犬についての間違った情報が山のようにあって、ひとつひとつ修正しているだけでレッスン時間の大半を使ってしまうことがあります。
例えば「尾を振っているので喜んでいるんです。」という犬に対する間違った情報などがたくさんあるからです。
犬が尾を振っていると喜んでいるということを教科書で習ったわけではないのに、なぜそう思っているのでしょうか。
おそらく「誰かがいった」「どこかで聞いた」「ネットに書いてあった」ということでしょう。
ところが数の原理というのはすごいもので、長い間にたくさんの人に知れ渡った情報は、どんなに間違っていてもそれが正しいということになってしまいます。
犬が尾を振るのは喜んでいるときでもあるし、攻撃的になっているときでもあります。
ということは尾を振っている犬から噛みつかれても、犬の方が正しいのであってかみつかれた人間の方は間違っています。
犬は興奮したりテンションが上がったり、気持ちや体に動きのあるときに尾を振ります。
攻撃する前にも尾を振ることがあるし、餌を食べているときに尾を振っているからといって手出しして噛まれないという保証はどこにもありません。
体を触ったときに尾を振った場合にも、喜んでいると思ってどんどん触るとかみつきに転じることもあり、犬は急変したのではなく、興奮した状態がただ続いているというだけのことなのです。
こうした「犬についての間違った情報」が広がってしまうのは、誰かがいったというあいまいな情報をうのみにしてしまうという人が大多数だということでしょう。
また、専門外でわからないことはひとつでも減らしておきたいだから入ってきた情報をまず受け取ろうというということや、ネットで調べたとしても間違った情報がたくさんネットに掲載されているのですから修正のしようがないという現状もあります。
犬がこれだけ身近な動物になっている現在、犬と暮らしていない人も常に犬に接する機会があります。
子供のころからの犬についての正しい理解について学ぶ機会を提供すべきです。
ところが現在では幼児教育における犬についての勉強は「犬とのふれあい教室」といった「動物をかわいがり保護する学習」になっています。
日本では小型犬や愛玩化された大型犬の数が多くなったからかもしれません。
犬は本来は動物であり、犬という動物や個体についてよく知らなければ気安く抱きしめたりなでたりすべきでないということを教えられることが無くなってしまいました。
犬に対する正しい理解を求めるのは、人にとっての安全という利益であると同時に、犬自身にとっての安心な暮らしにつながっています。
今こそ思い込みや間違った情報の繰り返しを捨てるために、メディアや曖昧な媒体から知識を得ることを止めて、自分で考える機会を持てる学びの場所を選んでください。
グッドボーイハートは飼い主さんが自分で考えるドッグスクールです。
気安く答えを出さないので生徒さんからは「もやもやする」と言われることがあります。
なぜ答えを出さないかというと、私と犬の関係ではなく、生徒である飼い主さんと犬のあくまで個人的な関係のことだからです。
グッドボーイハートでは「もやもや」がクリアになる瞬間を楽しんでいただくことが飼い主さんの楽しみになっています。(ですよね!)
気長に付き合うと味のあるドッグスクールというと伝わりにくいでしょうか。
真剣に学びたい飼い主さんが集まるドッグスクールであることは間違いありません。
グッドボーイハートはいつも真剣勝負で、犬との暮らしを楽しく!を目指します。