法令で動物取扱業責任者に法令で定められている研修会を受講しました。
動物取扱業責任者は動物取扱業として各都道府県に登録している団体ごとに最低でも1名を置くことが義務付けられています。
グッドボーイハートでは私が担当していますので、毎年ひとりで受講してきました。
ですが今年はこの研修会をダンナくんと二人で受講しました。
お預かりの送迎などでグッドボーイハートの犬ちゃんたちのお世話をさせてもらっているダンナくんですが、犬と接するルールはグッドボーイハートの厳しいルールを遂行しています。
そのためか、普通の人から犬のことをより深く知る人に変化しており、ダンナくんの方からも研修会に参加したいという意見があったので二人で受講してきました。
研修会の内容は毎年同じようなものになりつつあります。
動物取扱業は国の機関としては環境省の管轄になります。
動物愛護の視点が強いと思われていますが、やはり環境省なのです。
わかりやすくいうと公衆衛生がベースになっています。
ペットとして飼われる動物から人を守るというのが基盤であって、その上でペットにも道徳的な扱いをしましょうと上乗せしている状態です。
この上乗せの部分は、動物の愛護と管理及び管理に関する法律という法律が急速に変化していることでその変化の速度がわかります。
たとえば犬猫の販売を生後56日以上にするとか、飼い主が不要とした犬猫の引き取りを行政が拒否することができる権限を持つなどは10年前では考えられなかったことです。
時代の流れの中で変化する法律ですが、行政も現場もそして飼い主自身も追い付かずいびつなものになりつつある感も否めません。
地域猫を推奨するビデオも見せていただきましたが、こちらもまだまだ討論の余地があるはずです。
ですが討論している間に問題が加速してしまうので、とりあえず行政としてはどのような立場かを明らかにせざるを得ないということでしょう。
人に飼われるペットである犬と猫はこの時代に変化の波にもまれてストレスを抱えているのは人同様であると思います。
動物にかかわる仕事をするものとして何ができるのか、日々の仕事を通していつも考えています。
理想的なことを言っても現実とかみ合わずひとつも実現しないのではそれはそれで意味のないことです。
現実の中でひとつでもいいので実行できて、そして理想的な犬と人の関係をはじめからあきらめないこと、そんなところを目指しています。
グッドボーイハートは数の上では圧倒的に市民感覚を離れた思想と理想を持っています。
ほんの少数の人しか実現し得ないことを求めていると言われるかもしれません。
でもあり得ないことではないと思っているのです。
犬というものを知り尽くしたいと思うからこそ言えること、人という動物に疑問を抱いたとしても希望を捨てないからこそ言えることがたくさんあります。
今日は犬の世界に入って間もないダンナくんの意見を聞くこともできたので見方もまた広がりました。
世間的な感覚から外れすぎた私を世間に近づけてくれる存在としてもダンナくんは強力な橋になっています。