グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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昭和のテレビドラマの犬の散歩風景を見て思ったこと。

ちょっとしたことがきっかけでとても古いテレビドラマの映像を見ました。

今から40年以上前の1979年に放送されたテレビドラマ「金八先生」です。

当時は中学生や高校生だったというみなさんならご覧になられたことがあると思います。

ですが、私はこのドラマを一度も見たことがなく、無料配信のアプリで見かけ興味本位で初めてみました。

ドラマの内容は一部しか見ていないのですが、進学校に通いつつ犬の訓練士になると宣言した中学校三年生だった自分の青春時代と重なることも多く、懐かしい想いがよみがえりました。

しかし、ドラマの内容よりも印象的だったのは、暮れなずむ町の~という武田鉄也の歌う「贈る言葉」ではじまるドラマのオープニング映像です。

土手を金八先生が歩いていくシーンで犬を連れた女性とすれ違うのです。

犬の種類はおそらくシェルティと思われます。

この昭和の時期にはアニメのラッシーが流行ったこともあり、ラッシーの役をしたコリーと似ていて少しサイズの小さなシェルティは日本で確かに流行った純犬種でした。

私が映像に注目した理由は、犬種がシェルティだったということではありません。

シェルティを散歩させているのは女性の飼い主でしたが、その飼い主がリードをまっすぐに上にあげて犬をやや自分に沿わせるように散歩をさせている姿です。

みなさんからしたら「まだまだ」の領域ではありますが、この時代には珍しくかつちゃんとした散歩の形です。

いつの時代も日本ではリードを持つ手を伸ばして掃除機のような形で犬を散歩させる人ばかりでしたので、このスタイルをスカートをはいてエプロンをはめた女性がしているというのは珍しい光景だといえます。

想像になりますが、シェルティを入手した際にこのような形で散歩にいくように指導を受けたのではないかと思うのです。

この時代にシェルティが流行っていたとはいえ、純犬種の犬を飼えるのは中流でも上向きの家庭もしくは上流家庭くらいです。

もしかしたらシェルティを散歩させていたのは、上流家庭のお手伝いさんという設定なのかもしれないと思いました。

時代を象徴する姿としてドラマのオープニングに登場したシェルティと歩く女性。

西洋の純血種が日本に入り始めた初期の頃は、散歩の形などは犬といっしょに輸入されたはずですが、そもそも犬につながずに飼う習慣だった日本人からしてみれば、西洋の純血種犬を飼うことなど分からないことばかりです。

この時代に私の家庭でも純血種の柴犬を迎えていたのですが、その飼い方は今思えば中途半端な形ではありました。

幸い動物好きの母親が厳しくしつけた柴犬は、飛びつくこともなく、無駄吠えも咬みつくこともなく、私の良い遊び相手となってくれました。

しかしそのことがきっかけでまさか娘が「犬の訓練士になる」と言い出すとは両親は思いもよらないことなので、娘に犬を飼ってあげたのは誤算であったと悔やんだことでしょう。

両親の誤算でしたが、私としては犬との出会い、犬について学べたこと、犬の飼い主さんたちとの学びが人生にとって最大にすばらしい時間となりました。

どんな時代にも人と生きた犬たちの時間、今現在人と生きている犬たちの時間、すべての時間が豊かなものでありますように。