インスタグラムで知った世界の犬と人の暮らし
最近インスタグラムを始めたことで犬についてさらに学んでいます。
ただその世界、喜びばかりでなく戸惑いもあります。
自分が公開する写真が#犬#犬と山#犬の行動#犬と自然#ドッグスクール#いぬすたぐらむ#犬との暮らし…なわけですから、インスタグラムの方もこの犬の写真いかかですか?みたいなものを提示してきます。
世界中の犬の飼い主が撮影した写真を見ることができるため、いろいろな国でいろんな風に犬が生活している風景に接することができました。
自然と共に暮らす人と犬の風景が世界中にあった
#dognatureをフォローすると、同じタグをつけた写真が届きます。
中には本当にすばらしい森や湖のほとりや山の中で犬が凜として活動している様子を収めた写真を見つけて興奮しています。
この表情すごくいい、犬が風景の一部になっている。
と国を確認すると、ドイツ、ノルウェー、スウェーデン…などがありました。
国のルールなのか犬との信頼関係なのか自然の中でリードをつけている犬はほとんどいません。
しかもどの犬の瞳も輝いていて美しい。
犬として生きていることを誇りに思っているのだということが伝わってくるのです。
特別小さいサイズでもない、特別いびつな形をしているわけでもない。
純犬種ということもない、いわゆるミックスのような犬もいます。
庭で撮影されている写真もビックリするほど広くてきちんと手入れされています。
庭や家を大切にする人は犬も大切にするのではないかというのが私の今のところの考えですが、まさに当たっているような気がします。
除草剤は使っていないし草や木々は人の手で整備されています。
特別な金持ちばかりとも思えません、犬と人の暮らしはどちらかというと田舎の郊外ではずっとこんな風だったのではないかと想像するのです。
犬が尊重されていないと感じる写真もたくさん
一方でインスタグラムの写真の中にはガッカリとしてしまうものもたくさんあります。
犬にいろんな服を着せてファッションショーのようになっている写真
犬にお箸で食べ物を食べさせて赤ちゃん化させているもの
犬をひっくり返して撫でまわす飼い主だけの喜び
しかもこれらの写真ですが、ほとんどが日本のものでした。
犬が小型化し特殊な形をした犬が流行るのも日本独自の傾向であることはまぎれもない事実です。
日本では急激に犬が愛玩犬というオモチャとして愛されるだけになりつつあるのではないかと危機感も高まります。
小さな犬や飾り毛の犬は野外活動が苦手です。
危険なものも多いし毛にいろいろな草が絡まってしまうからです。
野外で嬉々として活動するインスタグラムの中の犬たちは愛玩動物として愛されているのではなく犬として愛されているのです。
両極端に別れる犬への価値観と犬を大切にしているという同じだと思っている思い。
実は大きく違います。
犬が犬として生きることを尊重することができる飼い主は本当に犬のことを愛しています。
しかし犬が人に喜びを与えることを望む飼い主は犬を愛してるといえるのかどうか疑問を感じます。
インスタグラムを始めたことで学んでいること。
見なかったようにしていたあまりにも衝撃的な犬の映像も見ることになりました。
ああだからなかなかしたくないと思っていたのだけれど、踏み込んだのだから直視しましょう。
そして私が何を大切にしているのかを伝える、それがインスタグラムを始めた理由です。
いつか同じような価値観を持つ人と同じ思いを共有できるようになる時間がもっと増えればと願いつつ継続は力なりで頑張ります!