今日、福岡市の中心部にある櫛田神社の前を車で通行しました。
神社の前を通行するすごい人の数に、今日は何の日だったのかと考えていて「節分の日」であることに気づきました。
大切な年の区切りの日なのでお参りに行きたい気持ちはあるけれど、車を走らせなければいけない用件もあるので、車の中から拝顔する気持ちでその場を通り過ぎました。
節分といえば思い出すことはオポのことです。
オポというのは数年前まで私といっしょに暮らしていた犬のことです。
節分の日の豆まきは、オポが来てから豆まきが恒例になってしまいました。
豆まきをしたらオポがどんな反応をするのかを見たいという本当に安易な気持ちで初めたのです。
巻いた豆は床に落ちたままになります、その豆を当然オポが食べることになります。
オポはラブラドルリトリバーという犬種だったのですが、ミックスのような容貌であまりラブラドルリトリバーらしくない犬でした。
ただその食欲だけは、ラブラドルリトリバーの最大の欠点を受けついたようで出されたものはすべて食べるというものでした。
豆まきをはじめると巻いたあとをオポが通行するだけで、まるで掃除機で吸い取るように落ちている豆がなくなっていきます。
食べているというよりはむしろ吸っているという表現の方が適切なようです。
たまたまですが、午後に伺った家庭訪問先の犬ちゃんがオポと同じ黒のラブラドルリトリバーでした。
しかもその犬は2頭目の犬で今年がはじめての豆まきの日です。
先代の犬ちゃんも黒のラブラドルリトリバーだったので、豆まきの日はこんなですよねとお話しすると、笑いながらその通りだったとおっしゃっていました。
寂しいことに先代の犬ちゃんは12月に他界したばかりです。
でもこうして旅立った犬のことを季節毎に思い出しながら笑ったり楽しい気持ちになれるのはうれしいことです。
はじめて豆まきを迎える犬ちゃんは、一体どんな反応をしたのでしょうか。
人がいきなり食べ物を撒き散らす行動をするなど、犬からみれば気が違ったと思うだけのことでしょう。
その不思議な人の行動をなんの疑問も抱かずに、ただひたすら落ちている豆を吸い上げるように食べていたオポの姿を懐かしく思い出しました。