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犬の「落ち着きない行動」:なぜ落ち着かない?

11日のラブFMの月下虫音出演前に、当日テーマだった「犬の落ち着き」について、
大田こぞうさんといろいろと話していました。

昨日のブログに書いたように、落ち着いている行動は読みにくく
落ち着かない行動の方が列挙しやすいというような話になりました。

犬の落ち着かない行動は、飼い主の落ち着かせたい行動でもあります。
犬の行動を改善したいときに、飼い主さんの疑問は二つあるでしょう。

「なぜ落ち着かないのか」

「どうすれば落ち着くのか」

なぜ落ち着かないのかを考えることも、ひとつの犬を知る機会にはなります。

見方を少し変えてみると見えてくるものがあります。

どのような時に、どのような状況のときに落ち着かないのか、ということです。

この二つは似ているようで、少し違います。

なぜ落ち着かないのか?と尋ねられたら、こんな答えも出てくるかもしれません。
犬が機嫌が悪いから、
人のことが好きだから、
遊びたいから、
嫌いだから…。

上記の表現では、犬の状態するには曖昧な答えです。

どのような時に、どのような状況で落ち着かないのかという答えには、
具体的な周囲の状況についての観察が必要になります。

犬の行動を冷静に(落ち着いて)観察することは、
犬を知るとても良い手がかりになるものです。

落ち着きのない行動の中でも非常に多いのは、
何かに「執着」する行動です。
犬の場合には「もの」か「人」の場合が多いですね。

食べ物に執着する行動
ボールなどに執着する行動
飼い主に執着する行動
自分の居場所、クレートやベッドに執着する行動

この3番目の飼い主への執着行動はかなり多く見られます。
飼い主をずっと見ている、飼い主の後ろをついて歩く、飼い主に接触するなど。

執着行動は、執着しているものがなくなると落ち着きをなくします。
飼い主が自分から離れると落ち着きをなくす、分離不安といわれる状態も
一種の執着行動からくることがあります。

ボールやオモチャに執着する行動は、楽しそうに遊んでいるようにも見えるため
判断が難しいのですが、執着行動が出ているときには、社会的に他の不安定な
行動が見られます。

行動のひとつひとつは丁寧にあげるのですが、全体を評価するときは
統括的に見るという視点をもってあげてください。

評価というのは専門的なコトバです。
行動の良し悪しのことではありません。
行動の種類のことをいいます。

犬語セミナーではそんな勉強も少しだけしていただけるかなと思っています。

二つ目のどうすれば落ち着くのかについては、この続きでお話します。

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