犬のトイレトレーニングの中で絶対にやってはいけないこと
それは、犬のトイレトレーニングに報酬や罰を用いることです。ところが、また今週も何名もの飼い主さんから「トイレのしつけに食べ物を使っていた」という話を聞きました。
ネットで検索したらそのやり方が紹介されていたとのことです。
ネットの情報配信者には悪意はありません。
ただ、犬のしつけやトレーニングは犬の発達と成長に関わる大切なこと。
その方法には科学的な根拠がありますから、その根拠をよく理解した上で取り入れる責任は飼い主側にあるのです。
犬のトイレトレーニングに食べ物を使って失敗した飼い主さんのツイートが爆発していた
それでグッドボーイハートのある生徒さんにこの話を繰り返していたところ、先日あるツイートを発見して送ってくれました。
そのツイートは株式会社プラハというアプリ開発などを行っている会社のCEOのツイートでした。以下がそのツイートです。
このツイートの内容には以下の二つが書いてあるのです。
① 犬のトイレトレーニングにオヤツを使ったらオシッコの回数が増えたので失敗したこと
② 報酬(ごほうび)を使って犬の習性行動をコントロールすることは害があると学んだ。
ただそれだけなのですが、①はだれでも気づきそうなことなのにそれが②の深い気づきに及んでいることにびっくりしたのです。
誰?この人。
ドッグトレーナーではなさそうだけど生物学者なのか?と興味を抱き調べていったところ
エンジニア集団のCEOであることが分かって合点がいきました。
しかもツイートした株式会社プラハのCEOの松原氏のブログを拝見するとツイッターで一番ヒットしたのがこの犬のトイレのツイートで560万PVにいたったというのです。
たかが犬のトイレのツイートにこれだけ反応があるというのが驚きだったようです。
犬のしつけ方の間違いに気づく人は科学的に考える人
しかし私も同時にこのツイートとその反響の高さに勇気をもらいました。
理由は、間違ったしつけ方も気づく人は途中で「何かが違う」と気づくのだ、ということ。
そして多くの人がその気づきに共感できるのだということです。
以下が犬のトイレのしつけに食べ物を使ってはいけないと理由です。
犬の本来持っている生得的行動(犬の習性から生じる行動)を食べ物や罰でコントロールすることは犬の脳の機能を混乱させる
エンジニアさんならピンとくるでしょうが、機能性を持っているものをその仕組みに応じて使わなければ動くものも動かなくなります。
犬は機械ではありません。
むしろ機械の方が動物の仕組みをまねたものがたくさんあります。
動物の機能性は機械よりももっと精工かつ繊細なのです。
物事を深く科学的に考えるエンジニアさんだからこそできた犬のトイレトレーニング失敗についてのツイートです。
犬には愛情が必要ですが、愛情以上に必要なのは科学的に観て理解する飼い主です。
ところで私もそろそろツイッター始めようかなと、まだ頭の中で整理中です。