先週のブログ記事犬に屋外排泄の自由を獲得するための提案:都会に住む犬たちに排泄の機会を与える場所はないのか。で模索した、犬に屋外で排泄の機会提供をこれからも継続させるためにできることとしてひとつの提案として、人智で得た消臭剤を使うという方法があります。
なぜここで消臭にこだわるのという理由は次のとおりです。
先のブログでもお伝えしたとおり、犬の排泄問題はどちらかというと便よりも尿の方にあります。
犬の便の処分の方法は自治体によって異なるため、各保健所に問い合わせて確認してください。
一部地域では「燃えるゴミ」として処分することとなり、別の地域では「下水道に流す」という指定の場合もあります。
もちろん、自宅で排泄物を分解して土として再利用する方法もあります。
ただ土の上に放置するよりも、コンポストなどの分解用具を用いたほうが臭いは少なくなりますのでおすすめします。
以上のような方法で、犬の便については環境を汚すことなく処理することが可能なのです。
ところが、犬の尿についてはそれがうまくいきません。
消臭剤に化学成分が含まれていると、消臭剤の使用が環境をさらに悪化されることになるので慎重に選びたいものです。
もちろん、犬への身体的影響について配慮することはいうまでもありません。
先のブログでは排尿の臭いを取り去る消臭の方法として、EM菌の利用についてご紹介しました。
実際に使っている方も多いでしょうし、グッドボーイハートの博多駅南施設の清掃にはEM菌で作ったスプレーを使用していました。
EM菌の利用はとても有効なので、犬の排尿の臭い問題のときには一度お試しください。
EM菌は発酵させる必要があるので手間が大変と手がでない方のためには他にも良い消臭剤があります。
天然の消臭剤にもいろんなものがあり、値段から効果まで様々だとは思います。
あくまでこれまでいろいろ試した中での比較的お勧めと思われる消臭剤を紹介します。
オレンジエックスという商品です。
とても古くからある商品なので、画像を見れば「見た事ある!」という方もいらっしゃるでしょう。
とても良い商品なのですが1本の価格が他の商品と比較すると明らかに高いためか店頭ではなかなか見かけません。
これは価格のマジックです。
このオレンジエックスは1本(800ml)で3456円です。
とても高価のように思われるのですが、そうではありません。
オレンジエックスは100倍くらいに希釈して使用するからです。
500mlのペットボトルに1センチくらいのオレンジエックスの原液と水をいれます。
800mlのオレンジエックスで半年前後はもちます。もしかしたらそれ以上の方もいるかもしれません。
オレンジエックスの良さはその成分にあります。
オレンジの成分(Dリモネン)が主成分で、界面活性剤を使用していません。
オレンジエックスは中性洗剤なのです。
オレンジエックスは消臭になるのですが実は洗剤なので、これ1本でなんでも使えるというほどに使えます。
とても良いオレンジの香がします。アロマオイルほどきつくはありません。
犬もあまり嫌がらない程度です。
いくつか使用例をご紹介します。
・排尿の消臭:100倍にうすめたオレンジエックス
庭→排尿のあとにまく。庭でまくときはバケツに水をいれてオレンジエックスを少したらしてから巻いてもOKです。
植物も枯れません。
散歩→排尿のあとにまく
・掃除10倍~100倍にうすめたオレンジエックス
ケイジ、クレート、床、などの掃除に。
日常的なもののふき掃除はほとんどこれでOKです。(プラスチック製品のみ気をつけてください)
・犬のシャンプーに使う
・犬の体ふきのために使う
・がんこなシールのあとの汚れ
・冷蔵庫の中
・食器洗い
・洗濯
・レンジ周り
・トイレ掃除
などなど、本当になんにでも使える万能の安全洗剤です。
そして、とにかく消臭力が強いことには驚きます。
そしてなんと殺菌効果もあるのです。
そのためなのか、ハエや虫がよりにくくなります。
ダニやノミよけにも効果があるようです。
消臭剤をちょっと使うことで、犬の屋外排尿で嫌な思いをする方が少しでも少なくなり、
犬に屋外排尿の機会提供ができるのでしたら、これは使うしかないでしょう。
実は、グッドボーイハートではこの万能のオレンジエックスをグッドボーイハート受講生の方には
会員価格でお渡ししています。(宣伝ではありません。どうぞネットで各自購入してください!)
動物を飼うということは環境に影響を与えるということです。
排泄問題は飼い主みなの責任問題でもあります。
でも深刻になりすぎず、できることをひとつずつやっていきましょう。