本日は午後からグッドボーイハート七山校で、整体士の先生による出張講座「ホームセラピスト講座 頭蓋骨と姿勢」が行われました。
勉強熱心な生徒さんたちが集まり耳を傾けていました。
実技のときには食い入るように観察して、「へー」を連発しながら、家族にできる手当てのいくつかを学びました。
今回は私も生徒としてみなさんといっしょに受講しましたので、楽しく勉強させていただきました。
いろんな楽しい学びがあるのですが、ソフトに触った方が力強く触るよりも相手を楽にする手当てにつながるというのは犬にも共通しています。
多くの飼い主さんに知っていただきたいことのひとつです。
犬は飼い主さんの状態にとても敏感に反応してしまいます。
飼い主さんが緊張すると犬も緊張するし、飼い主さんが力を抜くと犬も力を抜きます。
そうそう、その通りと頭ではわかっているようで、実際には力みの多い光景をよくみかけます。
それが、今回のブログの題名の「犬をワサワサとさわる」という行為です。
本日の人用の手当ての講座でも、強く触れると相手は力が入ってしまい、逆にバランスを崩してしまう。
やさしく触れると相手は力を抜くことができて、バランスよく支えられるというような実体験もみせていただけました。
犬を見るとテンションの上がってしまう人が多いというのが事実です。
たとえば、犬を見ると「あーかわいい!」と声を上げたり、駆け寄ったり、思ったりすることも
テンションの上がっている、つまり興奮していることのシグナルです。
その興奮したテンションのまま犬に近付いていって、犬の体をワサワサと触っていないでしょうか。
このようなワサワサと手を動かしながら激しく犬に触ると、当然ですが犬もテンションがあがります。
つまり、犬は興奮してしまいます。
興奮してしまった犬の中には、触った人にとびついたり、体をおしつけたり、
その辺をウロウロと動き回って落ち着きをなくしてしまいます。
こうした犬の行動を見た人は、「犬が喜んでいる。私のことが好きなのね。」と
なぜか自信を持って説明してくれるようです。
まず、犬が興奮することを「好き」という表現で片付けてしまうのは止めましょう。
好きというのは一時的な感情のことで、実は好きなものは一瞬で嫌いになってしまうものなのです。
自分にあてはめても思い当ることはないでしょうか。
あんなに好きだと思っていたのに、いまや見たくもないと思うものになってしまうことはよくあることです。
次に、犬が興奮することを「喜んでいる」という前向きに受け取ってしまうことも気をつける必要があります。
確かに、テンションが上がるというのは、下がるよりも良い印象を受けます。
多少の興奮は犬を心地よくさせることがあるのも事実です。
でも、飛びあがったり、多動になったり、声をあげたり、落ち着きなくウロウロするという行動をするようになるというのは、興奮にも度が過ぎるというものです。
これらの、激しく触られた犬たちは明らかにストレス状態に陥っています。
まず、ある程度落ち着いて接触できる犬なら、触り方を変えてみましょう。
ワサワサと硬い手を忙しく動かしながら「カワイイー」と叫ぶのを止めます。
そして、静かに相手が近づいてくるのをまって、犬がリラックスしていると感じたら(ここ大切!)
やさしく手を添えるように犬のそばにおきます。
犬はとてもエネルギーのある動物で、手を近くに置いているだけで何かに触れたように感じられるほどです。
いや感じられないという方は、やさしく手を当てる程度にして、短く切り上げてください。
くり返していくと、犬は少しずつ落ち着いていきます。
こんなことをグッドボーイハートクラスのドッグタッチクラスで行っていましたが、
今回、このクラスをリニューアル&バージョンアップさせましたので、またブログでご案内します。
ふれることは手当てであること、そしてとても深いコミュニケーションであることを、
ひとりでも多くの方に体感していただきたいと思います。
今日のセミナーでは、生徒さん同志が触れ合って、ワイワイと楽しく健康に近付いていきました。
多くのことばはいらないよ、最後は黙って触れあうということですね。
今回の講座は、整体士の先生のブログで案内されています。
関心のある方はぜひ以下のページからご覧ください。
ともナチュラル整体院ブログ