グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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習っていないのに表現できる、それが犬のコミュニケーション術

飼い主なら、犬が何をしたいのか、何を考えているのか、何を思っているのかを知りたいと思うでしょう。

そのために犬のことをいろいろと学ぶわけですが、その中でも犬のコミュニケーションについては奥が深くいくら学んでも学びつくせません。

でも犬のコミュニケーションの道具は、人のそれよりも単純でわかりやすい形でできています。

人は言葉が発達したおかげで、こうして文字にして遠方の方に情報を伝えることができるし、電話という方法でやり取りをすることもできます。

言葉もひとつの信号ではありますが、世界の地域によってそれぞれに違う言葉を使うため、英語しか話せない人と日本語しか話せない人ではすぐに意志疎通をすることができません。

ところが犬の場合には、やり取りしている情報が限られているため、今でも犬という動物が生得的に備えている能力でコミュニケーションをとることができます。

海外から輸送されてきた犬も到着してすぐに国内にいる犬と対話することができるのです。

犬は学ばなくも他の犬とコミュニケーションをとる方法を知っています。

稀に、他の犬に対して全く無反応のような犬がいます。

相手の犬が近づいてきたりにおいをかいだりしても、全く動かない犬です。

このような犬の飼い主やその犬を見た人は「この犬は犬の言葉を知らないのではないか。」と思うかもしれません。

ほとんどの場合、こうした犬は犬の言葉を知らないのではなく、犬とコミュニケーションをとる意志や動機を失っているだけです。

もし生まれた時から大きく知能的に問題がありコミュニケーションが発達しなかったのであれば、子犬は母乳を吸うこともできない状態であったでしょう。

一般の家庭にご縁のある犬なら、犬の言葉はその脳内に入っている状態であるはずです。

その「犬の言葉」がどのようにして引き出されるかというと、コミュニケーションがとれる相手がいることが前提です。

以前テレビかなにかで英語が堪能な芸能人に「英語を話してみて」とリクエストされましたが、その方は「誰に対して話せばいいのですか?相手がいなければ会話することができません。」と言い返されました。

犬の場合にも同じことで、犬の言葉を受け取る相手がいないのにどうやって犬の言葉を話したらいいのかということです。

飼い主でも犬の言葉を受け取ることができますが、まともな受け答えをしなければ「話のわからない人間」として犬は不信感を募らせます。

飼い主との対話が難しくなると、最後は飼い主に繰り返し吠える、唸る、かみつく、なめる、すり寄るなどの犬と犬では過剰な表現をしていら立ちを見せます。

飼い主が犬の言葉を学ぶ一番の価値は、犬と犬を会わせるための方法としてではなく、自分が家族の犬と対話するためです。

犬は学ばなくても身に着けているコミュニケーションの方法を、人は学ばなければ知ることができません。

そのための犬語セミナー。

オンラインセミナーは明後日ですね、楽しみにしています。