今のニュースで気がかりなことといえば、やはりクルーズ船に乗っていらしゃる方のウイルス感染が広がりを見せているということです。
ウイルスが数が増えれば増えるほど増殖力は倍々以上となり、脅威は高まります。
同時に狭い船室に閉じ込められて数週間を過ごすことになる人々の脅威とストレスははかりしれないものだと思います。
一刻も早く、同時にできるだけ安全な方法で早く日常生活を取り戻されることを祈るばかりです。
人を含むすべての動物にとって狭い場所に閉じ込められるというのは、本当に辛いことです。
そう思うと、都会の犬たちが狭い室内に閉じ込められた状態で毎日を過ごしているころが心苦しく感じられます。
日本が欧米と大きく違うのは、ひとりあたりのスペースが都市ではとても狭いということです。
もちろんアメリカでも、ニューヨークやシカゴのマンションは日本とたいして変わらないスペースです。
ですがこうした場所はソーホースタイルのビジネスにふさわしい場所であって、子どもたちが成長するのに適した場所であるとは言えません。
それにニューヨークでもシカゴでも、車で1時間も走れば、大草原、湖、山が広がっています。
人間が都会から脱出することなどたやすいことなのです。
日本の場合には国土面積に対して人口が多い上に小さい世帯が多くなり一世帯あたりの空間は都市部では制限されます。
室内にかなり広いリビングがあるマンションであっても、庭となるとほとんど利用されていないというのが実情です。
この都市空間で犬と暮らそうと思えば、犬は室内に閉じ込められた状態になるということなのです。
一日中部屋の中でひとりですることもなく過ごすことは、狭い船室でストレスをかかえて過ごす方々と変わりません。
犬の場合には未来を憂えることはできないのですが、未来に希望を見出すこともできません。
犬にとっては今ここにあるものがすべて、そうこれが現実なのです。
この室内拘束という犬の飼育環境ですが、福岡や佐賀でも都心では当たり前のこととなりました。
そのことで犬という本来は人よりももっと動物的な生き物が苦しんでいるということには見て見ぬふりがいつかは通用しなくなる時が来ます。
病気になるのか気がおかしくなるのか精神的に不安定になるのか、どちらにしても犬の輝きや失せていくでしょう。
自分にできることはないか、毎日ずーっと考えています。
即効性のあることは嫌いですが、この夏はある特別クラスで犬と生徒さんをサポートできればと思案中です。
近々お知らせします。