グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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できる飼い主には共通点があった。犬の飼い主が目指す「犬に信頼される飼い主」になるために今日できること。

グッドボーイハートで学ぶ生徒さんたちには毎回頭が下がります。

みなさん勉強熱心で謙虚に学ばれることはもちろんのこと、真摯に犬に向きあう姿勢には関心させられ、学ばせていただくことがたくさんあります。

先日も、ある訪問レッスンのときにあるものを見つけました。


写真撮影の許可をいただいてパチリと、それがこの写真です。

グッドボーイハートの生徒のみなさんなら、どれも思い当たる練習項目です。

この張り紙は、飼い主としての自分の行動を変化させるために、今日いや今やらなければいけないことを書き出してあります。

ほとんどの飼い主が、犬のしつけは犬に教えるものだと勘違いしています。

私というドッグトレーナーを呼べば、そのドッグトレーナーが犬をしつけたり訓練して帰り、犬は勝手にお利口さんになるものだと思っているのです。

これは全く違います。

犬のしつけとは、犬に行動の変化を起こさせることをいいますが、犬に行動の変化をおこさせるために必要なのは、飼い主の行動の変化なのです。

よく言われるのですが、「この犬の状態からよくなるのでしょうか?」と聞かれることがあります。

具体的には「フセと言ったら伏せるようにいつかなるのでしょうか?」と言われます。

すぐにお答えできることは「私がこの犬と暮らしたらすぐにフセといったら伏せるようになります。」ただそれだけです。

そのやり方やステップをレッスンのときにお伝えするのが私の仕事ですが、やるのは飼い主本人です。

「フセの練習をしましたか?」

「はい、はいしました。」と言われます。

一日に何回のフセをさせたでしょうか?

私が犬を預かっているときに、フセができずに落ち着けずイライラとした状態である犬になんどフセをさせていると思われるでしょうか?

私の場合にはプロなのだからできるのが当たり前です。

なぜなら、こうして飼い主さんが用紙に書かれていることは私の頭の中に刷り込まれており、貼り紙をしなくても勝手に体が動いてそうするようにできているからです。

だから私は犬からとびつかれようとしたら反射的にそれを回避もしくは拒否します。

身体がそう反応するようになっているのです。

自分の体がそう訓練されたからです。

ところが飼い主の方はそうではありません。

今までの、犬をじーっとみる、犬をいつも撫でる、犬に声をかける、フセをさせるのを忘れる、散歩でやらなければいけないことを忘れる、などなど。

飼い主として必要な行動のパターンが身についていないため、毎日これを身に着ける練習をする必要があるのです。

こうして部屋に貼り紙をされるのを見ると「飼い主としてのやる気」を感じます。

やり遂げるだという強い意志と、犬との信頼関係を築き上げることに集中されているのだなと感じとてもうれしく、また頼もしいと思います。

そうなると、私もますますその生徒さんのためにできることはないかと考えてしまうのです。

もちろん、すべての飼い主さんためにできることを毎日考えてはいるのですが、キャパシティというのがあるので脳の中に何が割り込んでくるのかという意味ではどうしても感情を伴ってしまうからです。

私も今日できることを考えてノートや机の前に書き出しています。

グッドボーイハートで学ぶ犬と飼い主さんのためにできることを、犬が幸せに暮らすためにできることを。


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