犬の排泄場所をどこにしていますか?
犬の排泄場所をどこに設置するかでいつも飼い主さんとの話し合いになります。
犬の習性を生かし自律した精神を養いたいなら、犬の排泄場所は屋外以外考えられません。
庭がないならベランダかバルコニーに、あとは散歩のときに排泄のチャンスを与えるなどです。
しかし日本には犬に室内で排泄をさせたいという人側の強い希望があります。
飼い主も庭ではさせたくない、なぜなら脚が汚れるから。
地域の人はもちろん犬の排泄を道路でも公園でもしてほしくない、なぜなら臭いから。
結果として犬は室内の犬用ペットシーツの上で排泄をすることを教えられほとんどの犬はそうするようになっています。
でもいつも思うのですが、犬を室内で飼う文化の長い欧米ではこの室内トイレ習慣がありません。
その生の声を生徒さんのお友達関係でアメリカのサンフランシスコ在中の方が犬の飼い主にインタビューしてひろってくださいました。
ブログ公開の許可を得ましたのでこちらからご紹介します。
サンフランシスコの犬のトイレ事情
~犬は室内では排泄しない~
ある犬の飼い主に犬のトイレをどうしているかを尋ねたところこんな答えが返ってきました。
おしっこと散歩の為に、1日に最低でも2回は屋外へ出ます。
玄関を出る寸前で、間に合わない時はそこでしちゃうこともありますが…。
たまにはエレベーターの中でもトイレの失敗をすることがあるのです。
でもきちんと訓練された犬なら公園で排泄します。
しつけをされていない犬がアメリカにたくさんいることは昔アメリカ在中のドッグトレーナーの講演で聴いたことがあります。
アメリカの犬の保護施設に犬が連れてこられる理由の一番は「排泄の失敗」だということでした。
私の友人の犬は、どの犬でも屋外で排泄します。
私の住むマンションでは、女性の人数よりも犬の数の方が多いくらいです。
犬はかなり賢くて、尿がしたくなると玄関のドアに行って教えてくれます。
そうは言っても、犬がもし不調だったりすると家の中ですることもあるのは確かです。
でも、室内の犬用のトイレの事は、聞いたことも見た事もありません。
聞いたところによると、犬は飼い主の庭では絶対に糞をしない。
また、ほとんどの犬はドッグフードを食べています。
猫を飼っている友人がいて、猫はおしっこや糞をそれ用のトイレでしているそうです。
猫については日本の室内飼育の猫と同じですね。
今朝散歩にでかけたら犬を連れて散歩をしている人達を見かけたのである女性に「
家に犬用のトイレがあるか」と尋ねてみました。
彼女の答えは「もしそれを持っていたら、 こうやってウンチをさせるために外に出たりしないわ」でした。
もう一人の女性にも聞いてみた。
「犬を飼っている人の多くは、犬が外で用を足すようになるまで、 家にウォーターマットを置いているのよ」と。
※ウォーターマットではなくウェットマットという防水シーツのことのようです!
犬を散歩させている人は、
袋を犬の鎖にくっつけて歩いているのをよく見かけます。 私が思うに、もし犬の糞の始末をしなかったら、 罰金刑があるんじゃないかと思います。
今日うちのエレベーターの中である住人の女性に「犬の下の世話をどうしてる?」って聞いてみました。
私達の住居にはみんなバルコニーが付いてるから、その女性が言うには彼女の犬専用のコーナーをバルコニーに作って犬は夜の間はそこを使っているみたいです。
私自身いなかに住んでいたんだけど、犬はどれもいつも外で飼ってありました。
犬が室内に入ることを許されていたときに、ならんかの理由で外に行くことがあれば、犬はただ玄関前にいって誰かがそのドアを開けれくれるのを待っているものです。
犬って家の中にはいりたくなるまで、ずーっと戸外にいます。
犬が家にはいりたい合図は、脚や頭をドアに軽く打ち付けれて知らせてましたね。
犬は大半の時間を庭や屋外で過ごし休憩したくなったら室内に戻ってくる、犬にとっては室内は安全に休める場所であって、走り回って遊ぶ場ではないようです。
サンフランシスコに限らずニューヨークやシカゴなどの都会を除くほとんどの家は、日本の家の数倍の広さです。
囲いのない家も多いのですが、囲いがしてあると犬を飼っているなというメッセージでもあります。
囲いを作ると土地を守ろうとするので番犬にはなるわけです。
日本ではそもそも犬を飼う環境が整っていない中で犬を飼う人を増やそうという力が働いて一気に犬の数が増えました。
ほとんどのマンションがペット可になりましたが、20年前には考えられないことです。
その分犬は小型化され室内トイレとサークルが常識となりました。
すべて犬という動物の習性を崩す恐れのあることばかりです。
気付いた人から考える、今はこれしかありません。
庭やテラスやバルコニーなどのベランダというものを持っているなら、犬にとって適切な場所で排泄ができるように犬を正しくしつけましょう。
今回は貴重なサンフランシスコの生の声をいただきありがとうございました!