阪神・淡路大震災から23年たったというニュースを終日聞いて過ごしました。
震災でお亡くなりになった方々のご遺族は、どんなに辛い日々を送ってこられたのかと人の立ち上がる強さを思っていました。
震災がいくつも続いていますので、被災時の犬の備えについても考えることが増えました。
あのとき出来なかったこと、ちゃんと学んでこれだけはということもお伝えしています。
被災に備える準備として、備品の配給については最近は大変早いスピードで供給されているようです。
むしろ被災地へのたくさんの救援物資で混乱を生じている現実を体験しました。
被災に備える準備として日常的に行っていなければできないことがあります。
これだけはどうしてもやっておいて欲しい犬のしつけ、お分かりでしょうか。
犬のクレートトレーニングです。
クレートをハウスとして使用するため、ハウストレーニングといわれることもあります。
室内で生活する犬には必須の生活道具です。
このクレートの利用がなぜ被災に大切なのかというと、被災時に移動の際に犬のためにテリトリーを提供する必要があるからです。
クレートを持参していないと、犬は被災場所で落ち着いて過ごすことができません。
車で移動する際にも、クレートを車に乗せた状態で犬にスペースを与えてほしいのです。
クレートを生活の道具として導入する際に、狭いから可哀想だといわれることがあります。
クレートは自分のベッドのようなものなので、ベッドサイズだと思うと決して狭くはありません。
クレートが犬にとってどのような場所になるのかは、その使い方や導入の仕方で決まります。
クレートが安全な場所で、隠れることのできる場所だと犬が受け入れ始めると、不安や緊張を感じたり、少し具合の悪いときなどに自分からクレートに入って休むようになります。
このクレートやハウスの活用ですが、一般的にはまだまだだと感じています。
というのも、犬のしつけやトレーニングで依頼を受けてご家庭を訪問した際に、ほとんどの家庭では犬用のクレートやハウスを上手に使うことができていないからです。
クレートトレーニング開始のときには、被災のときには必ず必要な道具であることを足して説明しています。
クレートは犬を閉じ込める場所ではありません。
クレートというテリトリーは犬の行動に自由さをもたらすものです。
被災時にはクレートが必須をぜひ実現してください。