タイトルが少し重々しい感じなのでできるだけ長文にならないように気を付けながら進めてまいります。
このブログを熱心に読んでくださっている犬の飼い主さんなら、犬にとって必要なことは何か、犬を理解するために知っておくことは何か、犬の幸せって何だろうということを真剣に考えてくださっています。
すでにその方向にはたどり着かれているので、あえてここで犬の不幸について語るのはどうかと思いつつ、この部分だけは動物にかかわるものとして知る必要のあることだと思うので、一緒に考えたいと思います。
ズバリ、犬にとって一番辛いことって何でしょうか?
ドッグフードしか食べさせてもらえないこと?
お母さん犬と引き離されてしまったこと?
散歩に連れていってもらえないこと?
留守番がとても長いこと?
飼い主の愚痴を聞かされること?
自由な時間がないこと?
と上げてみると、犬って結構不幸かもしれません。
どれも一番辛いになりそうなので、一番という言葉を取り除いて考えます。
上にあげた不幸かもしれない状況に共通していること、ゴハンを除いたその他にはなりますが、共通点は「孤独」です。
犬にとって最もつらいことは「孤独」であることではないでしょうか?
動物にとって孤独であることは不安を生み出します。
不安をたくさん生み出すと精神的な病気になり、異常な行動を引き起こします。
わたしたち人の社会でも考えられない行動をする人の人生は、思った以上に孤独であったということではないでしょうか。
家族がいても孤独なこともあるし、表面的に友達が多くみえても実際には孤独であることもあります。
孤独は社会的な生活を必要とする動物の精神を壊してしまうのです。
犬は大変社会的な動物なので、孤独であることは犬の精神を壊してしまいます。
ただ単純に留守番が長いから孤独を生むというわけではありませんので安心してください。
確かに長い時間の留守番は孤独を生みます。
でも一日中飼い主が付き添っていたから孤独ではないかというとそんなことはありません。
犬が分離不安傾向にあって人や他の犬に吠えるような状態であれば、どんなに飼い主のひざでべったりと過ごしていてもやはり犬は「孤独」なのです。
逆に留守番時間がとても長い犬であっても、飼い主が一生懸命働いていて犬と真剣に向き合って過ごす時間を持ち続けていれば、犬にはそのことがよくわかるようです。
働く飼い主の帰宅まで留守を任されていたり、気配を消してがんばっている犬たち。
犬と過ごす時間には真剣に向か会って誠実に共に過ごしてくれる飼い主さんといる犬であれば、留守番時間の長いことはなんとか乗り越えていきます。
ところが飼い主さんが犬とひと時も離れずに過ごしていても、その理由が自分の不安を埋め合わせするような行為になると犬も孤独な飼い主と同じように孤独になるだけです。
犬は社会性の高い動物です。
ただ誰かとべったりと過ごす狭い世界に閉じこもることは危険なこと、ある程度開けた環境の中で社会生活を楽しめるような犬の生活はどのようにしたら得られるのか、自分の環境の中で各自が考えてほしいことです。