昨晩は七山で今年一番の雷の夜となりました。
七山の野菜屋の名前が「鳴神の庄(なるかみのしょう)」ですから、七山は雷の多い地区であることは間違いありません。
七山の家にいるときにはっきりと視覚的に雷を見ることができました。
雷というのは「雷が落ちる」のことばのように上から下に落ちるものだとずっと思っていたのですが実際には違いました。
雷は地面から突き上げられるように上に向かっていく感じなのです。
上から落ちる電流と交わり空中で火花を散ったように赤くなるのが窓から見えます。
バキバキという音と花火のような赤い光が数秒毎に連続して起きるのですから慣れていなければ大変怖いものだと思います。
私も自然の中で暮らしたことなどなく愛犬オポと共に七山に来た雷を体験したときには本当に大変な思いをしました。
でも特別危険なものに対するオポの反応を頼りにしていたので、雷が自分に対して影響を及ぼさないことも自然とわかるようになりました。
それでもいくつかのことをすればというのが条件ではありましたが…。
※ここでは省きます。
結局のところ野生動物たちはどうしているかというとそれぞれに巣穴や地面に近い場所に身を潜めて雷が通るのを待ちます。
室内では安全のように思えるのですが、木々は通電しやすいため木製の家はやんわりと電磁波に包まれます。
雷に当たって爆発するとか痛手を受けるというダメージではなくって、やんわりと大きな電磁波に包まれるような感じです。
都心の犬たちには雷恐怖症の症状をよく見かけましたが、ご自宅で雷恐怖症である犬も七山に連れてきている間にはその反応が見られないことが度々あり不思議に思っています。
私自身もかなり感覚は敏感な方だと思いますが、昨晩の雷の間中体の部分的にしびれが流れるような感覚を受けていました。
それは怖いというよりはどちらかというと気持ちが良いという感じなのです。
おかげで今日は体がすっきりとしていていつも以上に活発に行動できました。
犬たちが雷をどのように受け取っているのか、クレートの中にいる状態ではのぞき見るのも失礼ですが、騒いで手に負えなかったという記憶はありません。
怖いと思ってしまうと何も感じられないのでしょうが、すべてを手放して受け取る気持ちになると入ってくる感覚なのかもしれません。
動物は準備さえできればそうなるような気がするのです。
犬と向き合う職業病だと思いますが、自分は人よりもかなり動物に近い感覚なのだと思います。
こんなとき犬とは共感できるなと感じられる不思議な時間でした。