今こそ自分が持っているものを整理整頓して大切にしたいものとどうかかわるかを考えようと行動しています。
そしてついに福岡のお庭にも畑をやってみようということになりました。
実は七山に暮らしていたのだけど犬のことでいっぱいになりすぎ、畑仕事をしたことがありません。
ところが近日の混乱で毎日スーパーに長ネギが消える状態が続き、やっぱり毎日使うネギだけでも自分でつくってみようと決意したのです。
ホームセンターで苗を買ってくるだけだと思っていたのですが、畑仕事って結構大変のようです。
まずは土を起こすところからということで、七山で生徒さんが畑として使ってくださった土を福岡に運ぶ作業をしています。
その作戦の先には、最近姿を見せなくなり諦めかけている日本ミツバチが七山の土の臭いに魅かれてもう一度やってきてくれるのではないかという下心もあり。
畑仕事の練習だと思うことにしてやっと土と向き合うことにしました。
人と自然の関わりというのは自然の恵みをいかに受けるかというところに始まっていると思います。
自然から搾取するのか、恵を受けるのか、同じいただくことでもこのふたつは大きく違います。
搾取からは学ぶことはなく、感謝して受け取ることには学びがあります。
先日、七山の農家さんの米作りの話を聞いたのですが不思議な話でした。
農家さんいわく、コメは朝10時の気温を毎日足していって2000度になったときにできるということだったのです。
だから朝寒い七山では田植えの時期が早いのに、暖かい唐津では田植えの時期が遅い。
山の米はゆっくりと時間をかけて育つので早く成長するコメよりもおいしいのだそうです。
自然を知ることで自分が何をすべきなのかが決まってくる、これが自然から学ぶということだと思います。
犬との暮らしも自然からいただくひとつの恵みだと思って、人は犬を利用してきたのだと思うのですが、その中に学びがなければその関係はただの搾取ではないでしょうか。
七山の土がこの福岡の環境の中で育つのか、私がそれに対してできることを見つけられるのかそんなことを考えながら畑をやってみます。