今年はお盆のお墓参りも自粛されているようで七山でも県外ナンバーの車を見る機会がありません。
一方で移動している車は大変多く、お盆に実家には帰らないけど遊びに出かける人々は多いようです。
こんな滑稽な風景を見るようになるとは、仏様たちはわたしたちのことをどんな風に見ているのかなと思います。
お盆に亡くなった犬たちが本当に戻ってくるかどうかよりも、大切なのは自分の心の中で死者と語り合う時間が持てるかどうかだと思います。
都会の中ではなかなかできない習慣が自然の空気漂う七山では得られることを感謝しています。
お盆までには間に合わなかった山の手入れをしながら、いっしょに歩いた犬たちのことをなつかしく思い出す時間が私のお盆です。
そしてなによりも思い出すのはもちろん自分と暮らした犬のオポのこと。
たくさんのいっしょに過ごした時間があってまだ覚えていることがあります。
時間がたつと思い出すことが少なくなっていって思い出も空気となる時間がくるのでしょう。
生徒さんにいただいたお盆のお飾りを写真の前に飾りました。
そのオポの本当のお墓の上のしだれ梅の枝を預かり中の犬ちゃんがひっぱって遊んでいます。
オポだったらどうやってこの犬ちゃんと向き合ってくれただろうか。
自分には到底できないことだけど空想することで何かのヒントを探している自分がいます。
それだけたくさんのことを私に残してくれたオポ、自分の本当の犬の先生でした。
グッドボーイハートは一子相伝。
オポから私へと、そして次に続くのは誰なのか楽しみです。