先日から猟の話題が増えています。
先に書いたのですがダンナくんが罠猟の免許取得のために猛勉強しており、同時に鉄砲猟のテキストも学んでいていろいろと細かな情報を私に与えてくれるためです。
またテキストに書いてあったある秘訣を教えてもらいました。
猟を成功させるためには3つ重要なことがあるらしい。
下からいうと第三位は「鉄砲の技」
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるというわけにはいかないようです。
第二位は「足」
なるほどですね。
山を歩いて歩いて歩いてなんぼというところですね。
第三位はなんと「犬」だそうです。
猟は犬の性能ひとつでどうなるかが決まるということらしいのです。
でも犬の良し悪しといっても、犬の猟犬としての素質だけではありません。
猟師とどのように連携できるのか、気持ちが通じ合っているかどうかなど日本の猟犬に必要なものがたくさんあります。
そこには「人」と「犬」のつながりが見えてきて、なんとも深いなあと思います。
ダンナくんの方はそんなことが猟のテキストに書いてあったことに大変驚いていました。
今までダンナくんの中では犬がそんなに重要な役割を果たしていたとは思っていなかったからだと思います。
猟に犬、いればいいけどいなくてもねえという程度だったのかもしれません。
阿吽の呼吸でつながる猟犬と猟師の姿。
日本では消え去る文化のひとつに入っているかもしれません。
家庭で犬と暮らしている方々は猟犬などあまり関心を持たれないでしょう。
ですが犬にも「ルーツ」というものがあって、犬にとっても人にとってもそれはとても大切だということをお伝えしておきます。
犬はそもそもオオカミだったのかとか?犬はどうして人と暮らすようになったのかということを考えたり知ったりすることは、イヌという動物そのものを知る大切な鍵なのです。
日本では猟犬という存在は人と犬のかかわりの歴史の中で排除して考えることはできません。
同時にこの猟犬という存在が、現在にその一部では道具のように扱われ始めているという事実もあります。
猟期が終わると捨てられる猟犬というのが存在するのも事実です。
これらの事実は私たち日本人とイヌが長い時間をかけてつくっていた大切な歴史を否定してしまうものです。
だから猟犬といってひとくくりにして嫌悪的にならず、真の猟犬の姿とは何かということろに焦点をあてて見定めていく必要があるのだと思います。
山渓から素敵な本が出ています。
写真右手の本です。ぜひご覧になってください。