グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

トップページ
お電話でのお問い合わせ
お問い合わせフォーム

熊本県動物管理センター主催「子犬の譲渡会in博多の森ドッグパーク」

熊本県動物管理センターの子犬(生後4~5ヶ月程度)の譲渡会が福岡市で開催されます。
熊本の被災犬ではなく通常の保護で同施設に引き受けされた子犬たちです。
譲渡会の詳細については以下のとおりです。


「子犬の譲渡会in博多の森ドッグパーク」


日時:2017年2月26日(日)11時半から13時

受付:当日11時半から12時までに済ませてください

場所:博多の森ドッグパーク 第2伝道場

    福岡市博多区月隈1丁目7番地

    福岡空港滑走路横 駐車場完備

    http://www.doubutsumura.net/dogrun_hakatanomori/


*当日参加する子犬は、健康状態などを考慮の上、前日までに決定します。

主催:熊本県動物管理センター  (TEL 096-380-3310)

協力:動物愛護団体フィリア 熊本被災ペット支援ネットワーク

お問い合わせは 動物愛護団体フィリア 田尻携帯までTEL 090-6893-2756


ここからはグッドボーイハート宮武からのお願いです。
以下のお願いは今回の譲渡会だけでなく、子犬の譲渡会は子犬を引き取ろうと考えている方のすべての方に読んでいただきたい内容です。

子犬の譲渡会は成犬の譲渡に比べて、子犬が単にかわいいという理由で安易に引き取ってしまう方がいますが、決して暗にあ気持ちで引き取りをしないでください。善意で引き取ったとしても、その後生涯にわたりその犬が犬という
動物として基本的な欲求を満たしながら豊かに幸せに暮らしていくためには大変な時間を必要とします。
実際にそうやって、成犬になってから「引越しで、仕事で、病気で、吠えるから、面倒だから…」とあらゆる理由をつけて飼われなくなった犬たちの数万頭が一年間に国内で殺処分(安楽死を含む)されています。

以下の注意事項を読んでいただき、それでもぜひという方は会場にお越しください。
また、お友達や犬を飼おうと思っていた方で真に子犬育てに向き合える環境と気持ちをお持ちの方におすすめいただければと思います。

注意事項
はじめに…犬の飼育は終生飼育することが鉄則です。現在、各行政の窓口になる保健所では、その多くで「不要な犬を引き取る」業務を行っていません。これは法律の改正により行政側に愛護の立場から「引き取りを拒否する」権利を与えられているからです。ネットなどでの里親募集でもなかなか新しい飼い主が見つかりません。見つかるのは小型犬や純血種ですが純血種も最近は見つかりにくく、特に問題行動のある犬、老犬、病気の犬に新しい飼い主を見つけることは困難なことと思ってください。

・幼稚園生以下の小さな子供さんがいらっしゃるご家庭での子犬育てはおすすめいたしません。
成犬の安定した犬を探してください。
・サイズが10キロ~15キロくらいになる子犬たちで、日本の雑種犬です。
戸建てでお庭のあるご家庭の方におすすめします。

・毎日家族が7時間以上、仕事などで自宅をあけられる方には子犬育てはおすすめしません。
成犬の安定した犬を探してください。

・現在、犬を飼育している方にはおすすめしません。
犬との相性を見ることもできず、もし相性が悪くても熊本県に返すことはできません。
先住犬との相性をみてから決めたいなら、各地域にいる保護ボランティアさんの犬をお探しになる方がいいでしょう。もしくは、ネットで個人的に捜されている方は時間をかけていますので、譲渡会よりもお勧めいたします。

・おひとり暮らしの方は保証人がある方のみでお願いします。
おひとり暮らしの方で飼えなくなってしまうと犬は行き場を失います。
行政は引き取り拒否をし、保護団体は犬猫の保護でいっぱいの状況です。
結局親戚の家などにつながれて誰にも愛されずに生涯を終える飼い殺しにつながる可能性もあります。

・犬の引取り後には登録と狂犬病予防接種が義務付けられています。6千円くらいです。
その後、不妊去勢手術をすることをお勧めします。病院によって異なりますがオスは2万円以上、メスは3万円以上が必要になります。
その他、フィラリア予防、ノミダニ予防、など、犬には毎年一定の医療費が必要です。

・犬を飼うと外出ができなくなります。ドッグホテルなどに預けるには、預かり時にストレスのかからないような一定のしつけを行う必要があります。毎日の生活の中で見に付けられることですが、犬をきちんとしつけられる方は犬の立場にたって理解を深め、いつも拘束管理されて不自由な犬たちに実に多くの時間を使われています。本当に犬と過ごすことが飼い主にとっての喜びでなければ、毎日のお世話は苦痛になってしまいます。

・日本の雑種犬たちは、愛玩犬として繁殖された犬ではありません。
大変学習能力が高く、またどこか狡賢いキツネのような態度を示し、でも図々しいタヌキのような一面ももつ、この日本の雑種犬たちはとてもたのしいものです。
環境の変化に大変敏感です。飼育場所が屋内の場合には目隠しなどで周囲との距離がとれて、外を通る人が見えないなどの配慮をお願いします。散歩中は刺激に対する反応が高く(好奇心が旺盛で同時に警戒心も高いためです)、社会性が育ったり落ちてくると飛びつきや吠え、強いストレスでは威嚇も生じることがあります。時間をたくさん使った社会化練習を必要とします。
室内で飼育される場合にはさらに注意が必要です。幼いころに接触が多すぎると(触りすぎる、抱っこ、抱きしめ、など)接触障害といって、人をみて興奮、鼻を鳴らす、吠える、とびつく行動が強く残ります。甘えのままで終わる愛玩犬とは大きな違いがあり、特定の人には興奮して飛びつくなめるなどを行う反面、他の人々には吠える威嚇するなどの全く逆の行動を示すので混乱されますが、これらは犬としては同じ行動です。片方には過剰に執着、片方には過剰に遠ざける社会化が未熟のまま生後6ヶ月の成犬となるとここから興奮はエスカレートします。

上記の行動は、うまく犬をしつけらえなかった場合に起きてしまいます。これらの雑種犬たちは、冒頭でお話ししたように、大変賢くもの覚えもよく、思慮深さを教えることもでき、人との服従関係に敏感なため人をよく観察して落ち着くことを学べるすばらしい犬たちなのです。人としてどのような姿勢で向き合うかを問われる犬らしい犬、私は個人的にとても魅力を感じます。


厳しいことをたくさん書いてしまい、少しドキドキされたかもしれません。
子犬を見て「カワイイ!」と興奮して安易に子犬を引き受けてしまい、犬も飼い主も不幸になってしまった例をいくつも知っているため、子犬の引き取りについては本当に慎重にお願いしたいのです。

生後5ヶ月ともなれば子犬ではもうありませんね。
来月には成犬となるこの犬たちに、よい飼い主さんとのご縁がありますように。




dav