まだ暑さのぶり返す季節ですが、七山では秋風が感じられるようになりました。
この季節に雨が降らなければ絶対に「犬と山歩き」の時間に当てたいところです。
先週末の連休には、たくさんの犬たちと飼い主さんがグッドボーイハート七山校を訪れてくれました。
犬と山を歩く“トレッキングクラス”に参加するためです。
飼い主さんたちは都会の生活で忙しく、山まで足を運ばれる機会もなかなか得られないようです。
それでも、数ヶ月ぶりに参加した犬くんの行動にも変化が見られていました。
自宅での環境整備のトレーニング、犬への理解をすすめることといった家庭訪問のトレーニングは、犬との山歩きを変化させます。
お預かりクラスを通して自然の環境に親しむことも、犬の脳の発達を支援してくれます。
トレッキングクラスはプライベートクラスから始まりますが、相性の良さそうな犬がいればお声かけして合同クラスとして開催しています。
あまり数の多いグループクラスは、飼い主同士も関係がすすみリラックスしていないと犬も落ち着きません。
山歩きはほどよい緊張感を保ったグループ行動なので、社会性や協調性といったものを維持できるかは重要なことだからです。
散歩中に他の犬に興奮したり緊張しやすい犬も、トレッキングクラスを通して移動の行為を共に行うことで、社会性を高めていくことができます。
そのグループの中には一定の秩序が必要なのです。
秩序の中に安心感が生まれるもの、それが社会性ではないかと思っています。
はじめてトレッキングクラスに参加した犬たちもいます。
はじめてのトレッキングクラスのときには、飼い主の方も山の地形を把握していませんのでまずは歩くことで精一杯です。
なんとか無事に歩いて家までたどり着くことが目的なので、トレッキングとしての生み出しの効果はまだありません。
それでも山を歩いている犬の目の輝きがいつもとは違うことに、大抵の飼い主は気付きます。
犬が毎日の生活の中で絶対に見せない輝きを見せてくれます。
犬が山という環境に生きていた時代のことを、犬の血が思い出す瞬間がわずかだけどあるからでしょう。
人の家庭にもらわれるまでに様々な経験によって硬直してしまった子犬の体も和らげてくれます。
犬が好む土や草といってもいろいろあります。
硬い土やアスファルトに囲まれた草では、犬の脳をだますこともできません。
人の生活空間から山まではそんなに遠いでしょうか。
犬が安心して過ごせる山はもうあまりのこっていないのでしょうか。
犬たちの成長の場として、犬から学ぶ人たちの学びの場としてグッドボーイハートの尾歩山は大きな懐で迎えてくれます。