今日の話は私の人生にとっては大切な区切りのひとつを迎えたという話です。
それは私の母に関連しています。
母は私が20代のころに病に倒れ数年間の闘病ののちに他界したのですが、実は今日の誕生日で迎える年齢が母が亡くなった年齢と同じなのです。
自分の年を重ねた姿を思うときに、男性なら父親を女性なら母親の姿を重ねることがよくあるかと思います。
私は自分の母が若くして他界したことで自分の人生をそこまでしか考えることがなくなっていました。
あの年齢まで頑張ればいいのだ、あと少し、もう少し。
そうやって今までやってきたのだと思います。
目標としていたその年齢に今日到達して、自分の生きる理由ということを考えることになりました。
今こうして犬と関わる仕事をしているのも、母が犬たちと関わっている姿を見て自分もその中に入っていきたいことがきっかけで始まったものです。
母の背中を追い続けてきたのに、ここで母親をぬいて進まなければならない。
幸いにして私は年齢以上に元気で若さもありエネルギーもまだまだ十分にあります。
自分の力を役立てて下さる生徒さんたちがいます。
一緒に山を歩いてくれる犬たちがいます。
そして人生を一緒に歩いてくれる人もいます。
できることの限界が見えているような気がするけどそれでもやり続けること。
この先自分を役に立てていただくためには、本当に小さなことでも良いのだと納得できる年齢になりました。
私は何もしなくてもいい、ただ人と犬が学べる環境があればよいのだというのが私の結論です。
今日は預かりの犬ちゃんと草刈りを少しずつ進めました。
これが私ができることなのだ、草を10本切れば、明日も10本切れば、追いつかなくてもいい、続けることが大切なのだ。
やれることが山ほどあるのだからこんなにうれしいことはありません。
今年は1歳~新たなスタートです。