グッドボーイハートが家庭訪問レッスンにこだわっている最大の理由をご存じでしょうか?
それはグッドボーイハートの犬のしつけ方・トレーニングのベースは犬が育つ家庭にありと考えているからです。
その家庭という環境の中のひとつ「犬の発育と成長に影響を与える外的要因としての環境」というのがあります。
簡単にいえばこんなことです。
・犬の排泄場所をどこに設置するか
・犬の寝場所をどこに設置するか
・犬の食事をどこでさせるか
・犬の日々の活動をどのようにどこでさせるのか
これらはすべて犬の成長と発達のために整えるべき要素です。
馬の言葉を拝借するなら「犬を家庭で育成するための場作り」といえます。
家庭訪問レッスンでは思わぬところを家庭犬のインストラクターである私に指摘されて困惑される飼い主さんもいます。
なぜ排泄場所が室内のトイレシーツではだめなのか?
なぜお庭を犬のために開放する必要があるのか?
犬にとっては動物としての自然な欲求なのですが、犬という動物を理解できなければこの仕組みはなかなかわからないようです。
特に洋犬の純血種を飼われる方の中には、室内完全飼育の意味を取り違えている場合も多々あります。
先日久しぶりに家庭訪問レッスンで伺ったご家庭の庭が、見事な自然農園として生まれ変わっていました。
子供さんたちが成長して庭を全く使っていなかったということですが、犬にとっての庭環境の必要性をご説明したところ、すぐに庭の復活に向けて活動を開始されました。
ところがその庭の生まれ変わりは、本当に見事だったのです。
到着したときには「家を間違えたかな?(失礼)」と思ったほどに外観も変化していました。
自然農園では土が生命を取り戻し、草が命を芽吹き、虫が生まれ、鳥がやってきます。
そして犬くんは雑草を食べ、小さな虫を追いかけ、野生動物の見張り番をするようになりました。
何よりも犬のしぐさや目つきや表情に「余裕」が感じられるようになりました。
余裕が生まれるとコミュニケーションを理解する力も発達します。
トレーニングクラスの環境整備といってもここまで自主的に勉強して取り組まれることはまれだとは思います。
でもそのセンスの中に人が犬と暮らしていく可能性を見出せるのです。
だから運転辛い、移動がきつい、でも家庭訪問レッスンをなかなか終了することができません。
そこで「野菜の種」をいただきました。
なかなか実行できかった私ですがこの春はとりあえず「種まき」から。
犬が育つ環境を育てる。これこそ犬のトレーニングクラスの学びです。
自然農園で成長するフレンチブルドッグくん