今日七山校にはじめてきた犬が車酔いをしてしまい、テンションの低い状態で到着しました。山道での蛇行が車酔いを強めてしまうようです。
車酔いについては私も関心があります。物心ついたころから高校生くらいまでは乗り物酔いがひどかったからです。結局自分のときには、バスのときは一番前の席に座るという対応程度となり、つらい思いをしました。
犬の車酔い対応は犬によって多少違いがありますが、基本的に小型から中型の犬についてはクレートやケージに入れた状態で車に乗せることをお願いしています。ただクレートトレーニングが車以外の場所でうまくいっていないときは、いきなり車でクレートにいれることは負担がかかります。
小型の犬の中には飼い主がダッコしていると酔わずに寝てしまうということもあるようです。室内でのクレートが活用されておらず、飼い主さんにダッコされていることが多い犬の場合には、ストレスの回避も飼い主依存型になってしまいます。
まずはクレートで安心できるスペースが確保されているかどうかをチェックしてみてください。
クレートについてもう1点は、クレートが大きすぎると中で犬が揺れてしまいます。移動用のクレートはひとつサイズの小さなものを選ぶか、移動中はクレートの中にクッションなどをいれて、サイズが小さくなるように調整してあげる方法もあります。
他に車酔いを回避できたおもしろい事例があります。オポを連れてプライベートクラスを行っていたときに、非常に臆病だったけど成犬のオポに対して服従する行動を示した青年期の犬がいました。車酔いは永久歯に生え変わったころから1歳半くらいまでにかけて多いため、ちょうどその年齢にあたっていたということもあります。その車酔いをする犬が乗っている車に、私とオポもいっしょに乗車しました。犬の社会的な安定度を利用して車酔いに対応できるかどうかのテストでした。結果は見事に、安定度大です。その犬は車酔いをせずに車に乗ることができました。
社会的な安定が見られるようになれば、克服できるというよい例です。ただ犬の社会から遠ざけられている現代の環境では、安定を築き上げていくのに少しの努力が必要です。七山校に来てからは、オポの力を別の練習方法で築いていくことができるようになったため、犬たちの車酔いも少しずつ減ってきました。
冒頭のワンちゃんですが、帰りは車酔いなしで帰宅したとのことでした。
いろんな不思議がつながっていきます。だから犬はおもしろいなと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
熊本被災ペット支援ネットワーク
http://kumanimal.blog.fc2.com/blog-entry-3.html