今週予定していた熊本でのお手伝いが高速道路が不通となってしまいました。また仕切りなおして、寄贈いただいた中古の犬舎などを、早く現地に届けたいと思っています。
ボランティアというと特別のことをしているように思われることもありますが、人にほめていただいたりお礼をいわれるようなことではありません。ボランティア活動を通して、普段は関わりのない方々と話す機会を得られたり、日常とはことなる現場を体験したり、新たな出来事について考えたりと、活動を通して得られるものは、どれも自分にとって宝になることばかりです。その中で、自分が十分に役立っているかどうかについての評価は常に自己反省が必要とでが、日々の仕事を含める基盤をしっかりと軸にしながら、できることをチャレンジさせていただいています。
熊本地震の支援活動のためのセミナーを今年の9月に開催します。その打ち合わせの会議が昨晩行われました。企画のきっかけは、臨時に構成したボランティアの会のメンバーと、こうした災害などの非常事態に備えるためには、日々の心の備えというのが大切なのではないかという話しが持ち上がったことです。
日々の備えというと、災害時のペットのためのフードや人のための避難グッズなどのハード面では、十分な情報が得られていると思います。準備をするかどうかは自分次第ということです。ところが、心の備えとなるとどうでしょうか。いつか自分も災害に会うかもしれないと思うことは心の準備にはなるでしょうが、こちらに偏ると不安に心を奪われてしまうのではないかと思うのです。
心の備えを考えるにあたり、やはり自然の力と切り離して考えることはできないと行き当たった次第です。自然の力が犬や猫など人と暮らしている動物に与える影響をいろんな側面から知ることで自然と動物のつながりについて触れ、それが心の備えになるのではないかと思いました。
このテーマについてはいろんな側面から様々なセミナーが思いつきますが、今回は今までなかなか聞く機会のない「ペットの自然療法」について、地域の臨床獣医師の先生方の生の声を聞けないだろうかということになりました。
早速、自然療法をしている獣医師の先生にチャリティセミナーということをご理解いただき、セミナー講師について快諾いただきました。それだけでなく、ペットの自然療法の研究会が主催団体として参加してくださるということになったのです。一般の飼い主さんは、動物のために自然療法を取り入れている動物病院を選び、治療法としてそれを選択することは可能ですが、様々なペットの自然療法について獣医師の先生から話しを聞くという機会は、日常ではなかなか得られるものではありません。
どんなことでも、特に動物たちに代わって彼らのために選ぶためには、まずきちんと知ることが大切です。きちんと知るというのは、インターネットで検索したり、本を読んで情報や知識を得ることだけでは終わりません。私はやはり、人と人だと思うのです。どんなことでも、直接会って話す、話しを聞く、ということが本当に知ることだと、常々思っています。
熊本地震を通して災害が自分たちにとって身近なものになることで得られる備えたいという気持ちは、学びたいという気持ちと同じものです。みなさんに湧き上がるこういう気持ちが広がって、セミナーの開催に至ったのだと実感しています。
昨晩の会議では、一般飼い主や会場として借用するペット系専門学校の学生たちにとって、理解しやすく興味のもてる内容に構成されることなどが決められました。真剣なお話はもちろんですが、簡単にご家庭でも取り入れられることも紹介していただけるようで、私も主催の一員ですが、今からとても楽しみにしています。
今回のチャリティセミナー「ペットのための自然療法セミナー」の詳細は、近々ブログ末尾にある「熊本被災ペット支援ネットワークの会」ブログでもお知らせします。チャリティセミナーは定員がありますので、早く知りたいという方はグッドボーイハートへご連絡下さい。
チラシのPDFをこちらに添付します。
ペットのための自然療法セミナーチラシ
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熊本被災ペット支援ネットワーク
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