急に寒くなった福岡の街。昨日はマラソン大会で右往左往いたしました。
そんな福岡の市内でも犬との山歩きを楽しめるのです。
数名の生徒さんたちと集まってトレッキングクラスを開催しました。
トレッキングが初めてという犬と飼い主さんもいたので、到着してからはまず歩き方の説明から。
いつもの散歩と基本のルールは同じです。
飼い主さんが主導で責任を預かりながら、犬たちはそのお供として社会性を培っていく。
歩道や細い道を歩く前進歩行と違うのは、山では探索行動が入ってくることです。
いわゆる散策ですね。
立ち止まりの回数も増えますし、周囲のにおいを嗅ぎまわりながら環境を把握するのは山を歩く犬の役割です。
くんくんとどんな情報が集まっているの知りたいのですが、特定のシグナルを出していなければまずは安全ということです。
特定の危険を知らせる犬のシグナルとは、立ち止まったり、後ずさったり、吠えたり、唸ったりといった行動です。
山という環境の中で、何か動物が近くにいる、何か危険が迫っていると教えてくれるのが犬の役割です。
生後5ケ月の中型犬や生後7ケ月の小型犬も参加していましたが、いつもの散歩よりもよく歩いていました。
アスファルトの上や都会の喧騒の中で立ち止まる犬も、自然の山道は自信を持って歩いていくのです。
子犬の社会化というのは都会に慣らすことばかりをいうのではありません。
一歩を踏み出す楽しみ、飼い主と共に過ごす楽しく心強い時間、山の中で活性化する原始的な脳、など自然の中には子犬の社会化を育てる素材がたくさんあります。
毎日の散歩での社会化と同時に、定期的な自然の中での活動を織り交ぜていくことが犬の社会化トレーニングには必須だと考えます。
すでに社会化している若い犬たちも今日の山歩きを楽しんでいました。
普段は飼い主さんとの山歩きですが、たくさんで歩くという勉強がここにはあります。
不定期開催ですが、参加を希望される方は直接お知らせしますのでご連絡下さい。