生徒さんからこんな質問を受けました。
「犬が尾を横に振っているときと、尾を立てに降っているときがあるんですけど、
それってどう違うんですか?」
詳しく話しを聴いていくと、こんな風でした。
尾を横に倒して横に振っているときと、
尾を少し立て、半分から先を横に振っているときがあるとのこと。
それがどのように違うのかが知りたいということだったのです。
それで、その2種類の尾の振り方は、それぞれに犬が何をしているときにするのかをお尋ねしました。
尾を横に振っているのは、オヤツを食べるときだけどいつもではない。
尾を少し立てて、半分から先を横に振っているのは、お庭に出ているとき。
さて、みなさんはこの尾の振り方、どのように違うと思いますか?
ここでお話ししたい大切なことは、
飼い主さんが犬のことをよく観察しているな、ということです。
継続してレッスンを受講してくださっていると、
飼い主さんの観察眼が上がってくるのがわかります。
このような犬の行動や表情の違いを、過去には見ることはできなかったでしょう。
犬の見方が変わったのは、犬への思いと接し方、考え方に変化があったからです。
犬を観察する力を得られるようになったことで、
犬の何が変わるのでしょうか?
犬を理解しようとする姿勢や行動が犬に与える影響ははかりしれません。
実際にその犬くんは、とても変化していっているのです。
飼い主さんの方は、犬くんの少しの変化をも喜んでいるのも伝わってきます。
飼い主さんと犬がいっしょに成長して、分かち合えることが増える、うれしいことですね。
冒頭の尾の振り方の質問について、飼い主さんにはお答えしました。
これからは自分で考えられるように、また変化を続けられていくことでしょう。
答えを出す前に、まずちゃんと観れること。
犬を観察することは、犬を知り飼い主である自分を知る大切な機会です。