心から大好きなコンラート・ローレンツの本をなかなか生徒さんたちが理解できない…。
生徒さんたちだけでなく、犬をある程度学んでいる同業者の方々ともあまり共感することができない…。
共感できるものはお互いにそれぞれなのだから、押し付けるつもりは毛頭ありません。
でももしかしたらコトバの意味が分かりにくくて伝わらないのかもしれない。
私はこの本のこの部分はこう読み解くという風にお話する機会もあったので、ブログのカテゴリーにしてみました。
みなさんにお勧めしているのはローレンツの「人イヌにあう」という本です。
大好きなローレンツの本を尊敬する小原秀雄先生の翻訳で読めるのですからこんなにすばらしい機会はありません。
コンラート・ローレンツは1903年にノーベル賞をとった学者なので、その著作のいくつかは翻訳されており日本語で読むことができることで私のようなものとの出会いも得られました。
本当にありがたいことです。
動物行動学者の中にもいろんな先生がいらっしゃるのでしょうが、ローレンツの場合には実際に観察したい動物は自分の手元において生活をしながら常に観察をするというスタイルでした。
鳥類や魚類がその主な対象だったようですが、ローレンツにとってイヌとネコは常に身近に共に生活する動物として自然と観察する対象になったのでしょう。
ところがこのイヌとネコは人間との関係性においては昼と夜のように違いがあり、イヌほど家畜化ということばがふさわしい動物はいないとも述べています。
この本はイヌについて書かれたものではなくイヌとネコについて書かれたものなので、ネコ好きの方にも楽しんで読んていただけるはずなのですが。
とにかくひとつずつ私もブログに書いてみることにしました。
今年の冬休みの課題はこれで決まりです。