生徒さんにジャクソン・ギャラクシーという猫の行動カウンセラーの本を借りて読んだことがあります。
そのカウンセリングがテレビで放送されていたとも聞いたのですが、そのときは見る機会を得られませんでした。それが最近ネット配信で一部を公開されていて(気づいたのが最近なのかも)、念願のジャクソン・ギャラクシーの番組を見ました。
猫を飼ったこともないし飼いたいとも思っていないのですが、自分の身近でウロウロとしている動物なので、動物として関心があることと、ペット化によって起きる問題をどのようにアプローチするのかということにも関心があります。
過去にテレビの取材をなんども経験したことがあるので、実際の現場とは異なる形で放送されている可能性が非高いことを承知の上で、じっくり拝見しました。
興味深いことがたくさんありました。
問題解決の基本は「犬と同じ」だということです。
番組内でジャクソン・ギャラクシーはまず、飼い主の自宅を訪問します。そして、飼い主から猫の現在の行動を聞き出し、現在の環境についてチェックをします。
改善の基本は「環境改善」です。
犬のトレーニングについて、家庭訪問が大切なことも同じ理由です。
犬の環境改善についてはこのブログでもお伝えしていますので復習してください。
アドバイスの中には、猫に隠れる場所を与える、猫が避難できるスペースを準備するなどがありました。
猫と犬で行動のパターンの違いはありますが、これらは犬にも必要なことです。
猫という動物として必要な環境と、猫の性質に応じて必要な環境の二つの点からみていきます。
これも、犬に共通しています。
犬の環境改善は、犬にとって最も大切なことです。
犬という動物として必要な環境と、犬の性質に応じて必要な環境です。
そして環境の中には、飼い主の接し方が入っています。
たとえば番組内では、猫の抱きかかえ方とおろすべきシグナルについて説明していました。
猫が決して抱きかかえられたいわけではなく、猫の許容する範囲にとどめるということでしょう。
犬も、飼い主の犬への接し方は猫以上に重要です。
「エネルギー」というコトバも使っていました。
番組内では「飼い主のエネルギーが猫の伝わる、だから撫ですぎないで。」と伝えました。
見えない部分なのでわかりにくいかもしれませんが、人が抱えているテンション、気分、思考、姿勢、などそのようなものが猫にも犬にも伝わってしまうのです。
犬と猫。
異なる種ですが、人の生活に組み込まれた家畜化の歴史をとった動物としては共通点もあります。
コンラート・ローレンツの本「人イヌに会う」でも、そのように紹介されています。
犬の場合、環境のうち「飼い主の影響」が非常に強いということです。
昔の人がいった「犬は人につき、猫は家につく」は深いコトバです。
また、日本とアメリカでは動物を飼うスペースがあまりにも違いすぎます。
犬の場合には、与えられている庭の広さにも驚くほどですが、庭を囲う習慣はないことに伴うトラブルも多いようです。
欧米でも猫は室内飼育傾向が高いことをうかがわせます。
それが猫の問題行動の急増にもつながっているのでしょう。
番組では猫の飼い主さんたちが口にしていた言葉が印象的でした。
「どんなことをしてもこの問題を解決したい。
この猫といっしょに暮らしたいんです。できることはなんでもします。」
これは、犬猫などの動物と暮らすトレーニングの必須項目だからです。
このエネルギーは何にも変えられないものです。
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熊本被災ペット支援ネットワーク
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