お預かりクラスで犬ちゃんが庭や山で遊んでいる傍らで、まだまだやり残した例の背高草の撤去を進めています。
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過去ブログ記事→<日々のこと>環境にダメージ与えた事に気づき引き返したこと
一時間で100本くらいは抜き取っているのですが、この雨の中、土の中から次から次へと生えてくる生命力の強さに負けそうです。
でも七山の本来の野草や雑草たちが抜き取られた草のスペースを埋めるように生えてきてくれているので、風景はずいぶんと取り戻してきました。
除草剤や殺虫剤は本来の植物を殺してしまいます。
ガーデニングといってもいろいろとあるのでしょうが、死に絶えた庭に花をかざるように植える風景はあまり見慣れていません。
自分の小さいころにいっしょに暮らしていた柴犬が遊んでいたあの昭和の小さな博多区の一軒家の庭もしゃれた洋風の花はなく、日本古来の木々と雑草でおおわれていました。
子供のころに庭にあった木は、びわ、さくら、あじさい、梅、もみじ、柿、榊、つつじ、いぬまき、南天、シュロ、椿…たちでした。
いまここにあげた木々ですが不思議なことに七山のこの庭と山に全部あるのです。
木々のふもとにはユキノシタ、イヌフグリ、スミレ、セリ、オオバコ、カタバミ、タンポポ、ハマスゲ、リュウノヒゲ、ドクダミ、ホトケノザ、セイタカアワダチソウ、アザミ、ハコベ、スギナ、ハハコグサ…
認識できるのはこのくらいです。
雑草はもっとたくさんあるのですが名前がわからないものばかりです。
除草剤の後の悲惨は光景はちょっとした砂漠化でした。
土が枯れてしまい砂漠に雑草が立ち生えるようにして生えていたのです。
同じ光景をあちこちの駐車場で見ることができます。
雨の浄化作用もあって本来の野草が戻ってくると犬はイキイキと草の臭いを嗅いで寝転がって遊びます。
駐車場ではこんな風景を見ることはありません。
人は自然を楽しむために遠くに出かけるようになりましたが、自分の庭に自然を取り戻すことはできません。
なぜなら自然の野草や雑草と共に虫たちもかえってくるからです。
人は虫が苦手です。私だって決して好きではありません。
関わりあいたいと思うこともありません。
でも、野草や雑草と共に生きている虫という生物がいることを否定できないのです。
それを否定すればまた犬を、そして私たち人間をも否定してしまうことになります。
日本は山林地区がたくさんあります。
手の入っているのは農地だけ、お金にならない山は放置されています。
山や雑草との闘いは半端ないのです。
でも犬たちは不思議と私たち人間が雑草と戦っているとテンションマックスで応援してくれます。
頑張れ!頑張れ!といってくれているようで、誰のために頑張るのかわからないまま山の手入れをがんばっています。
犬たちにとって大切なものだと思うからこそ今のところは頑張ります。
草を食む犬の姿が、草に寝転がる犬の姿が私は好きなのです。
日本の本来の雑草や野草を復活させて、二ホンミツバチがかえってきたら、犬たちも本来の自分を取り戻せるのではないかとそんな気がしているからです。