族なったんだと感じます。
土に触れたり風にあたったりすると自然と癒される感覚が生まれます。
下界におりるとなかなか保てませんが、できる限りこの瞬間の自分でいようと思います。


部屋をきれいにすることだけで、自分の子供たちの心がきれいになると思いました。
起きていることを少しだけ受け入れることができるようになった気がします。
自分が穏やかでいると子供たちも感じ取っているのか穏やかになっているようです。


まずはグランディングからできるようになりたいです。
そして家族にヒーリングができるようになりたいです。
見て見ぬふりをしていたことやごまかしていた事を少しずつ受け入れられるようになれたらと思います。
もちろん要らないものは手放しながら!


木や葉、動物の足跡、動物のふん…。今まで気にすることはありませんでしたが
より目に入ってくるようになりました。
山でボーっとすると気持ちがいいと感じることが多くなりました。


まだまだわからないことはありますが、ただ見ているだけでなく犬の行動の意味を考えるようになりました。
「オイデ」ができないとイライラしていましたが、「オイデ」ができないなら「行かない」を教えるとか
見方を変えることで犬にもより伝わりやすくなったように思えます。
それで、最近はだいぶんできるようになりました。


犬のことはもちろん、自分のことすらよくわかっていないのだと思いました。
気づいていないことがたくさんあるので少しずつでも犬のこと、自分のことを理解していきたいです。
「感じる」ことが少ないのでたくさんのことを感じることができるようになりたい!

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たくさんの気づきを受け取られたようですね。
犬達のメッセージもいっぱい受け取られたようですね。そして家族からのメッセージも。
たくさんの「わからない」はたくさんの「気づき」のチャンス
家族、場所、仲間、出来事、チャレンジ…。私たちの周囲に学びの応援団がいっぱいです。
毎日、毎日、1日ひとつでも何かに気づいて行動すれば、きっといつか成長したな~と感じることができますよね。オポからのメッセージにこんなことばがありました。
「一歩でもすすめばいつかたどりつくさ」
目標もいらないし、期限もない。
今できることだけがすべて。
次回は「気づき」を分かち合うクラス“犬・ミラグロアフタークラス”へどうぞ。

Posted in クラスのこと, 受講生のコトバ

クラスメイト

今回のクラスメイトはエドちゃんタハティちゃんの飼い主さんです。
ティキちゃん飼い主さんの母様ありエドちゃんのお父様のクラスメイトに「妻」として登場したあの方です。
ではどうぞ。
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グッドボーイハートとの出会いは今から一年前になります。
我が家の二頭のW・コーギーのうち、女の子のタハティからカウンセリングしていただきました。
彼女はずっと病気がちで、四肢の未発達を抱えた子でしたから
「せめて楽しい人(犬)生を送らせてやりたい」との思いがありました。

たとえば、他の犬たちと仲良く遊んだり、ドッグランで思い切り走らせたり・・・
自分の中ではまるで映画に登場する「笑っている犬」がイメージされており
犬の幸せとはそういうものだ。と勝手に思い込んでいました。

とはいえ、当の本人(犬)は他の犬に対してフレンドリーに振舞うことなどまったくありませんでした。
ドッグランでもどこでも、私のそばを離れることはなかったのです。

困ったことに、当時の私は、そういうことは「訓練」で何とかなる!と思い込んでいたのです。
「人」について考えれば「友愛」や「親しみやすさ」の感情が訓練などで培えるものではけしてないことなど容易に解るものなのに。

タハティと私は主人と現在9歳になる先住犬エドと共に7年間さまざまな犬のためのしつけ教室に通いトレーニングを受け犬のために書かれた教科書を読み身近なところでも、犬を飼っている友人に相談し・・・
誰のための何のためか分からない「犬のしつけ教室難民」を続けていました。

その間学べた情報や教育が全て無駄なことだとは今も思いませんが「満たされない何か」を感じていたことも確かです。

今思えば私の場合動物病院や犬の専門誌などでその名前をなんども目にし
気になりながらもその門をくぐることのなかった「グッドボーイハート」に出会うためには逆にそうした期間が必要だったのかなと思います。
手にした書物や2匹の犬と暮らしてきたわずかな経験だけで『私はもう十分知っている』と実は何も知らないくせに、高慢な気持ちにさえなっていたからです。

こうして必要な時間はかかりましたが、今から一年前「犬とは?」と本当に素直な気持ちになれた時活動の拠点を福岡から七山に移された、宮武先生との出会いが許されました。
素直に「許された」と、そう思います(笑)今となれば「時が来たのだと」そう思えるのです。

最初のカウンセリングで、すぐに自分の一方的な思い込みに気付かされます。
『それって真逆じゃないですか!?』と何度も大声をあげるほど驚いていた様な気がします。
私が彼らに「してあげたい」と思う気持ちは犬の目線に立ったものでなくの思い込みや考え方の押し付けだったからです。

タハティは犬です。「当たり前のこと」のようですが、当時のわたしには「人」でした。
そのような誤った見方を変えさせてくれたのは他でもなく、タハティ自身(犬)でした。
『この子、脚が悪いんです!山登りなんて無理です!できません!』

内心そう思いながら、先生の家を迎える山に初めて登らせていただいた日、感動しました。
タハティはとても生き生きとしていました。何も特別なことではなく「当たり前」のことようでした。

自然の中では、人間なんかより本来、犬のほうがずっと物知りでそして強いのです。
長い間部屋の中でだけで暮らしてきたものだから、忘れてしまったものがたくさんあります。
エドにもタハティにも「本当に大切なもの」「思い出さなきゃならないもの」たくさんあります。

ずい分遠回りさせてしまったなあと落ち込んだりもしたけれどこれからも家族で一緒にそれを取り戻していこうと思います。

出会いの日から一年間
宮武先生の言葉『曇りなき眼で見れるようになるまで、判断を下さないこと』
『愛と勇気を持って』『そして感謝を忘れないこともね・・・』に励まされ
「人が人らしく、犬が犬らしくあるために」今できることに励む毎日です。

だけど、私たちはもう「○○難民」ではなく
ちゃんと、いるべき場所住むべき場所を与えられた家族なのだと確信しています。


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どんな学びも無駄にはなりません。
犬たちは知っていたかもしれないことをやっと気づき始めたわたしたちに「よくわかったね!」とエールを送ってくれるでしょう。「犬・ナティボコース」を通して、彼らをびっくりさせてあげましょうね。

Posted in 受講生のコトバ

クラスメイト

今回のクラスメイトはトイプードルのティキちゃんの飼い主さんからです。
ではどうぞ。

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私のパートナーはトイプードルの女の子で3才になるティキといいます。

ティキは私がトリミングショップを開業するときに迎えた犬です。
その時から私はティキを「犬」としてではなく「店の看板犬兼マスコット」としてみていたように思います。
トリマーとしてトイプードルを飼うことがそれまでの私の理想だったのです。

「いつも可愛く、常にきれいにカットされて
可愛いお洋服を着せ、お客様にも愛想よく振る舞える犬。」
これが、私が目指していた理想的な看板犬でした。
もちろん私のしつけでティキはそうなるのだと信じていました。

「お店をもって可愛いプードルと暮らす」
すべてが完璧に思えました。
こうした私の接し方がティキにどのような影響を及ぼすのかなど知ることもなく。

でもティキが1才を迎える頃、急にお客様に吠えるようになったんです。
この頃からドッグランやドッグカフェに連れて行くと
そこで会う人や犬にまで吠えるようになりました。
私はティキが「吠える」ことが気になり
「ティキが何故が吠えるのか」という根本的な原因を考えることもなく
それを矯正することばかりを考えていました。

犬のしつけ本や自分の経験から得た知識で、吠えるときに大きな物音をたてり
「NO!!」と怒った口調で叱ってなんとか止めさせようとしました。
でもティキの吠える行動は良くなるどころか、ますますひどくなっていきました。
私の理想と離れていくティキに苛立ちを覚えたこともありました。

このころ、ティキが2才になろうとしていたときに母がグッドボーイハートと出会いました。
そして私もグッドボーイハートのクラスで学ぶようになり初めて知ることになります。

私がティキに対し「犬」ではなく「お人形さん」でいることを望んでいたことや
「パートナー」ではなく「マスコット」として扱っていたことを。
それがどれほどティキにとって負担であり自信を失わせていたのかということも…。

当初は気づいたことをなかなか受け入れられずに苦しみました。
“私”が“ティキ”のためと思っていたやってきたことが全て“私”のためだったと どうしても思えなかった
いや思いたくなかったというのが事実です。

何かを手放すのはとても勇気がいります。
まず私が手放すべきものは「自分のもつ理想のティキ像と自分像」でした。
これには時間もかかりました。

手放したとき見えてきたものは「等身大の自分とティキ」でした。
もちろんその現実を知ることは私にとってつらいことでした。
ティキと私はあまりに弱く小さな存在のように思えたのです。

でも、うまく伝えられないのですが
手放すと同時に心のどこか奥のさらに奥の方で何か清々しさのようなものを感じました。
それまでは自分の理想に私自身がしばられていたのかもしれません。
それがなくなってやっと、私とティキは“新しいわたしたち”として再生したのです。

グッドボーイハートに出会う前は「自然と触れ合う」ということなどほど遠い暮らしをしていました。
海で泳ぐとか山登りなんてもってのほかだったし虫も土も草はもちろんのこと、太陽さえも避けていたのです。それが今ではティキと一緒に山に入り、野いちごを食べ、草の匂いを嗅ぎ、海岸を走ります。
まだ虫は苦手なんですけどね。

こうしてティキを「パートナー」といえるようになるまでには3年かかりました。
真の「パートナー」となっているかどうかは、まだわかりませんが
そうなりたいと願い私と彼女ならそうなれると信じています。
ティキとどう過ごしたらいいのか、ふたりの未来について悩みや迷いはあります。
でも、私たちはスタートしたばかりなのです。

「犬が犬らしく生きる」ということ
「人が人らしく生きる」ということ
「犬と人が共に生きる」ということ

このことをティキと共に、グッドボーイハートの皆さんと共に学んで行こうと思っています。
いつか胸を張って「私はティキのパートナーです!」と言えるように

ティキから「この人が私のパートナーです!」と言ってもらえるように。
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犬のプロフェッショナルとして、いち飼い主としてたくさんのハードルを越えて来られましたね。
自分が当たり前だと思っていることが実は当たり前でないと気づくことは新しい自分とのすばらしい出会いとなります。

たくさんの新しい自分とティキちゃんとの出会いをこれからも楽しんでください。

またいっしょにトレッキングに行きましょうね。

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クラスメイト

今日のクラスメイトはコーギーのエドちゃんとタハティちゃんのお父様からです。
ではどうぞ。

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私の家族はコーギー2頭と暮らしています。
彼らにはそれぞれに身体的な不調がありました。
メス犬のタハティは1歳ころ赤血球の病気になり治癒の可能性は50%といわれ
一時は動物病院へ入院するほどだったのですがなんとか快復しました。
オス犬のエドワード(通称エド)は、ある日突然悲鳴のような声をあげそれから後ろ足が麻痺して歩けなくなりました。

いろんな情報を得て外科的な手術もすすめられたのですが
動物の治癒力を高める形で治療にあたっている獣医師との出会いもあり
手術をせずに6ケ月以上のリハビリを続けました。

治療やこの間の世話などに関しては大変なことが多かったのですがこのことを通して「自然治癒力」ということに対し興味を持ち始め犬の体調不良やその治癒のために自分たちが出会ったことがグッドボーイハートへの道を開いてくれたように思えるのです。

そして、道が開かれるとまた別の課題を与えられました。

実は憧れはあったものの、まさか自分が犬と暮らすようになるとは思ってもいなかったのです。
犬のことをよく知らずに犬を飼うことになり、飼い始めてからスクールに通ったりドッグランに出かけたりして一般的なしつけを行っているつもりでした。

今思えば、理想の犬にしたいという気持ちが強かったのでしょう。
犬が来る前に憧れていた犬との関係とはかけ離れていこうとしていたのに…。

犬との関係を見直したときにまず気づいたことは
いかに犬に向き合っていなかったということです。
彼らを犬としてつきあうことの難しさにも直面しました。

犬の行動を人社会に適応させるために矯正していることも多く
この生活環境は誰のものなのかという現実に対して向き合うようになると
このことは自分と向き合う作業でもあることに気づかされました。

犬との生活をお互いにとって良いものにしていきたいという気持ちが芽生え
犬と共に自然に触れ合う時間が増えてきました。

人と犬が自然の中に身を置くことで犬と共に生きるという感覚が生まれたのです。
共に過ごす時間を持ちながら犬の小さな体調の変化にも気づくようになってきました。

習慣となっている接し方をなかなか止められず不自然な感じもあります。
ときに混乱もしますが、これが自分の課題なのかと受け止めています。
自分の一方的な考えや思いに逃げ込まなくなってから「犬達の行動をそのまま受け取ろう」という思いが高まっていきます。

ここで知り得たことが自分の中で消化されていくと犬たちにおこっていることは自分たちの影響だったのだと思い当たることが多く、今では自分のあり様をみつめなおす日々を送っています。
迷いや悩みは減り、本当に必要なことは何かを知りたいという気持ちが優先し頭を使うことも少なくなってきたんです。

今では足の悪いタハティも歩けなかったエドも山登りができるようになりました。
山を歩いているときに犬の行動が自分と重なってみえたとき「大変だけど変わっていかなきゃなあ」と感じます。
時折みせてくれる彼らの動物らしい輝きを目にするとその思いに自信がつくのです。

私に「今できることが何なのか」を知る機会を得られたことはとても大きいものでした。
ここで出会う人と犬をみていると、課題はそれぞれだと感じますが、たどり着く先はみな同じところではないでしょうか。

ここで深い自然と出会うようになって、人にも犬にも、すべての生き物にとって、「自然」という言葉が示すものが「必要なものである」という漠然とした思いが湧くようになってきました。

こうして犬を通して自分の内面についても学ぶきっかけとなり「自分が変わってエドやタハティにも良いことであれば」と犬をだしにもしましたが、妻や娘、犬達との出会い、そして故郷へ帰って仕事をしようと決心したこともすべては今につながっていると思え奇跡のようです。

奇跡の積み重ねに「感謝する気持ちを持つこと」が人生を豊かにするものだということをちょっとずつですが知りはじめています。

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ご家族で通ってきてくださり、人としての学びにも積極的にご参加いただき前向きな姿勢に頭が下がります。
足のよわかったタハティちゃんが走るようになったり
ふらついていたエドちゃんが山を歩く姿を見るようになり
変化というのは必要であれば訪れるのだな~とその生命の不思議に出会わせていただいています。

小さな毎日の奇跡をこれからも受け取っていかれますよう
また共に学べること楽しみにしています。

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クラスメイト

犬・ミラグロコース 初級クラスを再受講した生徒さんからの感想文です。
クラスの生徒さんの感想や気持ちをクラスメイトとして紹介させていただきます。

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犬・ミラグロコース初級クラスの再受講クラスを受講したこの半年に得た最大の気づきは、自分がいかに我が強く自己中心的であるかということでした。

「思いやり」の気持ちや「創造力」が自分には足りないんだということを自覚できました。
そしてやっと「思いやる」気持ちが芽生えてきたように思います。
日常生活についても自分が「やりたいこと」よりも、まず「やるべきこと」が先に出てくるようになりました。

そして「家族」について以前よりも考えるようになってきました。
「家族は自分たちでつくっていくもの」という当たり前のことにやっと実感が持てるようになったのです。
このことを通して得た気づきを大切にして「核」のある自分になり、家族に「安らぎ」をもたらせるように成長したいと思っています。

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家族が2から3へと変わり動物という家族と出会うことで得られた戸惑いは、いつのまにか成長のチャンスに変わっていたのですね。
片道7時間の陸路、水路を超えてグッドボーイハートへ通われる力は、来られる度に力強さに変わっていかれることを感じています。
家族もきっとそのことに気づかれているでしょう。

土の上への生活に変わるチャンスをもらったのも犬達の見えぬ力なのかも。

犬・ミラグロコース初級クラス再受講クラスは
犬・ミラグロコース初級クラスを受講された方に対してよりこのクラスが深く自分につながり着実に歩くチャンスをくれるクラスです。

知識を詰め込むクラスではないので受けるたびに、また違う仲間と共に受けることでその時に必要な気づきが自分の中に起きてきます。

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犬・ミラグロコース再受講クラス

犬・ミラグロコース 初級クラスを再受講された生徒さんからのメッセージです。

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初級クラスをはじめて受けたときには、「早く家に帰ってあれをしなくちゃ」と終わりの時間を気にしながら受講していたため、授業の後半の話をあまり聞いていないこともありました。
その上、初めて耳にする言葉や内容に「???」のことが多かったのです。

再受講クラスを受けたときにはこうした戸惑いやあせりがなく、落ち着いて受けることができるようになり理解もすすみました。

「こんなことがありました」などと発表するときには、みんな毎回いろんなことに気づいているのに、
私はなかなか感じなかったり気づかなかったりして「ダメだなー」落ち込んだこともありました。

でも、授業をもう一度受けることで「あ~それ忘れてずっとやってなかったなあ」とか「あれ?これやり方を間違えたままやってたんだ」という事が発覚。

続けていくうちに家族(パパ)の気持ちにも少し変化がみられるようになりました。
クラスの中でたびたび紹介されるネイティブアメリカンの本を手にいれたところ今までこんなことに全く関心を示さなかった家族が自分よりも先に本を読んで“自然”を口にするようになったんです。

ミラグロクラスでいうところの「つながる」という感覚はまだありませんが
少しずつ積み重ねていくことで「ある日突然感じるのかも」と思っています!

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淡々と真面目に勉強を重ねて来られています。
こうしたクラスへの参加をとおしていろんな変化がやってきていますね。

変化というのは実はどこかに自分の意志があることで起きるんですよ。
だからその変化はまさにあなたと犬と家族が招いたもの。
感じていないようで、気づいていないようで、いつのまにか「つながっている」んですね。

思考に重点をおいて知識をつめこむクラスではないので、今までの学習方法とちがってはじめは少し戸惑いがあるかもしれませんね。

犬はコミュニケーションのために「犬と会話ができる本」を読んではいません。
もしアマゾンで注文しているのを見たら「コミュニケーションはパターンじゃ覚えられないよ」と伝えてください。

彼らはたぶん…感じ、知って、学び、気づき、そして自然と変化していくのでしょう。
このクラスはそんなステップを踏みながら進んでいるんです。
続けているとそのうちにうるさい頭も静かになるでしょう。


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ドギー・ナイトの日に

週末はドギー・ナイトの時間をいただいた。
雪の中でたき火をし木の命が天に昇るのを見届けながら私たちは暖をいただく。
雪といっても太陽の遠い日々が続いた後にできた氷のじゅうたん。
雪の中で元気にはしゃぐ犬達もこのじゅうたんはあまりお気に召さないらしく早々に暖かい場所へと戻っていく。

部屋の中に並べられたクレートの中から音が聞こえる。
「ズー…ズー…」
だれかの寝息かいびきのようだ。
またしばらくすると別の音が聞こえる。
「グー…グー…」
交代で寝息を立てる犬達。
寒い気候は体力をかなり消耗するのだろう。
暖かな部屋の自分のテリトリーの中でぐっすりと休めるというのも悪くない時間なのかもね。

この季節はテントで寝ることもできないので飼い主さんたちは部屋の中でお勉強タイム。
今日のお勉強は「人類がいなくなったら犬達はどうなるの?」
人類がいなくなった日について専門家たちが語る映像を見ながら地球の変化を想像する。
犬は、猫は、ねずみは、鳥は、そして狼は…。
地球があって自然が命を取り戻せば、自然そのものである命たちは
形を変え力を変えてその生命の喜びを地球に捧げ続けるのだろう。
人類が滅亡してもわたしたちに付き合わなくていいよ、というまでもなく
彼らは自立して生きのびていくことだろう。
そんなことを心配するひまがあるなら
自然に遠くなった自分の方をなんとかしたほうがいい。

降り積もる雪と氷の山の中に埋もれていく家の周囲を
みんなの手をかりながらスコップや板で雪かきをした。
背中はバリバリに痛くなって横になるときには最高に幸せと感じる。
こんなことをしなくても快適に過ごせる生活もあるけど
こんなことをするからこそ知ることもたくさんある。

この日にたいていスコップできれいにした道も
今朝目が覚めると真っ白の雪で覆いつくされている。

自然の力というのは偉大でありすぎて恐れおおい。
でも、恐れることと畏敬することはちがう。
恐れずに畏敬の念をもって共にありたい。

犬はその力と私たちよりもずっと近くにあって
そこへたどりつくためのチャンスをくれる。

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となりの犬:微妙な境界線で微妙な関係を保つ犬たち

グッドボーイハート七山校、つまり「オポ邸」の入口を護るのはオポと私の共同作業。
私よりもオポの方がセンサーが格段にいいことは言うまでもない。

お客様や宅配便、そして近所の動物たちのどんな来訪をも気づかぬことはない。
ところがただ一つの動物だけがゲートのフリーパスをオポから渡されているようだ。

彼の足あとである。
ゲートの下をくぐって入ってきてゲート沿いに反対側まで歩きふたたびゲートの下からくぐって出て行った様子である。

普段は犬が臭いで見ているものを、雪の日にはその足跡を目でみることができる。
雪の日は人間の私にとって彼の来訪回数がわかりやすく雪の日の楽しみにもなっている。

私たちが山に行っている間に来訪されたようでオポが柵越しに様子をうかがっている。

「彼」というのはオポの住処に最も近いところにテリトリーをもつ犬のことだ。
オポよりも若い昔流行ったスピッツ犬の風貌を思わせるような伝統的ミックス犬である。

オポの姿が見えれば柵越しにあいさつに来ることもあるし
オポが庭にいないときに柵の中に入ってきてもオポはなにも言わない。
もっとびっくりするようなことだってあった。

オポと彼には線をひくような境界線がない。
彼が来たときにゲートを開けても、オポは彼を追ったりはしない。
ゲートから少し入ったところまでは来るが山に上がろうとするのを見たことはない。
この犬達の間に結ばれているものは、都会では見ることができなかった。

人間にはさほど関心がないようで私が立っていても近づいてくることもない。
その彼が、今日はめずらしく私に関心を示してくれた。

雪のため車を下の道に止めておいたからだろうか
車を止めていたのは彼のテリトリーだった。
車で作業をする私のそばを離れず
私が車から降りると近くまで来て臭いとりをして私を確認する。そして自分の家へと帰っていった。

彼の見回り(嗅ぎまわりかな?)は1日数回。
雨の日も雪の日も、つないである紐が外されている限り欠かすことはない。

オポと彼の不思議な関係は
オポと私の中での未知なるものであり、犬の不思議な世界を教えてくれた。

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