グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬に噛まれる事故は他人ではなくて飼い主や家族に起きる

いつもお話しているのですが、犬はかみつく可能性があるという動物であるということを決して忘れずにいて欲しいのです。

それは、犬が危険な動物であると言っているのではなく、犬の能力として持ち合わせているということです。

人が他の動物や他の人を殺傷する可能性があるのと同じことです。

犬が人にかみつく可能性がある」という一般論を特に私が言わなければいけなようなことでもないと思うのですが「あなたの犬もかみつく可能性がある」というと否定される方がほとんどです。

ところが「うちの犬がかみつくわけがない」とほとんどの飼い主が思っています。

室内飼育犬の飼い主には特にこの傾向があります。

こんなに小さくてかわいい犬が、こんなに可愛らしい犬が人にかみつくはずない、と思っているからこそ一緒に部屋の中で暮らしているのでしょう。

しかしその愛する犬が「いついかなるときにも絶対にかみつかない」という保証はどこにもありません。

そんなことを言われたら、犬とでは室内では一緒に暮らせないと訴えられることでしょう。

だからこそ、絶対とはいかなくてもかみつきの確立を限りなく99.999%に近付けるために犬のしつけという犬との関係作りが必要です。

犬が噛みつく理由にはいろいろとありますが、特にひどい傷をおうようなかみつき事故に関しては、「噛まれた人の方が境界線を越えたから」という理由がほとんどです。

夫婦や家族の喧嘩も同じことではないでしょうか。

境界線を越える=一線を越えて踏み込まれた、と感じたときに対立が生まれます。

この境界線ですが、日ごろからはっきりしていないと犬は常に飼い主とは対立の状態なので不安定な行動を繰り返します。

お互いが安心して暮らしていくための「人と犬の関係づくり」が必要なのです。

関係づくりには時間がかるため、犬を飼うための一定の規則と管理は犬を飼育する上では絶対に必要なことです。

犬に噛まれたのが家族であったら他人であるよりもまだましですが、家族であっても噛まれた人の心には傷が残ります。

同じように噛んだ方の犬にもトラウマが残ってしまいます。

曖昧な関係を犬は好みません。

境界線を作りそれをお互いに守ること、犬のトレーニングの基本です。