先日のリンちゃんといっしょに七山お泊り初体験してくれたチワワのハルちゃん。
生後5ケ月という若さなので面白行動が爆発していました。
その行動のひとつが、地面に体をこすりつけるような行動です。
結構たくさんの犬ちゃんがこの行動をするので見られたこともあるでしょう。
リンちゃんがそばで見ています。
動画はこちらからどうぞ。
地面に体をこすりつけていますね。
でもよくみるとこすりつけているのは地面ではなくあるものなのです。
それは、ミミズの死骸です。
死骸といってももう干からびていますのでカラカラです。
犬が反応しなければそれがミミズであることすら気づかないような代物です。
黒くて薄くて軽くて、でもよーくみるとミミズ、そしてないより臭い。
このミミズの死骸に体をこすりつける行動は今までに多くの犬で見ることができました。
なぜ他の昆虫の死骸ではないけないのか、なぜミミズなのかはわかりません。
ただ明らかに臭いことだけは証明できます。
なぜなら体をこすりつけた後に犬の臭いを嗅ぐと、相当くさいからです。
飼い主さん的にはかなり抵抗のある行動らしく、たいていの飼い主はこれを「ダメー」といって止めてしまいます。
ところが私はじっと観察しています。
ハルちゃんですが、かなり長い時間このこすりつけ行動をしていました。
一旦止めたかと思ったら再び始まるという感じでした。
一度部屋に入ってまた出てきたときもやりました。
そして最後は、書くと抵抗がありそうなのでご想像にお任せします。
なんとなくエンディングは想像できますね。
地面ではなくミミズの死骸に体をこすりつける行動の意味は、カモフラージュです。
自分の臭いをミミズの臭い臭いでまとってしまおうとします。
なぜそうする必要があるのでしょうか。
それは、自分の臭いが薄いからです。つまり弱いということです。
弱い臭いでは外敵に襲われる危険性が高まります。
強い臭いだと敵に対して「俺、わりと強いから」というメッセージになります。
ハルちゃんにしてみれば自分の弱さを隠すためのカモフラージュ。
それは他の犬に対して行われているのではなく、環境にいる他の生物たちに向けられたメッセージです。
自分の身を適切な形で防衛する犬としては正当防衛の行動。
この行動を止めることなどできません。
逆からいうとハルちゃんは弱いということです。
この行動は幼い犬に出やすい行動で、特に1歳未満ではよく見られます。
うちは5歳なんだけどするという犬ちゃんは、精神的にはまだ成長途中ということで見守ってあげてください。
成長するとしなくなるこの行動をする犬たち、将来は活動的に行動しやすい性質を持ちます。
こんなことを知ることができるのも、とても楽しい。
飼い主でない私がこんなに楽しいのだから、飼い主さんたちにはもっと楽しんでもらいたいです。