・犬とならどこまでも
最近は犬の散歩の回数や時間が少なくなっている傾向があります。
一方で、犬との散歩を毎日の日課として楽しんでいる飼い主さんもまだまだ健在なことに救われる思いです。
ある生徒さんから言われたのですがごもっともと思うことがありました。
それは「犬といっしょだといくらでも歩けるんです。」という言葉です。
本当にその通りで、ひとりではとても歩けない道のりを、犬と一緒に歩くと疲れることなく歩いてしまうのです。
同じようなことを今でも何人もの方から伺っています。
犬がいなければこんなに歩くことはありませんでした。
犬がいなければ毎日散歩になんか出ないと思います。
犬がいなければ公園に行くことすらなかったと思う。
犬がいなければ山のぼりなんて絶対に考えられない。
犬といっしょだと出かけることが楽しくなる、犬がいっしょだと歩くことが楽しくなる、そんな不思議をたくさんの方が感じています。
・なぜ犬とならどこまでも歩けるのか
なぜ犬といっしょだと疲れることなく歩くことができるのでしょうか。
科学的にはわかりませんが、おそらく相当のパワーを犬からもらっているのだと感じます。
動物のエネルギーの源とは自然の力です。
犬という動物は人に飼われることで野生動物よりはずっと人に近い動物になりました。
その分自然と少し遠くなったのは否定できません。
人の保護がないと生きていくことができないのですから、自然の中で力強く生きている野生動物とは比較にはなりません。
でも犬はやっぱり、人よりもずっと自然に近い動物なのです。
靴を履かずに歩ける、洋服を着なくても一年中過ごせる。
草木を選んで食べることができる。
土を掘ったり食べたりする。
雨水を飲むもしくは飲みたがるなどですね。
自然からエネルギーを受け取る方法を人よりも知っている犬はつねにエネルギッシュです。
そのエネルギーを少しずつ受け取りながら人は生活しています。
散歩のときには犬のみなぎるエネルギーを直接感じながら歩くことになります。
でもストレスがたまりすぎてしまった犬の散歩は疲れるばかりです。
過剰なエネルギーは行き場を失ってしまいコントロール不能になっているからです。
・散歩は犬とのエネルギーの循環の場
お散歩が多少うまくいっていない場合でも、犬からのエネルギーは受け取り続けるのですが、より良いエネルギーの法則は「循環の法則」です。
エネルギーは一方から他方へ流れてしまうと、いつか枯渇してしまいます。
エネルギーの最大の法則は「循環」させることです。
ぐるぐると回りながら永続的につながっていることですね。
形でいうと八の字を横にした無限大のマークのように、ずーっとつながっている感じです。
散歩中の犬とのエネルギー交換も、犬からもらうだけで満足してしまうと犬の方は消耗していきます。
犬は自然とつながっているのだから、いくらでも自然のエネルギーを受け取り続けるだろうと考えてしまいますが、それでは犬からすると単にエネルギーを吸い取られているだけになってしまいます。
循環の法則にのっとって、犬も人もどちらもエネルギーを循環させるようにすると、犬も消耗せずに力を得ることができます。
どうやったらそれが実現するのかはすごく簡単です。
先日ブログでも紹介しましたが、一体感を感じられるような散歩をできているかどうかです。
もっと簡単に診断したいならビデオにとって客観的に見てみることをおすすめします。
犬がいく通りに従うなら一方通行通行です。
あなたの指示のとおりに犬が動くのならそれも一方通行です。
どちらともなく動く美しさが感じられる散歩なら一体感を持った時間を過ごしているということです。
犬と散歩に行かないもしくは行かないというのが非常識ではなくなった現代で、犬との散歩が楽しいと思えるのは本当にうれしいことです。
その楽しさを少しでも豊かなものにつなげていただければと思います。
そしてその散歩、都会の中からときには遊歩道とか人や犬の少ない林道でぜひトライしてみてください。