犬との楽しい暮らしを想像して犬を迎えたけれど、予想もしていない問題に悩んでいる飼い主に最初にお伝えしたいこと。
犬の無駄吠えやかみつき、散歩ができない、留守番ができない、呼んでも帰って来ない、拾い食いをする、他の犬に吠える、落ち着きがないなどの犬の問題行動は犬が飼い主に発しているシグナルです。
犬は飼い主さんを困らせようとしてこのような問題行動を起こしているのではなく、犬の暮らしがうまくいっていない、飼い主との関係がうまくいっていない、何かが違うのではないかということを表現しているにすぎません。
犬のしつけやトレーニングというと、「問題のある犬の方を変える」方法を教えてもらうのだと思っている方がほとんどです。
しかしこれは大きな勘違いです。
変える必要があるのは、問題を起こしている犬ではなく、犬を取り巻く環境、一番は飼い主そのものです。
犬は人間でなく動物であること、動物であるからこそ自ら犬として活動することを望んでいること。
そして、犬として生まれたのなら、犬として発達して成長しようとする力が犬の命の中に吹き込まれていることを忘れてはいけません。
そんな飼い主としての成長を記された日記を、ある生徒さんが見つけて送って下さいました。
飼い主として共感できるという内容だったようで、実に正直にご自分の犬との関わりをつづってあります。
北海道に暮らしている中道智大さんという写真家兼エッセイストの方のようで、若いころはドッグトレーナーだったということで犬への思いも簡単なものではなかったでしょう。
エッセイ「犬と暮らすこと」をこちらにリンクを張らせていただきました。
興味のある方はご覧になって下さい。
犬と暮らすこと、犬との暮らしは人さまざまであって誰からもその暮らし方を否定されるものではありません。
ただ、あまりにも多様な犬とのいろんな暮らしがある中で、様々な暮らしがYouTubeなどSNSで発信されていることに翻弄されている飼い主が多いのではないでしょうか。
犬との暮らしは楽しい。
でも犬との暮らしはとても現実的な毎日の積み重ねなのです。
共に暮らし、共に学び、共に成長する。
そんな犬との関係を目指していらっしゃるなら、ぜひグッドボーイハートで共に学びましょう。