新しい元号が発表されました。
気持ちがひとつ前に進みつつ過去を懐かしんだりと人は相変わらず欲深く生きています。
欲深いことは悪いことばかりではなく、その欲深さのために文明を発展させてきたのもまた人という動物です。
そしてその人にもっとも近い場で人を観察しながら、自らも人の生活の中で変化し続けている犬という動物がいます。
その犬のことを知りたくて中学生のときに「犬の訓練士」になりたいなどと思ってしまいました。
そこから長い月日が流れ、自分で犬の学校を始めることになったのが今から20年前です。
名前はグッドボーイハートと名付けました。
当時共に暮らしていたオポという犬が私の要望をうまくくみ取ってくれたときに最初に使っていた音が「グッドボーイ(good boy!)」という音でした。
その言葉を投げかけた犬という動物を心から愛したいという気持ちでつけた学校名です。
それから今年で20年を迎えます。
元号は変わってしまいますが、そのときの気持ちは今でも変わりません。
変わったのはいっしょに学校をはじめたオポが別の世界へ行ってしまったこと。
でも、今でも新しいたくさんの支えがあってこうしてグッドボーイハートを続けながら、いまだに犬のことを学んでいることに改めてありがたい気持ちになります。
こうして何十年も学んでいるのにまだ終わらずに学び続けていることが不思議でならないのですが、答えを出すために学んでいるのではなく、学ぶことがただ楽しくて学んでいるのだということに少し前から気づきはじめました。
これからいつまで続けていくのかなど、未来のことは全く考えていません。
ただ、グッドボーイハートを必要として下さる人や犬がひとりでもいる限り続けさせていただきます。
いつもありがとうございます。