グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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犬のストレスを回避する力

ストレスをいうと、うちの犬にストレスなんかあるはずがないとか、ゴハンを食べて寝ているだけなのに、犬になんのストレスがあるっていうんですか?といわれることもあります。

ストレスはどのような動物にもあります。ただ、どのような状況がストレスになるのかとか、どのようにストレスを表現するのかということが、人と犬の動物としての違いや、犬でも個体によって異なるということです。

ストレスは受け続けるだけでなく、動物はさまざまな方法でストレスを回避しようとする行動をしています。このストレスを回避する力も、犬の個体によって違いがあることがわかります。

どんな犬もストレスを感じる状況といえば、「暑さ」と「寒さ」。
犬が暑さを感じたときに、日陰に移動したり、冷たい床の上に移動するのは、暑さというストレスから回避してよりよい環境を選択する力です。同じように、寒ければストーブの前へいたり、コタツに入ってしまうということもあります。
この温度によるストレスから回避するための行動を全ての犬が行えるように思うのですが、まれにこの回避行動ができない犬がいます。たとえば暑い場所から動けずに熱射病になってしまうこともあるのです。

人の場合にも似たような事故があります。暑さを感じることができず、室内で熱射病にかかってしまったという老齢者に関するニュースを耳にされたことはないでしょうか。

犬の場合には年齢には限らず、暑さを回避できないどいう行動が実際に起きていることは事実です。老齢犬や子犬にも見られるし、精神的に未熟で鼻を鳴らす行動が残っている成犬にも同じような現象が起きています。

どうしてこのようなことが起きるのかについては慎重にとらえたいと思いますが、日常的に不安定な行動が出ている犬に、ストレスを回避できない行動が見られることがあります。
老犬や子犬は、いろいろな場面でサポートが必要な年齢です。そのため、温度によるストレスを回避できない状態であれば、それについてもサポートを行う必要があると思います。
成犬で自主的に行動できる環境を与えられているにもかかわらず、暑さや寒さを回避できない犬については、なにか行動制限が強くかかっている状態を知り、飼い主として改善できることについて考えてみてください。

ストレスを回避する力は、動物にとって必要な力です。
どの犬も適切に持つ事のできる力を発揮できる環境を整えていく、これも飼い主の役割だと思います。

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