外出自粛で在宅ワークに突入した方も増えていますね。
その恩恵となるのは普段留守番が多い犬たちが在宅ワークの飼い主と一緒にいられることです。
在宅ワークといっても席を外していい時間は限られているかもしれませんが、多少の休み時間は確保できるのではないかと勝手に想像しています。
先日もある生徒さん宅へ屋外レッスンに伺ったときに、この時期ならではの犬に起きた変化について生の話を聞けました。
飼い主さんの会社が今閉鎖中で自宅で仕事をすることが多くなったため、頻繁に犬を散歩に連れ出しているということだったのです。
おかげ様で自信なく歩いていた犬くんの行動は明らかに変化していました。
さらに先日体験したトレッキングにはまっていただいたようで度々近くの山まで山歩きに出かけているとのこと。
飼い主さん自身が体がなまってしまうからという気持ちもあって、数日おきの山歩きはもはや日課になっているらしいのです。
結果、日ごろからよく見られていた犬くんの脚なめをほとんど見ることがなくなったそうです。
散歩から帰宅するとすぐに休憩するようになり、夜もぐっすり寝ているそうです。
さらに変化があり、朝早くキュンキュンと小さくないていたのですが、朝なきもしなくなっているとのこと。
飼い主さんいわく「部屋ではベッドでよく寝ています。すごく変わりました。」と明らかな変化がみられています。
まさに飼い主の行動変容により犬のストレスレベルが落ちたためおきた犬の行動変容といったところです。
飼い主さんは「今やっていることが毎日犬に必要だと考えると恐ろしいです。」と言われました。
本当にその通りなのです。
犬は莫大なエネルギーを持っていて、青年期の6ケ月から3歳くらいまでは相当活動をしても「疲れる」ということを知らないのです。
私も自分の黒ラブオポ若いころは「黒い爆弾」と名付けていて、いつ爆発してもおかしくないそんな状態だと思って接してきました。
今はいいけど普通の生活に戻ったらと…と今考えるのは止めましょう。
今回の新型コロナウイルス感染をめぐる生活の変化は私たちにいろんなことを考えさせるチャンスを与えてくれました。
働き方、生き方など以前と同じようにはならないというのはなんとなくみなが思っていることではないでしょうか。
でもどう変わっていけばいいのか決断できない、だから口にすることもできないのです。
犬の飼い主としては急にできた犬との時間を、ただひたすらにやろうと思っていたことに使っていただければいいのです。
そしてこの先どのように犬と暮らしていきたいのか、人生の設計図という大きなものを書き換える必要があるかもしれません。
今起きていることをただの苦難にしてしまうのか、チャンスにしてしまうのか、それは自分次第だと思います。
図々しいわたしはやっぱり後者にします。